
エレファンタ島は、約10kmの沖合にあり、ヒンドゥー教の石窟寺院があることから、ムンバイ訪問時に欠かせない観光スポットになっています。エレファンタ島への船乗り場はインド門のすぐわきにあります。

ガイドも含めて11人の小グループでしたが、船は貸し切りでした。好きな所に陣取って風景を眺めることができました。

小さな船ですが、二階にも客席が設けられていました。乗り合いだと、二階席は10ルビーの追加料金が必要なようですが、貸し切りなので、自由に上がることができました。

エレファンタ島が近づいてきました。

長く伸びた堰堤の先に船着場が設けられていました。1時間ほどの乗船でした。

船着場からはミニSLに乗ります。堰堤ともう少しの短い距離ですが、歩くと暑さが堪えるので乗った方が楽です。

ミニSL乗り場の先からは、土産物が並んでいました。

猿もいました。

羊も。家畜なのでしょうが、野良状態でうろついているのもインドならではです。

石窟へは、土産物屋が連なる坂道を上る必要があります。100段、標高差400mほどの階段で、前夜の寝不足と暑さで、ひと汗かくことになりました。

階段の上で、全員が集まるのを少し待ちました。インドには、数多くの世界遺産がありますが、このエレファンタ島の石窟群もそれに選ばれています。

船着場を見下ろすことができました。かなり登ってきたことが判ります。

石窟入口です。この石窟は6から8世紀に造られ、シヴァ神が祀られています。16世紀、ガーラプリー島と呼ばれていたこの島にポルトガル人が上陸し、巨大な象の石像を発見し、以後はエレファンタ島と呼ばれるようになりました。

この後に見学するエローラ石窟群もそうですが、岩山を削って石窟寺院を造ってあります。石を積み上げて造ったものでないことには驚かされてしまいます。

北側の入口から進むと、巨大な窟が広がっていました。

窟の中央部の右寄りには、リンガを祀る聖堂が置かれています。

入口の右手には、「踊るシヴァ神 (ナタラジャ)」が描かれています。
ナタラジャとは、Nataは「踊り」、Rajaは「王」を示し、「踊る王」という意味です。シヴァ神は、踊りで、宇宙を創造・維持し、世界の終わりには宇宙を破壊してまた創造します。その姿を現す像やレリーフは、ヒンドゥー文化における代表的な主題になっています。

左側には、シヴァ神の長男のガネーシャ、その下に次男のスカンダ(クマーラ)が描かれています。

シヴァ神の家族が描かれているとなると、右手には破壊が進んでいますが、女性の像は妻のパールバティーのようです。

入口の左には、「行者のシヴァ神」が描かれています。蓮の花の上に座っています。

北西には、「悪魔アンダカを退治するシヴァ神」が描かれています。
アンダカは、シヴァとパールヴァティーの三番目の息子。シヴァが苦行に明け暮れているため・パールヴァティーが退屈しのぎにシヴァの目を塞ぐと、闇が世界を覆ってしまいました。その暗黒の闇から恐ろしい盲目の子アンダカが生まれました。
子供が授かることを願っていたアスラ族のヒラニヤークシャに里子に出すことになりましたが、その際に、もしアンダカが世間の憎悪を受けたり、母を求めたり、バラモンを殺した時には、自身で焼き殺すことを告げました。
アンダカは成長してヒラニヤークシャの国の王となりましたが、彼のいとこが倒そうとしていることを知って、森へ逃れて瞑想を始めました。断食し、片足で百万年以上立ち続け、さらに自身の体の一部を切ってブラフマーへの供物としたところ、ブラフマーが現れました。アンダカは目が見えるようになることと、何者にも殺されない不死身になることを求めました。ブラフマーはその願いに応じ、アンダカが自身の母を結婚相手に選ばない限りは、死なないようにしました。 アンダカは王国に戻り、いとこの野望を打ち砕きました。
そして数百万年が経った後、三人の将軍たちが偶然洞窟でシヴァとパールヴァティーに出会いました。将軍たちは王の妃に相応しい美しい女性を発見したと報告しました。アンダカはパールヴァティーに結婚を申し込みましだが、シヴァがそれを拒み、戦いが始まりました。
他の神々とアスラを巻き込んだ何百年に及ぶ戦いは、シヴァの勝利に終り、シヴァは息子の胸に三叉矛を突き刺して殺しました。
アンダカは、改心して神になったという別の話もあります。なお、アスラは、仏教には阿修羅として取り込まれています。

シヴァの憤怒の形相が良く描かれています。頭髪には骸骨が飾られています。アンダカの形が判らなくなっていますが、三叉矛を突き刺したところで、アンダカの血が地面に落ちると新しい悪魔が誕生するため、盃で血を受け止めています。

シヴァの聖堂を回りこんで南西に向かうと、「シヴァとパールヴァティーの結婚」が描かれています。

「シヴァとパールヴァティーの結婚」

結婚前なので、パールヴァティーは右側にいます。二人は穏やかな表情で描かれています。
エレファンタ島の石窟寺院の見学はさらに続きます。

ガイドも含めて11人の小グループでしたが、船は貸し切りでした。好きな所に陣取って風景を眺めることができました。

小さな船ですが、二階にも客席が設けられていました。乗り合いだと、二階席は10ルビーの追加料金が必要なようですが、貸し切りなので、自由に上がることができました。

エレファンタ島が近づいてきました。

長く伸びた堰堤の先に船着場が設けられていました。1時間ほどの乗船でした。

船着場からはミニSLに乗ります。堰堤ともう少しの短い距離ですが、歩くと暑さが堪えるので乗った方が楽です。

ミニSL乗り場の先からは、土産物が並んでいました。

猿もいました。

羊も。家畜なのでしょうが、野良状態でうろついているのもインドならではです。

石窟へは、土産物屋が連なる坂道を上る必要があります。100段、標高差400mほどの階段で、前夜の寝不足と暑さで、ひと汗かくことになりました。

階段の上で、全員が集まるのを少し待ちました。インドには、数多くの世界遺産がありますが、このエレファンタ島の石窟群もそれに選ばれています。

船着場を見下ろすことができました。かなり登ってきたことが判ります。

石窟入口です。この石窟は6から8世紀に造られ、シヴァ神が祀られています。16世紀、ガーラプリー島と呼ばれていたこの島にポルトガル人が上陸し、巨大な象の石像を発見し、以後はエレファンタ島と呼ばれるようになりました。

この後に見学するエローラ石窟群もそうですが、岩山を削って石窟寺院を造ってあります。石を積み上げて造ったものでないことには驚かされてしまいます。

北側の入口から進むと、巨大な窟が広がっていました。

窟の中央部の右寄りには、リンガを祀る聖堂が置かれています。

入口の右手には、「踊るシヴァ神 (ナタラジャ)」が描かれています。
ナタラジャとは、Nataは「踊り」、Rajaは「王」を示し、「踊る王」という意味です。シヴァ神は、踊りで、宇宙を創造・維持し、世界の終わりには宇宙を破壊してまた創造します。その姿を現す像やレリーフは、ヒンドゥー文化における代表的な主題になっています。

左側には、シヴァ神の長男のガネーシャ、その下に次男のスカンダ(クマーラ)が描かれています。

シヴァ神の家族が描かれているとなると、右手には破壊が進んでいますが、女性の像は妻のパールバティーのようです。

入口の左には、「行者のシヴァ神」が描かれています。蓮の花の上に座っています。

北西には、「悪魔アンダカを退治するシヴァ神」が描かれています。
アンダカは、シヴァとパールヴァティーの三番目の息子。シヴァが苦行に明け暮れているため・パールヴァティーが退屈しのぎにシヴァの目を塞ぐと、闇が世界を覆ってしまいました。その暗黒の闇から恐ろしい盲目の子アンダカが生まれました。
子供が授かることを願っていたアスラ族のヒラニヤークシャに里子に出すことになりましたが、その際に、もしアンダカが世間の憎悪を受けたり、母を求めたり、バラモンを殺した時には、自身で焼き殺すことを告げました。
アンダカは成長してヒラニヤークシャの国の王となりましたが、彼のいとこが倒そうとしていることを知って、森へ逃れて瞑想を始めました。断食し、片足で百万年以上立ち続け、さらに自身の体の一部を切ってブラフマーへの供物としたところ、ブラフマーが現れました。アンダカは目が見えるようになることと、何者にも殺されない不死身になることを求めました。ブラフマーはその願いに応じ、アンダカが自身の母を結婚相手に選ばない限りは、死なないようにしました。 アンダカは王国に戻り、いとこの野望を打ち砕きました。
そして数百万年が経った後、三人の将軍たちが偶然洞窟でシヴァとパールヴァティーに出会いました。将軍たちは王の妃に相応しい美しい女性を発見したと報告しました。アンダカはパールヴァティーに結婚を申し込みましだが、シヴァがそれを拒み、戦いが始まりました。
他の神々とアスラを巻き込んだ何百年に及ぶ戦いは、シヴァの勝利に終り、シヴァは息子の胸に三叉矛を突き刺して殺しました。
アンダカは、改心して神になったという別の話もあります。なお、アスラは、仏教には阿修羅として取り込まれています。

シヴァの憤怒の形相が良く描かれています。頭髪には骸骨が飾られています。アンダカの形が判らなくなっていますが、三叉矛を突き刺したところで、アンダカの血が地面に落ちると新しい悪魔が誕生するため、盃で血を受け止めています。

シヴァの聖堂を回りこんで南西に向かうと、「シヴァとパールヴァティーの結婚」が描かれています。

「シヴァとパールヴァティーの結婚」

結婚前なので、パールヴァティーは右側にいます。二人は穏やかな表情で描かれています。
エレファンタ島の石窟寺院の見学はさらに続きます。