さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ヴェニス4

2008年01月11日 | 海外旅行
さて、三連休ですね。天気はあまり良くないようですが、山をお楽しみください。


小広場の一面は、ドゥカーレ宮殿が占めています。15世紀に現在の姿になったという、ヴェニスの富と栄光を代表する建物で、共和国の総督邸兼政庁として使われたとのことです。



中庭からは、サンマルコ寺院の塔が見えます。



白く輝く大理石で作られた威厳に満ちた建物です。



戦いの神マルスの後ろ姿。海の神ネプチューンが対になっています。



この階段は、巨人の階段と呼ばれています。







内部の天井も壁画に彩られて、豪華なものです。それなのに、なぜか陰鬱な雰囲気がただようのは、次のスポットのせいでしょうか。



これは、溜息の橋と呼ばれる牢獄への渡り廊下の窓です。



観光名所であり、外からは、大勢の観光客が見物しています。
かつて、囚人は、牢獄に入れられる時、ここから最後に外を眺めたとのことです。共和国であったヴェネチアは、政争も激しく、負けた政治家は、ここを通って牢獄に送り込まれ、生きては出られなかったとのことです。





外からの溜息の橋の眺め。

ところで、この溜息の橋の名付け親は、詩人バイロンとのこと。そのためか、実際には、こういった刑の執行は、この橋が作られる前に終わっていたとか。

一方、地元の言い伝えでは、恋人どおしがゴンドラの上で日没後にこの下でキスをすると永遠の恋が約束されるという、まったく逆の逸話もあります。これまた、ゴンドラ協会の客寄せキャンペーンが元になっているのかもしれませんが。



さらに海側から眺めたところ。

どちらの言い伝えを信じるかは、旅人の勝手のようです。
ただ、ヴェニスの栄光が輝くほど、闇も深く感じられます。

今日の曲は、「ホフマンの舟歌」を挙げておきましょうか。今回の写真にあっているわけではありませんが、ゴンドラというとこの曲がうかぶもので。詩人ホフマンの三つの恋の破局を描いたオッフェンバック作曲のオペレッタ「ホフマン物語」の中の曲です。
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