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2014年大胆占い

2014-01-03 21:48:11 | 社会・経済

2014年は霧の中

今年の「大胆占い」は、いつものように当てずっぽうで自分に都合のいい世界経済予測ですと開き直っても、予測精度を左右する要因と振れ幅が大き過ぎて予測らしい予測にならない。一言で言うと世界的に中央銀行の金融緩和が進行して、リスクマネーの流れが世界経済の風景を変えてしまった。そのせいで年末の姿が見えない。

一方、日本では消費増税導入がどれほどのマイナス効果を生むか、必然的に一層の金融緩和と成長戦略が機能して自律的な成長を促すか正念場を迎える年になる。専門家といえども1年後どんな年末を迎えているか余り具体的なイメージが湧かないように私は感じる。

確かなこと

先ず大勢を左右する重要で確からしきところから始める。それは米国の量的緩和縮小が1年かけて徐々に進みそうなことだ。第4四半期(10-12月)の米国経済は想定以上に良かった。雇用・消費などが順調に回復し自律成長サイクルに乗っかりそうな状況になったことだ。

 バーナンキ議長は昨年5月の出口発言が巻き起こした波紋を用心し、「量的緩和縮小(Tapering)とゼロ金利継続」という市場に優しい会話を試み、投資家を安心させ好反応を得た。市場は米国経済の好調と受け取り株価は史上最高値を付けた。

 欧州ではドイツ経済が好調に推移する一方で、南欧経済は下げ止まりを見せ財政安定化の兆候が見え始めた。欧州銀行は注意深く緩和姿勢を緩めず、日銀も超ハト派姿勢が続くのは間違いない。総合して2014年先進国中央銀行は金融緩和を続けマネーは市場に溢れるが、米国の緩和縮小をにらんで新興国のマネーは緩やかだが先進国に回帰していく。

 不確かなこと

 世界経済を揺るがせる最大要因は政治だ。米国では昨年末の国債の上限値を巡る議会の迷走とオバマ大統領の指導力低下が政府機関の閉鎖を招いた。今年はそんな馬鹿な真似はしないはずだと祈りたいが不安は残る。エジプトやシリア等の中東情勢が悪化した時、米国がかつての影響力を行使できず石油供給不安が世界経済を揺るがす恐れがある。

 QE3を徐々に縮小していく姿勢が明確になり、新興国から急激な資金引上げは止まった。新興国は準備の時間を与えられた。昨年半ばから中国を含む新興国の株価下落のトレンドは続いている。通貨下落もしかりである。一方東南ア企業は資金調達を社債に切り替え急速に残高を高め備えてている(日経1/1)が、急激なマネーの流れの変化が起こった時対応出来るか不安だ。

 一方、欧米の物価上昇(目標の2%)を下回り1%以下が続くとデフレ懸念が出てきた。特に欧州は財政再建の為緊縮財政を続けてきたので、低金利下で財政出動を抑制して消費不調が続く日本化が進む恐れがあると懸念されている。だが、欧州のデフレ懸念は深刻ではないと私はみる。

 日本発の不確か要素

 もう一つは、4月に消費税を導入する日本経済の動向だ。安倍内閣は景気刺激策や成長戦略等万全の態勢をとり対応するはずだが、市場が十分と判断するかどうか不安がある。市場は安倍内閣の既得権益や官僚に対する改革姿勢にやや不安を持っている。万が一信頼を失い市場がマネーを引き上げだすとアベノミクスは簡単に崩壊する。分かり易い目安は長期金利と株価だ。順調に行けば年末に消費税10%の決断が聞かれるだろう。

 政治的な懸念要素が今迄以上に大きく影響する恐れがある。中韓関係の悪化と合わせて「安倍内閣の右バネ」と「オバマ大統領の死に体化」が組み合わさると最悪の事態になる。政治が経済に割ける時間が減少してポピュリズムが蔓延り、気が付くと国の借金だけ増えたということになり兼ねない。残念なことにその可能性は十分ある。

 まとめ

 以上の要因を総合すると今年の12月末がどうなっているか、やっぱり不透明だ。いつも楽観的な私だが、今年は楽観的になれないというより正直よく分からない。昨年は予想が外れたが個人的には「幸せな想定外」が訪れた。アベノミクスとQE3縮小のお蔭だ。ということで根拠が極めてあいまいだが、下記のように楽観的な予測で締めたい。

 世界経済予測(GDP成長率%)
地域      IMF  経営者 大胆占い
 
世界全体  3.6      -         4.0 
 
米国     2.6     2.6      2.8
日本            1.2  1.0   1.0
欧州             1.0       -         1.2
中国       7.3   7.4     7.5
新興国          5.1      -         5.5
IMF
予測は2013/10発表
 
経営者20人の予測は日経記事(1/2

 蛇足

誤解を恐れぬ大胆占いと開き直って言うものの、私は精一杯まじめにやっている。というのは額は少ないがこの占いにはお金がかかっている。この予測に基いて投資しているからだ。間違えると賭け事で損した程度では済まない。昨年はアベノミクスの恩恵を受け私の個人資産は増えたが、今年の投資戦略をどうすべきか迷っている。自信を持ってどこに投資すべきか決められない。

もし日本がデフレ脱却して2%前後のインフレに入った場合、安全重視の定期預金や国債の比率を高めると実質目減りする。かといって株式の比率を高めるのは不安だ。この年で毎日株価を眺める生活はしたくないし、リスク性向の高い他の金融資産も怖い。より確率が高そうなのは、欧米が先行する金融緩和縮小で日本との長期金利差が拡大し、円安が進行するシナリオだ。つまり、安全な資産を外貨建てで持つとインフレ耐力が高く為替差益を稼げると予想する。

お楽しみ

今年は冬季オリンピックとW杯サッカーがある。私はウィンタースポーツは余り興味がない。最大の注目はW杯で日本サッカーは何処まで勝ち残るかだ。予選リーグ突破しベスト8まで進んでほしいと祈るが現実は厳しい。条件は本田・香川が調子を上げ遠藤が体力を維持すること、新人の活躍はもう無理だろう。結果はどうあれワクワクハラハラ楽しませてくれれば良しとしよう。

一方、今年MLBに挑戦する田中の活躍を期待する。シーズンを通じてローテーションを守り200イニングに到達すると占う。ベストは15勝、最低2桁勝利で合格。ダルビッシュは昨年以上、上原・岩隈・黒田は昨年の8掛け程度の活躍(それでも凄い)を予測する。私は秘かに故障明けの和田と藤川の復活を期待する。一方、バッターは期待できない。寂しいけどイチローはMLB最後の年になる可能性大、他の選手はニュースになるのも難しいと予測する。■

コメント
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