MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

心はトロピカル

2007-08-11 00:07:27 | 旅行記

頭上から照りつける太陽。

誰もいない白い砂浜に

自分の影が足元にわずかに動く。

聞こえるのは打ち寄せる波の音と

岸辺の林からの数匹の蝉の声。

時折心地よい風が海の香りを運ぶ。

かなたの水平線には

海面から湧き上がったような入道雲。

空気は歪みそうなほど高温だが、

不思議と汗は乾いている。

不意に駆け出したくなって(一体どうして?)

やわらかい砂に足をとられながら

波打ち際を全力疾走する(謎)。

近くに思えたのだが、

砂浜の先は遠く続いている。

足を止め引き返すと、

誰もいなかったはずの浜辺に

真っ黒に日焼けした老人が立っていた…

「楽しんでいますか?」

「おかげさまで」

夕方になり、風向きが変わり、

日中の暑さは嘘のように和らいだ。

白い太陽はオレンジ色に変わり、

椰子の木が長い影を落とした。

昼間の疲れからか、睡魔に襲われ、

ハンモックの上でまどろんだ。

波の音を聞きながら、

どれくらい眠っただろうか。

どこかでケータイのアラームが鳴っている。

ん?、朝7時…

アラームを止めた。

「さあ、お盆も仕事、仕事っ!

今日も一日頑張るぞ~っ!」(解釈不能)

コメント
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