【今日の 科学館】
科学工作の支援に午前中から科学館に行く。
今日の科学工作はこんなのだ。
紙コップの横腹に穴をあけて、そこに紙を丸めた筒を入れる。
ここに口を当てアーとかウーとか声を出すと、あら不思議コップの底に置いたモールがクルクルと回りだす。
てな仕掛け、良いこのみんなは分かったと思うが、中には理解不能な子もいると思うので説明すると。
声(音も)は空気の振動であって、声をコップに入れると、紙コップの底が細かく震える。
すると、モールに仕掛けてある細かい繊維がつられて動く、モールの繊維は亀の子だわしみたいに2本の針金をひねってある。その針金の間に繊維が挟まっているので
細かく見ると繊維が一方向に傾いて並んだ状態になっている。このために振動で一方向に移動するのだ。
しかも,モールが紙コップの底にあたるところはまあるくなっているのでクルクルと回るってわけ。
音は空気の振動、つまり空気が細かく揺れて伝わるんです。と伝えると、びっくりする子供。
その証拠に、アーと言いながら,手をのどにやさしく当ててごらん、ほら細かく震えているのがわかる?
えー、アー、ホントだ。
子供っていいなあ。
(でも、おじさんは夕方にはドッと疲れてしまうのだよ)
◆
昔作った糸電話と同じ原理だよ。今は紙コップという便利なものがあるので工作は簡単だ。
昔は円筒というと「竹」の輪切りしかなかったので、糸電話を作るのにも一苦労。
文明の発達とはこういうことである。
その他、円筒にはトイレットペーパーの芯や、食品ラップの芯やらが身の回りにあって
戦後すぐに生まれた世代から見れば隔世の感がある。あー、長生きはするもんだに。