さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 パリ その5

2008年11月04日 | 海外旅行
ウィーンが音楽の都といわれるように、パリは芸術の都です。

ルーヴル美術館は、世界最大級の美術館として、パリの訪問者が必ず訪れる場所になっています。



1190年にフィリップ2世が パリ防衛のために築いた城砦は、歴代の王によって改築が加えられてルーヴル宮殿ができあがりました。フランス革命後、ルーヴルを美術館とすることが決まり、 1793年「諸芸術の中央美術館」として正式に開館しました。



1985年から1989年にかけて、ミッテラン政権下の 「グラン・ルーヴル・プロジェ」により大改築が行われ、中庭にガラスのピラミッドが設けられました。このピラミッドは入口になっており、ここから入場することになります。



一般的にまずめざす絵画部門ではなく、工芸、彫刻部門を訪れましょう。天井や壁など、王宮の雰囲気は、こちらの方が良く残されています。



展示物が良くうつっていませんが、ルイ15世の王冠だったと思います。フランス革命の中でほとんどが失われたため、フランス・クラウン・ジュエルの中で唯一残っている王冠です。ただし、宝石は、ガラスの模造品に代えられているようです。



見切れないほどの彫刻も並んでいます。





ガチョウと子供



眠るヘルマフロディトス ローマ皇帝時代の作品(紀元2世紀)

美しい裸婦です。色っぽいお尻に目が引き寄せられます。

しかし、展示位置がちょっと微妙。前に回って見ろという感じです。



前に回って見ますが、胸はつぶれているし、あまり良い鑑賞方向とはいえません。

しかし、よく見ると、股間についているではないですか。男性の性器がね。両性具有者の像だったのです。

ヘルメスとアフロディーテの息子ヘルマフロディトスは、ニンフのサルマキスの誘惑を拒みました。ある日、ヘルマフロディトスが水浴びのために泉に入ると、サルマキスは抱きつき、全能の神ゼウスに、2人の体を離れられないように永遠にひとつにしてほしいと頼みます。願いはかなって、二人の体は一つになったといいます。

ローマ神話が判っていれば、題名だけで、素性が判ったのでしょうが。

もう一度前に回って眺めました。やっぱり色っぽいお尻だ。



さて、世界の彫刻部門でNo1に挙げられるのは間違いないと思われるミロのビーナスです。

ミロス島で発見された像です。両腕が欠けていることから、見る者の想像力をかきたてます。定説としては、トロイア戦争の原因となる美人比べの際に、アテナとヘラを負かしてパリスから得た黄金の林檎を持っているといわれています。



かなり以前になりますが、日本にミロのビーナスがやってきたことがありました。立ち止まること禁止の大混雑だったようですが、ここでは、静かに眺めることができました。


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