かぶれの世界(新)

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コーヒーの香り

2024-05-05 16:00:00 | 日記・エッセイ・コラム
先月帰郷以来ガッカリしたのは実家に保存してたコーヒーが酷く不味かったことだ。昨年買ったコーヒーを飲み残したもので、プラスチックの容器にしっかり封入した積りだった。多少不味いだろうとは予想したが酷い味だった。東京の家内に不味いとメールで嘆くと、「去年挽いたコーヒ豆なんて、不味いに決まってる」「コンビニでも挽いたばっかりのコーヒーを売ってる」と。

思い付いたのは五郎駅前の専門店と、医師会の近くのコーヒー豆の卸屋だ。両店を歩くと結構な距離だが散歩代わりには悪くなかった。数年前の西日本豪雨時に矢落川と肱川の合流手前で市街地側堤防に越流が起こり、大洲市の相当部分が浸水した対応策の進捗状況を確認できた。

水害の最も酷かった所の対策工事は完了していたが、残念なことに専門店は無くなっていた。やむを得ず、今度は越流が起こって水害が起こった真っただ中の農道を通り卸屋に行った。卸屋内に小さな小売り店があった。コロナ前に比べて値段が高くなったのに驚いた。

お店の係りの女性に説明を聞いて、ケチな私に向いた試し買いのできる「ブラジルショコラ」の安価な小袋(100g750円)を焙煎して挽いて貰った。東京でもよく飲んだ品種だった。店に入った時はコーヒーの香りに溢れどれでも良いという気分だったが、買った商品かどうか分からなかった。彼女にも挽いたコーヒーを長いだ放置すると酸化して味が損なわれると言われた。

帰宅後早速コーヒーを淹れて飲んでみた。一番ショックだったのは、小袋を開けた時の香しいコーヒーの味だった。それに比べるとこの10日間飲んだのは無臭の濃い茶色の液体だった。だが、飲むにつれ「ブラジルショコラ」は余りパンチがなく、苦味や切れ味が殆どなかった。言い換えると、香りは満足したが好みの味ではなかった。

だが、贅沢は言ってられない、去年買ったの名称不明で無味無臭の茶色の液体よりは余程ましだった。お店で頂いたマニュアルの「コーヒーの味のマトリックス」で「ブラジルショコラ」の位置づけを見ると適当に苦味も切れもあるのだが。次に何を飲めばいいかよく分からない。

実は、もう一つ新しいコーヒーの効果があった。コーヒーを淹れた後の出し殻を天日干して、カメムシの臭いが酷かった玄関・居間・台所などに配置した。多分、そのせいだと思うが実家の嫌な臭いが若干消えたように感じる。でも、コーヒーの臭いは全然しない、全て胃に入った。■

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