さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
http://iide.hp.infoseek.co.jp/

夢見平と天狗山 (2009.5.23.)

2009年06月02日 | 登山
報告が遅れましたが、5月23日に歩いた夢見平と天狗山の報告です。

妙高・笹ヶ峰と黒姫山の間の台地には、昔のトロッコ軌道を利用した遊歩道が整備されて、夢見平と呼ばれる湿原が静かに広がっています。ミズバショウなどの花を楽しめるコースで、長短二種類のコースが設定されており、ハイカーも多く訪れています。

天狗山は、遊歩道の入口にあたる乙見湖のダムサイトにたたずむ山です。

笹ヶ峰まで入ると、火打山を目指してしまうため、夢見平を訪れる機会を逸していましたが、天気予報もぱっとしなかったため、夢見平を訪れることにしました。

まずは、このゲートをくぐってダムの堰堤に進みます。



ダムの堰堤の上からは、火打山から焼山、金山にかけての稜線の眺めが広がっています。



新緑のブナ林の中に幅広の遊歩道が続いています。



蓑池を過ぎると、稲罹神社に出ました。人里から離れた山奥というイメージがありますが、意外に人が入っていたようです。



標識の周りにクリンソウの花が咲いていました。この後に出てくる標識の下にクリンソウが咲いているのを見かけることになったので、人工的に植えたもののようです。



遊歩道の周りには、ミズバショウが沢山あるのですが、花は終わりかけでした。まだ早いかなと思っていたので、ちょっと予想外でした。



短い周回コースのうさぎコースから分かれて長い周回コースのキツネコースに進むと、山道に変わりました。

残雪も消えたばかりでカタクリの花も咲いていました。



杉林の薄暗い下生えには、エンレイソウの花が多く見られました。



期待して探していくと、シロバナエンレイソウを見つけることができました。



サンカヨウ



咲きかけのツバメオモテ



一旦林道に出たところで、地蔵桂を見に、寄り道をします。

地蔵桂は、林道の右手にたたずんでいました。全体像からは、大きさが判りませんが、かなりの巨木です。



近寄ってみると、根元付近は、筋肉隆々といった筋が集まって、三角錐の形を作っています。



周辺の草むらは、ニリンソウの花盛りでした。



ニリンソウのアップ。



林道を戻って、周回コースに進むと、製材所跡にでます。コンクリート製の土台やトロッコ軌道の跡のレールと車輪も見られます。



コンクリート製の土台も、緑濃い森の中に溶け込んでいます。



しばらくは軌道敷き跡の平坦な道が続きます。ニリンソウが、遊歩道に沿って広がっていました。



ハルニレの大木が現れました。こちらは、地蔵桂とは違って幹もすべすべしていて、女性的な感じがします。



短い周回コースと合わさると、その先で夢見平にでました。ミズバショウの花にもなんとか間に合いました。正面の山は、妙高山の外輪山の三田原山です。そう大きくはない湿原ですが、きれいにまとまった風景が広がっています。



ミズバショウの群落が広がっています。

花と風景を楽しみながら昼食にしました。



夢見平から歩き出すと、すぐ先でしょうぶ池にでました。ここでは、リュウキンカの群落がきれいでした。



ミズバショウとリュウキンカ



遊歩道を一周すると、天狗山の下に出ます。登山道は無いようですが、登っていくことにしました。

藪こぎで尾根をひと登りし、北東尾根が合わさると、はっきりした踏み跡が続いていました。

ダム湖に落ち込む崖際を進むと、尾根も広がり、シラネアオイのお花畑が現れました。







踏み跡に助けられ、最後に急斜面を登ると、天狗山の山頂にでました。

この写真は、奥から、登ってきた方を振り返ったところ。三角点の周りが刈りはらわれ、三田原山が見えています。



火打山と焼山の眺めも広がっています。



焼山の眺め。残雪がまだ多いですね。



これは黒姫山。



下山は踏み跡をたどって遊歩道に戻りました。ダムサイトから最後に地蔵山を振り返って、歩きを終えました。

今年のシーズンは終わりましたが、来年にでもミズバショウ見物に訪れてみてください。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 十文字峠 シャクナゲ開花情報 | トップ | この週末の山 »
最新の画像もっと見る

登山」カテゴリの最新記事