さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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HGの思い出

2005年11月29日 | 海外旅行
現在、ハードゲイを売りにしているお笑い芸人が人気である。おそらく一発芸人で、来年には姿を消している可能性が高い。

 このHGについては、今も不思議に思っている思い出がある。すでに20年程前になるが、デンマークのコペンハーゲンに1年間留学していた際、週末を利用して隣国のドイツに観光に出かけた。ケルンを訪れて、駅のインフォメーションで、ホテルをとった。ヨーロッパのインフォメーションは、システムが出来上がっており、こちらの予算に合わせて、宿を見つけてくれる。とはいえ、相場というものはなかなか判らない。バックパッカーとは違って、お金はそれなりには持っている。その時に幾らといったのかは覚えていないが、中の上あたりを狙ったつもりである。
 渡された地図を持ってホテルにたどり着いたが、その受付は、英語を話せなかった。ドイツあたりの一般人の教養は高く、英語が話せないという経験ははじめてであった。しかも、旅行関係の従業員で、大都市ケルンの出来事である。案内された部屋は、設備も整っており、きれいであった。
 むしろ、外国のホテルにしては、こぎれいすぎた。
 歩き疲れていたこともあり、早い時間に夕食をとり、日暮れ前には寝ていた。緯度が高いために、日没は、日本の夜といっても良い時間まで遅くなっていたこともある。
 翌朝、チェックアウトをして、周辺の店をのぞいてみて驚いた。ショーウィンドウには、鋲打ちのレザーファッションや、ピチピチレザーの女性用ファッションが並んでいた。そう、HGやビザール、ボンデージファッションと呼ばれるものであった。その気になってみると、周辺には、どうも怪しげなお店が並んでいるよう。朝日に照らされて、戸は堅く閉ざされている町並みが続いていた。
 昨晩泊まったホテルは、ツーリストのためのホテルであったのだろうか。この一帯の夜の顔はどうなのだろう。無事に夜を過ごせたから、まあいいかと思いながらも、疑問を持ったまま、ハンブルグ経由コペンハーゲンへの列車に乗り込んだ。
 
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