かぶれの世界(新)

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仮説 若者は老人より思慮深いか?

2021-07-04 21:19:53 | ニュース
私は常々視野を広く目線を高く物事を見よと言い、日本のマスコミ報道は地べたを這いつくばっていると批判する。正直言って大した知見もないのに高みに立って偉そうに言うのは決して好みではない。だが、重箱の隅をつつくような報道を目にするとイライラして偉そうに言うのが私だ。

このところワクチン接種が首相が目標にした1日100万本を超えた。ところが自治体の大量接種や職域接種が始まる一方でワクチンの供給が当初予定を下回る事態になり、自治体等の関係部門が困惑しているという。すると一部マスコミは待ってましたとばかりトップで報じた。

そこで私も待ってました、あなた達は何が大事か分かってないと指摘したい。重要なのはワクチン接種が当初の計画通りに進んでいるか否か、その効果が出始める兆候があるのかどうか。それを無視して、計画以上にやろうとした現場の混乱ばかり報じるメディアの「根性」にはあきれた。

かくいう私自身も勘違いがあったかもしれない。菅首相が就任時に重要な政策としてコロナ対策とディジタル化を指摘したことを、「コロナが教えてくれた課題」として高く評価した。目先の問題しか報じないマスコミに比べ、長期的視野に立ったものの見方だと思った。だが、今朝の日経はコラム「風見鶏」で中国に比べ日本政府の視点が足元に向いていると報じた。

菅首相は短期で成果を出す手法に強いリアリストで、「超骨太の方針」策定で長期ビジョンを求め声もあったが先送りしたという。だが、現実はともあれ中国の官僚や学者は長期的な思考を叩き込まれている。一方、日米の政策は選挙の影響を受け視点が足元に向き易くなるという。ものの考え方を中国人から言えば100年、日本人は長くて1-2年、マスコミは1-2週間というところか。

この風見鶏の指摘に私は同意するところがある。それは日経の世論調査(6/25-6/27)の結果に現れていると思った。ワクチン接種が進んだ高齢者より若者(18-39歳)の方が接種計画を高く評価していた。高齢者はテレビでニュースを見る、若者はネットで見て評価する、その差が表れたと私は推測する。

芸人などのタレントが司会して伝えるテレビニュースはバランスに欠ける。彼等は少なくとも報道のあるべき姿という点では素人だ。分かり易い例として、サンデーモーニングのスポーツコーナーで米国プロ野球(MLB)のミスのみ報じて酷評させ、一方で日本に比べ圧倒的なパワー・スピードを見せない。これって、ワクチン接種の報じ方と全く同じやり方だと思った。

世論調査の結果は、若者の方が老人よりバランスの取れたものの見方が出来、思慮深いことを示していると私は感じる。これは、決して悪いことではないと思う。それがテレビや新聞を見ない若者が増えた結果なののか、それとも偶然なのか。米国の場合にはもう一つ別のファクターがある。多分データはあるはず、日経は調査して具体的データをもとに結果を報じて欲しい。■
コメント
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