かぶれの世界(新)

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最近がっかりした事

2006-12-11 11:39:19 | 日記・エッセイ・コラム

最近私が最もがっかりした事といえば、談合摘発が続く県知事の逮捕でなく、改革路線推進を期待した安倍内閣の迷走でもない。これらはある意味想定内のことだ。それはごく個人的な、しかも他人から見れば些細でどうでもよいことだ。しかし私にとっては悔しく残念なことだった。

田舎に戻り3日に一度のペースで食料などの日常品を買いに近くのショッピング・モールに行く。実家から自転車で橋を渡り両側に田んぼや畑を見ながら堤防沿いの道を走り新興商店街まで往復する。買い物が終りもと来た道を戻る途中、前方に通学から帰りの小柄な女子高校生を見つけた。

時々見かける近所の女の子だったので追いつこうとしたが中々追いつかない。その先に堤防にまっすぐ駆け上がる階段があるのでそこで追いつき声をかけようと思った。ところが彼女は階段の横の狭くて平らな舗装を一気に駆け上がった。私がいつも自転車を降りて押し歩きしている所だ。

それでは私もと勢いをつけて駆け上ろうとしたが坂を上りきる一歩手前で失速、左足を地面につけ踏ん張って懸命にバランスを取り自転車を押し上げた。食料を前と後ろの買い物籠に積んだママチャリではしょうがないと言い訳した。でも彼女もママチャリに乗っていた。もう後姿が遠かった。

数日後マウンテン・バイクでサイクリングしたとき帰りに同じところに来た。引き下がるわけには行かない、今度は言い訳できないと思った。ハイギアで思い切り助走をつけて一気に駆け上がり最後の一漕ぎまできたが失速した。

あの小柄な女子高生を見てなければ何と言うことはなかった。しかし、彼女がママチャリで出来て私がマウンテン・バイクで出来ない、これはもう恥だ。そうは言いたくなかったが、実は老いたということだ。自らの老いを感じてがっかりした。老いるということはこういう些細なことを繰り返していくことなのだろうか。■

コメント (2)
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