【今日の チェーンソーは怖いぞ】
春先に山で桜の木を拾ってきた。これが直径15cm、長さは約1mもあってとても重い。
桜の木を何故拾うのかっていうと、燻製用のチップに使うためである。
燻製を始めたばかりの頃は、ホームセンターで完璧なチップになっている製品を買ったが、
ある日、燻製用に煙を起こすのなら別段小さなチップでなくても薪で良いじゃん、と気がついた。
それ以降は、公園でも、堤防でも、どこに行っても桜の木または枝を拾ってくる。
本当はヤマザクラが良いそうだが、サクラと名がつけばいいじゃんか。バラ科だし。
拾うのはソメイヨシノが多い、公園でも、堤防でも。
その丸太を切って、斧で割り、出来るだけ小さくすれば燻製用の薪になる。
◆
家の鋸で切り始めたが、これがなかなか難物で木が切れる前に息が切れてしまう。落語の世界だな。
へっちゃんちに電話したらアキラさんがチェーンソーで切れるという。
悪いから遠慮したが、3時ごろチェーンソーを持ってやってきた。すまないねえ。
チェーンソーと言うのはこういうのだ。
これはすごいぞ、あっという間に丸太を切ってしまう。人間など物の数じゃないぞ。
チェーンソーには2種類あって電動とガソリン駆動。持ってきたのはガソリンのほう、
電動の方が何となく人に優しそうだが、ガソリンの方が馬力があるのだろう。それだけに怖い!
◆
実を言うと最初に持ってきたときは、なかなか切れていかなかった、どうも刃がすり減ってしまっているらしい。
アキラさんは良い人で、再び家の方に帰って新しい替え刃(と言うのかねえ)を持ってきてくれた。
二人がかりで取り換えた。
ここでワシは気がついちまったのだが。チェーンソーの刃って
こんがらがるのである。そのこんがらがったのを直すのはとても大変である。
今日の教訓である。
◆
昔、友達のスギイさんが電動丸鋸で自分の指を落とし、救急車で遠く浜松日赤病院まで搬送されたことがある。
その時に、自分の落とした指を氷漬けにしてビニル袋に入れて、一緒に持っていって手術でくっつけてもらったそうだ。
見舞いに行って聞いた話である。
◆
それ以来「オッカナ病」がワシにくっついてしまって、今でもガソリンや電気で動く刃物関係、草刈り機や丸鋸などにはとても遠慮したい気持ちがある。
ただし髭剃りは乾電池式ナショナル製、これは怖くはないぞ皆の衆。フン!