かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2022(5)

2022-05-20 15:58:33 | 日記・エッセイ・コラム
堤防沿い散歩の途中ですれ違い馴染みになった人達は、20年足らずの間にお互い老けたと感じるようになった。多分、老衰や病気で歩けなくなったり亡くなった人達もいる。私が田舎に顔を出し始めた頃の母もその一人で、例の三ババと一緒に散歩していた。その頃は五ババだったが。

当時も今も犬を連れて散歩する人は多い。変わったのは中型犬の姿を見かけなくなり、今では全て可愛い小型犬になったことだ。実際、犬は5-7倍の速さで歳を取るという。散歩で見かけた唯一の中型犬を最近見かけなくなり、飼い主の元地区長はもう歩けなくなったと寂しそうに言った。

田舎の情報は圧倒的に散歩の途中に得られる。午前中に車検に車を持ち込み、代車を断って山裾歩きをしながら帰宅した。久し振りに大洲盆地の南側の丘の上の神社・お墓・お寺・小学校を通る小径を通った。綺麗に清掃された山道なのに人っ子一人出会わなかった。

山裾を降りて田んぼ道を歩き高速道路手前の畑で、以前立ち話したことのある老農夫を見かけ声をかけた。最初に畑の周りの囲いが無くなった訳を聞くと、そこは借地で返上する準備の為だという。彼は猪ではなく野菜を盗むコソ泥対策のため囲ったと以前説明してくれたことがあった。

私は散歩で出会う犬が老化した例をあげて、囲いを取り外すのは「猪もコソ泥も歳をとったのかな」と冗談を言い和ませた。自分では得意だと思っている。彼は見かけ引退してもいい年だ、私が農地バンクで貸しているK氏も何時かそうなると内心思いながら話しした。

彼によるとその辺の土地は水分が多く里芋栽培に適している、補助金を貰っても稲作するより金になるので里芋に切り替える例が出て来たという。これで彼の舌が滑らかになった。この土地で作った里芋は粘りがあり美味しく市場でも評判と聞いたことがあり、私も好きだ。最近食べたことがないが。

ロシアのウクライナ侵攻のお蔭で食料価格が上がっている、農業をやる為に必要なものも値上がりして困っているという。農夫も仕事に関係がある国際情勢には詳しいと内心思ったが、そう思うこと自体傲慢だとすぐ反省した。肥料が値上がりして大変らしいねと相槌を打った。

母の七回忌の日取りはまだ決めてない。7月半ばの母の命日前にする習慣だが、家族は全て東京にいて孫達の夏休みは7月後半からだ。一方、和尚は8月前半はお盆行事が忙しく、7月最後の週かお盆明けを目安に決めることにした。全員揃うのは難しい、無理するなと家族には伝えた。■
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