かぶれの世界(新)

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早咲き桜の意味するもの

2021-03-19 16:11:08 | ニュース
今年の桜の開花日は異常に早く、いよいよ「地球温暖化」が我々庶民にも実感するところまで来たと思った。夕食時に家族とテレビを見てると関東地方でも横浜、靖国神社、千鳥ヶ淵といった具合にこの数日間次々と開花宣言が伝えられている。それにしても早い。

40年余り前の事だが、生まれたばかりの子供を連れて自宅の近くの桜通りを歩いたのは4月初めだった。それから少しずつ開花が早まったが、こんなに早く桜が咲いた記憶にない。昨年地元の桜祭りは23日からライトアップしたらしいが、祭りそのものはコロナの為に中止となった。

今年は更に早く15日に桜通りに提灯がぶら下がっていたと家内に聞いたが、残念ながら今年も桜祭りはないはずだ。小学生ころ四国の実家では4月3日の旧暦がひな祭りだった。裏山の尾根道に続く高台に友達と行き、桜の木の下でひな送りと称して母に作ってもらった巻きずし弁当を食べた。

私の住む東京近郊の府中市でも4月初めが花祭りだったが、近年では「葉桜」になってしまうのが普通だった。葉桜はそれなりに風情があって悪く無いと私は思うが、たまたま午前中にテレビで見た映画アル・ゴアの「不都合な真実」の続編を見て急に印象が変わった。

地球温暖化を利用した政治的な作品と批判する声もある。だが、私にはタイムリーに桜の開花時期が異常に早まっているのと結びつけ、思ったより早く温暖化が進んでいる深刻な事態を想像した。我々の身の回りでこのように目に見えて分かるような変化は他にない。

しかし、今日のトップニュースは当然ながら緊急事態宣言の解除や米中会談であり、3日前迄の桜の開花宣言等なかったような報道だった。各局揃ってコロナの過剰な煽り報道をするより、ある局は中国の南シナ海や人権問題を取り上げ、或いは総務省の会食問題を追及する方が正常ではあるが。

それと同列とは言わないが、この時期に地球温暖化の象徴的な現象として桜の開花から問題を解きほぐして包括的に報じて欲しいと思う。とても分かり易くとっつき易いアプローチではないかと思う。コロナみたいに煽る必要はないが国民的な活動として温暖化対策を盛り上げたらどうだろう。■
コメント
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