早ちゃんの近況

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徳島大学公開講座:鉱物採集

2012年11月20日 | 徳島大学公開講座
今日は徳島大学公開講座の「鉱物採集」を受講しました、10月2日から本講座がスタートしています。

担当講師の先生は岩崎徳島大学名誉教授です、毎年10月からの秋・冬講座です。

達成目標は下記4点です。

1.鉱物岩石の採集を通じて自然に親しむ。
2.鉱物岩石の簡単な鑑定法習得。
3.鉱物岩石の野外観察、採集体験。
4.採集標本の整理法習得。

本日は最終講義です「石と人生・石に魅せられて70年」です。



「最終講義のパワーポイントの画面です」

「眉山産鉱物」
・ざくろ石:石英片岩・角閃岩中に算する
・藍閃石 :青色の片岩中に産する
・バロア角閃石(Na・Ca角閃石):バロアサイトともいう、変成はんれい岩中に産する
・リーベック角閃石:正確にはマグネショリーベカイト、石英片岩中に産する
・ルチル:金紅石、石英片岩中に産する、逓信病院裏
・鏡鉄鉱:赤鉄鉱、片岩中の脈に産する
・アクチノ角閃石-滑石・蛇紋岩にともなう
・アスベスト:石綿、蛇紋岩にともなう

「最近20年の研究で得られた日本列島の新しい歴史」
・およそ7億年間の日本列島の歴史は、3つの期間に分けられる
・1)大陸の一部(7億年前から5億2千万年前):中国大陸の南縁部にあった
・(520Ma)太平洋からの沈み込みはじまる
・2)島弧-海溝系(5億2千万年前から2千万年前):変動帯となる、眉山、高越の岩石
・3)東アジアの島弧(2千万年前から現在)

「日本列島の地質」
・島弧であり、太平洋が日本列島下に沈み込んでいる沈み込み帯である
・火山フロントがあり、活発な火山活動がある-火山岩の鉱物(かんらん岩、輝石、角閃石、雲母)
・過去の沈み込み帯にできた低温高圧型の変成岩が分布する-高圧変成岩の鉱物(ひすい、ざくろ石、藍閃石)

「徳島県産変成岩の形成の形成温度・圧力」
・吉野川市高越地域で、エクロジャイト(輝石-ざくろ石岩)が発見された、日本で2番目の発見(別子につぐ)
・ざくろ石と輝石の化学組成を調べて、20kb(キロバール)の圧力、600℃の温度で出来た事が分かった
・これは地下深さ50-70Kmに相当する
・高越の岩石は深さ5万m以上から上昇した

本日が本講座の最後の授業になります、岩崎先生から終了証書をいただきました。



「本日いただいた私の終了証書です」

最後に岩崎先生から「良き時代、環境(日本という国)内外の友人に恵まれて幸せであった、一期一会で知り合ったすべての人に感謝する」と締めくくられました、先生の講座は徳島大学では無くなりますが、来年度は中央公民館の市民講座として復活予定です。

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