【今日の 葬儀も新しい生活様式】
10歳年長の先輩がお亡くなりになりました。
同じ土木技師で、なかなか厳しい人であった。
ワシが仕事を始めた頃は図面を書くのはもちろんの事「手書き」。
私も非常に厳しく指導されたが、人によっては書いた図面をその場で破り捨てられたという。
厳しい反面、面倒見も良い人で、何度も助けられた思いがある。
後輩からと言うか、いつもの仲間からその人の逝去の報が届いた。
これは何をさておいても葬儀に出席だ、と思ったが
家族葬だということで、と言うことは家族で無いものは出席できへん。
せめて通夜に、と言うわけで昨夜通夜に行って来た。
生前の故人の人徳であろう。通夜にもかかわらず会場一杯の人であった。
正面の祭壇に進み焼香をして、その後、左側に連なっている人々の列に並ぶ。
長い列はちっとも進まない。棺の故人に最後のお別れをする列であるからだろう。
自分の番が来て、変わり果てた「ハナちゃん」に手を合わせ今までのお礼を言う。
ワシもいずれはそちらに行くことがあるのでその時には優しくしてね。
喪主である奥様にご挨拶をしたが、どうせ奥様はワシのことなど知っちゃあいないだろう。
記憶では奥様にお会いしたのは故人がワシの上司だった時に、たった一度だけお宅に伺った事がある、その時だけだ。
しかし名前を名乗るとしっかり思い出していただいて感激する。
何人が通夜に訪れたのか、訪れるのか知らないが、ワシが見たところこの混雑状況では数百人かと思う。
一人ひとり、それぞれの人にどういう繋がりの人か質問をし、通夜参加のお礼を丁寧にしてくださった。
列が長蛇になるわけだ。
新しい葬儀の形も、これはこれで良いじゃないかと、帰りの車で考えた。
ハナちゃんに合掌