さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 シラーズ その1

2014年01月08日 | 海外旅行
イランの観光は、テヘランから南部のシラーズに移動し、そこから北上しながら観光を行ってテヘランへ戻るという行程になりました。

シラーズは、紀元前のアケメネス朝以来四度にわたって首都が置かれ、現在ではイランで五番目に人口の多い街になっています。特に、ザンド朝の名君キャリーム・ハーン(1750年~1779年)によって、寺院や市街地が整備されました。近くには、アケメネス朝ペルシャ(紀元前550年~紀元前330年)の都のペルセポリスがあり、その観光基地になってもいます。

シラーズに到着して、まずマスジェデ・ナスィーロル・モスクを訪れました。市街地の奥にある、比較的小さなモスクです。



外壁は見事なタイル装飾で飾られていました。



ペルシャでは、イスラム的には教義からはずれるのではと思われるような、写実的な花や鳥の模様が描かれていました。



門の上には、ムカルナス(鍾乳石飾り)の装飾が施されていました。



ここで、シラーズの現地ガイドのファラさんと合流。美人で、この後の記念写真の相手として引っ張りだこになっていました。



マスジェデ・ナスィーロル・モスクの中庭です。1887年に完成しました。均整がとれていますが、ここの魅力はもっと別なところにあります。



塔の上には、指を広げた手の飾りが置かれています。これは、シーア派のモスクで良く見られ、ムハンマド、ファティマ、アリー、ハサン、フセインの五聖人を象徴しているとのことです。



マスジェデ・ナスィーロル・モスクの最大の見どころである西の礼拝室に入りましょう。

ステンドグラスを通して差し込む光が、礼拝堂を美しく染めていました。この光景から、ローズモスクあるいはピンクモスクとも呼ばれています。



この眺めを得るためにも、マスジェデ・ナスィーロル・モスクは午前中に訪れる必要があります。



我々グループの貸し切り状態で、ゆっくりと写真を撮ることができました。



柱も虹色に染まっていました。



絨緞もオリジナルの模様が判らないほどに、ステンドグラスの色に染まっていました。





ステンドグラスを通しての光に目を奪われてしまいますが、天井やアーチ部分には細かい模様が施されていました。



メッカの方向を向いてお祈りするための目印のミフラーブ。



絨緞の上には、お祈りの際に頭をつけるための小石が置かれていました。



内部を見学していると、ファラさんが良い場所に座って休んでいたので、モデル撮影会になってしまいました。





東の礼拝堂は、現在では資料展示室になっています。



部屋の構造は、こちらの方が良く観察できます。



礼拝堂の中に、井戸の入り口がありました。



深い井戸が掘られていました。



中庭に戻って、タイル装飾を見学しました。





マスジェデ・ナスィーロル・モスクにはドームも設けられていました。

続けてエラム庭園に向かいました。
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