おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

近くに警察署があるから

2012-01-03 18:07:26 | 日記・エッセイ・コラム
【今日の 御札を買ったらもれなく神棚】

 元旦に氏神様へ初もうでに行った。その場の小宴会のときに、氏子総代から
近頃は神札の売れ行きが悪い、なぜなら若い人の家に神棚のない家が多くなったからである。
というわけで。

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 「今新規に神札を購入した方に、もれなく神棚が付いてくるキャンペーンをしている。
ぜひこの機会に皆様PRをしてほしい。」とのことであった。

 なるほど、神札を年末に、町内会長であるワシらが注文を取りまとめたのだが、思っていたほど注文が少なかった。
ワシはどの家も、天照大神と竈の神様と地の神様の3神セットは購入しているものと思っていたが、全然売れないのだ。
旧家といわれている家もそうである。意外な一面を知ってしまったのだ。

 と言って、どの家も神を祭らねばならぬとワシは言っているのではないよ。
世の中徐々に変化している様を感じているのだ。

 ワシが考えるに、日本人は無神論者であるとは思っていない。イスラームやキリスト信者からみればそう思えるかもしれないが
日本人には独特の神に関する心があるのである。

 たとえば元旦の初日の出、いつものように太陽が昇るさまをこの日に限って見に行く風習や、家に神棚のない家族も初もうでに行くし、入試を控えた人々は天神様にお願いしたり、絵馬を奉納したり、原子力発電所の起工式は神に祈るし、警察署には神棚があるし、葬式は(普通の人は)お寺のおっさんに経を上げてもらうし、結婚式だけキリスト教徒になるし、クリスマスは家でチキンを食べ、さらにデコレーションケーキ(近頃はブッシュド・ノエルもあり)を皆で食べたりするし、セントバレンタインデーとか言っちゃって女が男にチョコレートをプレゼントしたり、世界中の宗教活動の百貨店みたいな訳の分らん人種であるが、これがそもそも日本人の宗教であるとワシは断言する。

 世界中の1神教の信者からみればまったく理解は不可能であろう。これが日本人である。多神教であるがゆえにイスラーム(ムスリム)もユダヤもキリストも排除しない平和な宗教であるぞと日本人は誇りを持て。

 だからと言って、サリンまいて身を隠し、17年後の12月31日の深夜、警視庁に出頭する様な事はしてはいかんぞ。門番の機動隊員に「ここでは受け付けないから丸の内警察署に行ってください」と言われてしまうから。