おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

水道の基本料金を免除する

2020-06-01 08:35:06 | 社会・経済

【今日の これは良い企画だ】

昨日の朝日新聞17面 静岡版に、下記のような記事が地味に記載されていた。

「焼津市が経済支援の一環として8月分の水道料金のうち基本料金を免除する」と言うものだ。

ここで水道料金についておさらい(普通の家庭用に限定する)

水道料金は基本料金と従量料金とで出来ている。

基本料金は家に引き込む水道管の口径、つまり管の太さで違っている。

昔は口径13mmが多かったが、現在は20mmが一般的なようだ。太いとそれだけ圧力が高くなり一度に使えることのできる水量に余裕ができる。

だたし、口径が大きくなればなるだけ基本料金が高くなる。

 

ワシが調査したところ焼津市は

13mmの場合、2か月分で20立方メートルまで1千496円

20mmの場合、2か月分で20立方メートルまで2千156円 その差660円

25mmの場合、2か月分で20立方メートルまで2千552円 その差396円

となっている。

ちなみに使った分だけ請求される「従量料金」は20立方メートルを超えると60立方メートルまで103.4円/立方メートルとなっている。

1立方メートルとは一辺が1メートルの升の大きさである。水の重さに直すと1トンである。

全国的に見てもうんと安いぞ。ただ基本料金に限って言うと東京都の2倍近いぞ。東京は安いのだなあ。

あれこれ面倒くさいことを言ったが

焼津市のこの措置はなかなか良いぞと思っている。

なぜなら20mm契約の場合でも、たったの2千156円の減額であるが

①個人で申請しないでも、役所の方で自動的に減額できる点。つまり公平な行政が行われる。

②これに当たって行政がその処理に金を出すことがない点。コンピュータのプログラムの一部を少しいじるだけで済む。つまり経済的

③役所で水道料金を安くしてくれるのなら無駄に水を使っちゃえ、と言うことができない点。つまり基本料金の軽減だけだから。

 

これらを勘案するととても良い軽減策だということができる。

ただし行政にとって減収見込み額が1億2千万円だそうだ。

まあ、今年はやむを得ないだろう。

他の市でも(ワシの住む漁村市でも)やるのかねえ?