かぶれの世界(新)

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鳩山総務相更迭について補足

2009-06-16 21:03:02 | 国際・政治

かんぽの宿売却問題について、私の舌足らずのコメントを補強する為、下記の佐山展生氏の論評を参考にされることをお勧めしたい。

http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/sayama.cfm  

氏は鳩山前総務相の主張を網羅的・論理的に整理して矛盾を明らかにし、悪乗りした政治やマスコミの責任まで指摘し、最もまともで的をついている論評をされたと思う。次の政権を取る可能性が高い民主党に、この程度の見識すら見られないのは実に残念である。■

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天の声と政治の季節

2009-06-16 11:47:05 | 国際・政治

麻生首相の決断に関わらず総選挙が間直に迫ってきた。政治の季節が始まっている。日本郵政の西川社長再任を巡り先週鳩山総務相を更迭した直後の世論調査で、報道各社は内閣支持率の低下を報じた。総選挙を控え、名古屋・さいたま・千葉市長選で連敗が続く中での支持率低下は、自民党に衝撃を与えたと報じられている。

だが、鳩山総務相更迭について世論は5割以上が「不適切」と答えているのに対し、主要紙は社説で「鳩山氏更迭はやむを得ず、西川社長に問題はあるが民営化に努めよ」と説き、新聞の影響力低下を露にした。世論は連日TVに現われ正義感を振りかざす鳩山氏を支持した。

私は2500億円もの公金をつぎ込んで毎年50億円の赤字を垂れ流す決定をした責任追及のほうが余程重要だと思うのだが、これには目を瞑り何も言及しない鳩山氏が一方で西川社長の経営責任を執拗に追及する姿勢に違和感があった。彼の「正義感」とは何だろうかと。

だが、鳩山氏の圧倒的な露出度の前に、新聞の論理的な報道は蹴散らされ、「天の声」を決定付けたようだ。世論は馬鹿になったのか?1978年の自由民主党総裁選挙で大平正芳氏に敗れた福田赳夫氏は、「天の声にも変な声がたまにはある」と言い、微妙な言い回しで世論を批判した。

一方、一時期メディアが熱中した小沢前民主党代表への西松献金問題はすっかり過去のものになり、民主党の支持率低下傾向がとまった。だが、なぜゼネコンから巨額の政治献金を受けたのか、何のために使われたのか、全く明らかになっていない。民主党が実施した調査でも明らかになっていない。自浄能力に疑問を残し、彼らが政権をとっても自民党と変わらない疑いを残した。

今回、民主党が実施した西松献金問題の調査結果に対するメディアの反応は、一時の異常な集中豪雨的報道に比べると一転して非常に地味な扱いだった。あれ程熱意を持って小沢元代表の説明責任を求めたのに、代表を降りたらもう首を取ったのだからいいと判断したのだろうか。すっかり熱が冷めてしまった。

直近の世論調査はこれらテレビの報道の変化を見事に反映した結果のように見える。やはり、「天の声は変な声」なのだろうか。だが、今回も天の声は変な声じゃないように私は思う。この国の世論は目先のことでは変でも、長期的には正しい判断している場合が多いのではないだろうか(希望を込めて)。

というのは、日本経済新聞の緊急世論調査記事(6/16)を例に取ると、内閣支持率の低下と合わせ、次の首相に相応しいのは麻生・鳩山どちらでもないが56%にもなり、実は民主党支持率も低下していることだ。お互いに敵失で支持率の低下争いをしているだけのことだ。

次に政権をになう可能性が高い民主党は、こんな敵失続出の状態でも支持率で圧倒できない理由をよく認識して取り組んで欲しい。それにしても鳩山氏のテレビ露出は恐ろしいまでに効果抜群、この程度の問題を国民的アジェンダにした。世論を信じたいと思う一方で、危うさを感じる。■

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