【今日の 支保工】
でも、その前に言っておきたいことがある。
実を言うと、石膏で表すことにしたアーチ橋の本体だが、木材で作ろうと試みた経過があるのだ。
それの失敗した残骸が 下の写真
良いじゃんこれでも、と誰も思うかもしれないが、全然ダメだった。
得意の木工で丁寧に各部品を作ったが、実際にアーチとして立ち上がらせると
あっけなく崩れてしまう。なんでか?ワシは少ない頭脳で考えた。
どうも軽量すぎる(軽すぎる)のかもしれない。木材の軽さでは
圧縮力が少なすぎて各部材同士に働く摩擦力が少ないのだろう。と結論付けたのだった。
だから、今回は石膏を使ってみたのである。
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以上は蛇足でしたな。
蛇足ついでに次の写真
これは錯視の問題。同じ大きさの台形を積み重ねると、下の方が大きく、上の方が小さく見えてしまう。
カップのアイスクリームも同じ錯視を呼ぶ。不思議だ。
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さて(やっと)本題
今日の工作は、アーチ橋を架けるにあたって、重い石の塊をどのように川の上に積んでアーチを形成していくのだろうか。
それに対する答えがこれだ
なあんだ、と言うでないぞ、こういう本設のための工事を仮設工事というのだ。
ごらんのとおりトラスでアーチを作るのだが、良い子のみんなが想像するように細かくてめんどくさくて大変な工作でした。
※支保工(しほこう)とは支える工事である。石の部材を途中川に落とさないようにする支えである。
工程8
ピンセットと瞬間接着剤で、角度に合わせて斜に切り出したトラス部材(3mm角)を接着していく。
これを2組作ってアーチの支えにする。
工程9
サイエンスショーだから何度もお見せするためにコイルバネ4本で、トラスを支える構造にした。
もう一度全景の写真を見てみ。
石造アーチ橋の仮設工事が完了すると2枚の板を指で挟んで、支保工の木製のトラスアーチを抜き去るという企画だ。
これで何度もショーが出来るという寸法だ。
工程10
アーチの上を道路にするために、アーチと路面の間の三角形の空間を石で間詰めする。
これの材料も発泡スチレン。出来るだけ石積みに見えるように熱線で切ってゆくがどう見ても不自然な形状だ、しかしやむを得ない、人生は妥協だ。
左右岸共に石を積んだ。まあまあだな。遠くから見りゃあ問題なしだ。
工程11 白い発泡スチレンに塗装をして石に見えるようにする。
これが我が人生初の石模様塗装。こんなに難しいものだとは。
だいたい石ってどんな色?
普段ボーっと生きてるもんで石の色ってどんな色?分かンねえーーー。チコちゃんに叱られそう。
灰色を吹いたり、黒っぽい茶色を吹いたり、ベージュ色にしたりで、ワシ困ってしまってワンワンワワン。
台所にあるスポンジの粗目の方で粘度の高い塗料をペタペタ押し付けたりしました。
フー、もっと自然にも関心を持たなけりゃあ。・・・・・反省します。
今日はここまで。
明日は完成。
出来れば架設の状況もお見せする。
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