さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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秋山大量遭難に思う

2006年10月10日 | 登山
体育の日がらみの三連休でしたが、悪天候に見舞われて、白馬岳や穂高岳で、大量遭難が発生しました。

あいにくの北朝鮮の核爆弾実験の報道と重なって、山岳遭難についての報道は、ごく僅かに限られており、もどかしい思いをしました。

わずかに報道された中で、白馬岳遭難のガイドが、「天候の急変は予想できなかった」(原文とは違っているかもしれませんが)というのを聞いて、驚かされました。

連休の悪天候は、インターネットで知ることのできる週間天気予報で、事前に判っていたはず。ただ、直前までは、台風によって活発になった秋雨前線の影響で、天気が崩れるという予報だったと思います。

しかし、接近中の台風の動きを知るため、入山直前の天気予報を確認することは、ガイドでなくとも、素人でもすることと思われます。

この連休の天気図の移り変わりを知るのに、絶好のWebページがありましたので紹介します。

気象人

ここに掲載されている過去の天気図をみていきますと。

木曜日:台風が接近していますが、勢力は弱まっているよう。ただ、秋雨前線の影響が活発になっています。
金曜日:台風の位置はそれほど変わらず、そのすぐ北で低気圧が急速に発達。遭難者は、この時点の天気予報で、危険を察知していなければならなかったことになります。二つ玉低気圧になって、低気圧の発達の可能性は読み取れます。日本海側では、この先冬型が強まって大荒れになるだろうと、予想されます。
土曜日:低気圧の巨大化。等圧線が南北にたって、大荒れの天気図。この先の予想ですが、低気圧が北東にされば、太平洋岸の天気は回復しますが、日本海側は、西高東低の冬型が強まって、大荒れはさらに続くだろうと考えられます。
日曜日:低気圧の等圧線が、日本海側に密にたって、冬型の配置になっています。
月曜日:ようやく高気圧が張り出してきて、天気は回復。

このページにものっていますが、初冠雪は、立山(富山) 平年と同じ、昨年比-14日 とのことです。体育の日の前後なら、雨の天気予報が出れば、麓は雨でも、3000m級の山頂は雪ということになります。そうかといって、この時期に、雪山の完全装備で山に出かけるのは、抵抗感もあると思います。しかも、みぞれは雪よりも始末に悪い。

天気が悪ければ、里山ハイキングなり温泉巡りに予定を変更するのが一番。

予想天気図と違って、過去の天気図というのは、あまり見ることはないと思いますが、気象遭難を起こさないように、山行後の天気図の移り変わりを確認するのを習慣づけた方が良いでしょう。

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