MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

救命病棟36時

2009-08-12 13:18:12 | テレビ番組

「たった一つ…
今、目の前にある命だけを見ろ。
一つの命だけを見ろ。
…それが俺たちの仕事だ」

久々の進藤節が炸裂だ。

江口洋介復帰で
8月11日、ようやく『救命病棟24時』第4シリーズが
華々しく?スタート。
初回は15分拡大版だった。
しかし、まあ、
救急医療現場を舞台にシリーズを重ねながら
ネタは尽きないもので、
今回は、救急医療現場の疲弊、救急医の立ち去り、
救急患者のたらい回しなどに代表される救急医療の崩壊、
モンスター・ペイシェント、医療裁判など取り上げ、
テーマは盛りだくさんだ。
昨夜、ありがたく初回を見させていただいた。

冒頭、救急患者間の受け入れ要請に対し
医療機関はことごとく拒否で救急車は立ち往生。
肺塞栓症で瀕死の妊婦の容体は
刻一刻と悪化してゆく…緊迫の場面。
と、そこに国際人道支援医師団の一員として
派遣されていたアフリカから帰国したばかりの
スーパー救急医、進藤(江口洋介)がさっそうと現れる。
心肺停止状態に陥ったその患者に的確な処置を施し
母子とも奇跡的に救命する。
救急医が一斉退職し機能不全に陥っていた
海南医科大学付属病院高度救命救急センター。
そこに着任した進藤は
各科からの寄せ集めのスタッフでとりあえず再建。
キャパシティを越えて重症の救急患者を次々に受け入れる。
現場は早々に混乱、疲弊。
そこにアメリカ帰りで救急医療の理想のあり方を追求する
有能な医師・澤井(ユースケ・サンタマリア)が医局長に就任。
澤井は旧来の救急医の精神を貫こうとする進藤と対立する。
今後の展開が楽しみだ。

ただ、今回も気になったのは、
どんなに重症であっても腕のよい医師が治療すれば
必ずよい結果が得られるような錯覚を
このドラマが視聴者に与えること。
稲垣吾郎そっくりの冒頭の妊婦の夫が、
一時、子供の経過が思わしくなかったことから
進藤を訴えるといきまいていたのだが、
最終的には、母子ともに後遺症なく回復。
進藤に感謝の手紙と写真が送られる(もらっても困ると思うが…)。
結果良ければすべてよし、当然だろう。
ドラマとしては、できれば、
悪い結果に終わったが、家族から感謝の言葉をもらった、
という設定にしてほしかった。
この最後のシーンで
第一回の盛り上がりから一気に興ざめしてしまった感じだ。

それと、すご腕の外科医澤井のユースケ・サンタマリアは
明らかにミスキャストだろう(知性も貫禄も感じられない)。
さらにタイトル、
『救命病棟24時』よりも『救命病棟36時』の方が
説得力があるように思うがいかがだろう?
(36時間連続勤務してるんだよ~、って感じ)

コメント
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