【今日の 北はどちらか】
金沢市の一番の繁華街、というか有名な場所は香林坊である。金沢の中心と言っても良いだろう。
ワシは金沢のこと、それほど詳しいわけではないけども、そんなところではないかねえ。
金沢市に来て地下駐車場に車を止めて地上に出てきたところが香林坊。
さて右も左も分からないワシらが頼りにするのは「金沢市内観光マップ」
と、交差点にある案内地図。
さて、この二つの地図を見比べてフムフム、北を合わせてと。兼六園はこの方向だな。
えー?交差点の案内地図と観光マップとは地形・地物が全く合わないぞ。ふしぎだ—
地図を見ること50年、地図を読んだり地図を作ったりして給料をもらっていたワシだが(仕事の一部な)
これはまたどうしたことだ。頭の中が〇×▽?になってしまったぞ。
ついに金沢で焼きが回ったか。本当に困ったぞ。
◆
頭の整理がついて、答えが捜し出せたのには大分時間がかかった。
答えはこうであったのだ。
この、観光マップの方位(東西南北)の表示が左を北としていたのだ。
普通、北は地図でいうと上に設定するのが常識である。学校で習いました。
この地図は左ときたもんだ。
そして間の悪いことに、交差点近くの市が設置したであろう案内図はしっかりと上を北にしてあった。(ここの案内地図の場合は上を南西にしねば)
地面から生えている地図は、見ている方角に地図を合わせ(つまり、方位に関係なく見る方角に合わせる)にゃあダメだろうが。コノオ!
つまり手持ちの地図と、標識の地図と、双方が間違った表示をしたためにストレンジャーは迷ってしまったのだ(頭の中でな)
◆
こういったことは日本では当たり前にあって、一向に改善されない。
それは何故かというと、設置者なり、印刷者が地元の人間で、地形をよく分かっているからである。
つまり旅行者または利用者のことはぜんぜん考えていない。
ほかに館内案内図なども利用者への考慮はされていない例が多いぞ。
◆
金沢城の案内図もこれの例であります。
この地図は右側が北方向である。設置されているのが右側の、赤地に白文字で『現在地』と書いてあるところ。
ここに城の案内を設置するのなら上を南にすべきである。
こうだ。
すみませんねえ、年寄りが細かいことにこだわって。
実は若いころから気になっていたのだぞ。
よいこのみんなも地図なり案内図を作るときにはこれを思い出してくれ。
きっと良い世の中になりますぞ。
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