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MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

ペットの功罪

2011-01-25 00:02:45 | ペット

1‐3月クールのドラマ、
初回、第2回と一通り見終わった(暇)。
で、一番のお勧めは意外にも
日テレ系土曜9時、『デカワンコ』。
全く期待はしていなかったのだが、
ゴスロリに身を包んだ多部未華子の
体当たり演技と表情の多彩さには
感動すら覚えた。
『ジーパン刑事のテーマ』をはじめとする
『太陽にほえろ』からのサントラ曲が随所に流れ、
往年の『太陽にほえろ』ファンにはたまらない?
このドラマ、一応刑事ものなのだが、
多部扮する犬並みに嗅覚鋭い女性刑事、花森一子が
優秀な警察犬 
ミハイル・フォン・アルト・オッペンバウアー・ゾーンと
協力して事件を解決するという内容。
犬好きな方にも楽しめそうなので是非ご覧いただきたい。

さて、犬の話が出たところで、
ペットに関する記事を2つ紹介しよう。

1月21日付 Time.com

Why You Shouldn't Snuggle with Your Pooch in Bed ベッドでワンちゃんとたわむれるべきでない理由
By Meredith Melnick

Pet1

 飼っているペットをベッドに入れさせないでほしいと思っているのは、犬の訓練士や時々神経質になる配偶者だけではない。Emerging Infectious Disease 誌の新しい報告によると、人間・動物間で感染する既知の250の人獣共通感染症のうち、100以上が家庭内で飼育しているペットに由来することが明らかになった。そう、あなたのかわいらしい Sparkles ちゃんや Daisy ちゃんからも、ということである。
報告(Health Day から)
『ベッドカバーの下で犬と一緒に寝ていて人工股関節置換術の術創を犬に舐められていた69才の男性が髄膜炎になったケースがある。また別のケースでは9才の男児が、蚤が寄生した猫と一緒に寝ていて、致死的感染症を引き起こす可能性のある細菌に感染している。この報告によると、猫や犬と一緒に寝たり、それらにキスをしたり、舐められたりして人に感染しうるその他の感染症には次のようなものがある:鉤虫症、回虫症、ねこひっかき病、薬剤耐性ブドウ球菌感染症』
 ただし、よいニュースは、ともかくペットと一緒に寝ている人の数が非常に多いこと(米国の全ペットオーナーの半数以上)に比べると、ペットが病気をもたらすリスクは比較的低いということである。さらに、ペットを飼うことの健康効果はそのリスクを上回っている:ペットを飼うことで、血圧が下がり、ストレスが減り、身体的健康が向上し、幸福感を増すことが研究で示されている。
 感染の危険性を減らすためには、ペットオーナーは睡眠の環境に動物を置かないこと、ペットを触ったり、ペットに舐められたりした後には十分に手(あるいはその他の接触部位)を洗うこと、さらに、子犬、子猫、あるいは下痢をしているペット(それらは“ハイリスク”キャリアーとしばしば考えられている)には十分な注意を払うことを、Human-Animal Medicine という教科書の共著者である Yale School of Medicine の Peter Rabinowitz 博士は HealthDay に語っている。

続いて、
1月18日付 Washington Post 電子版

Pets can improve mood, but evidence is thin that they can improve health ペットは雰囲気を改善する、しかし人間の健康を向上させるという証拠は不十分である

Pet2

Scrappy は著者の家族に垂れた耳以上のものをもたらしてくれた

By Carolyn Butler
 私はペット禁止のアパートで育ったので、約10年前に夫の Jamie と私が犬を飼い始めたとき若干神経質になっていた。しかし、その名前そのままのメス犬の Scrappy(向こう気の強い)はその、やわらかくだらりと垂れた耳、特大の足、不格好な陽気さ、そして私の足の上で丸くなる癖などで、たちまち私を味方につけた。事実、すぐにいなくなってしまったり、臭いうんこの中でころがり回る困った癖はあったものの、すぐに愛する家族の一員となった。
 確かに、Scrappy は私たちの家庭に多くの幸福をもたらし、夫のJamie などは、彼女がそばにいると実際に彼の気分は良くなり、たとえば不安感は減り、ずっとリラックスできるようになったと日ごろから語っていた。
 いくつかの研究では夫の意見が正しいことが示されている。「ペットに対して肯定的に感じる人には健康にプラスの効果をペットがもたらすことがわかっています」とUniversity of Maryland School of Nursing の教授で International Society for Anthrozoology の会長である Erika Friedmann 氏は言う。この International Society for Anthrozoology の会員たちは人獣間の相互作用について研究している。
 Friedmann 氏の1980年の重要な研究によると、ペットを飼っている心疾患の患者では、ペットを飼っていない患者に比べて一年生存率が良好であることが明らかにされている。最近では、ペットを飼うことは、ストレスの減少、血圧の低下、受診回数の減少、孤独感の緩和、社会的つながりの増大、さらには身体的活動性の向上などに関連していることが研究で示されている。
 一方、結果がすべてプラス面であったわけではない。スカンジナビアの精神医学誌に発表された研究では、急性冠症候群で入院した424人の患者を追跡したところ、ペットを飼っている人、中でも猫を飼っている人は、猫を飼っていない人に比べて再入院および一年以内の死亡の率が高かった。小児ぜんそくや他のアレルギーにおける Fido や Fifi(注:米国におけるペットの名前の定番)の関与については依然グレイエリアとなっており、家庭用ペットを飼うことはこれらの疾患を引き起こす可能性があるとする研究がある一方で、動物の存在が予防因子となっていることを示す研究もある。
 昨秋の Journal of Pediatrics の636人の子供の長期研究の発表にも依然混乱が認められている。犬アレルギーの子供は、生後1年の間犬と一緒に生活していた場合、4才までに湿疹を生じる頻度が低かったことが研究者によって示された。一方、猫アレルギーがあり、家の中で猫と育った子供では正反対の結果となった。彼らは、猫を飼っていなかった同様の子供たちにくらべ、遅発性に湿疹を生じる危険性が有意に高かったのである。
 ペットと健康の関係についてすぐれた科学的エビデンスがさらに必要である。
 「世界には、多くの興味深い小規模な研究を含め、良好で、しっかりした研究があります。しかし、ペットの肯定的影響についてのエビデンスを求めるには方法論的不備が存在しています」と、National Institute of Child Health and Human Development(NICHD)の科学者 James Griffin 氏は言う。彼が挙げる主たる制限の一つに、“盲検” 試験を行うことの困難さがある。それは、動物と触れ合っている時をどうしても人は認識してしまうからである。「そのため、関連がないとする研究や否定的な影響を示す研究にも多くの方法論的不備が存在していることになります」
 NICHD は McLean 市に本社のある食品メーカー Mars 社の一部門、Waltham Centre for Pet Nutrition と協力関係を構築し、人獣間の相互関係についてのより優れた研究を支援している。現在7つの研究が進行中である。「これら考えられる健康上の利点の裏側に実在する機序が何であるかを知る必要があります」と Griffin 氏は言う。
 彼によると、たとえば、これまでの研究では、人が犬や他のペットをそばに置いている場合、ストレスホルモンの値を下げることのできるホルモン、オキシトシンの分泌されている可能性が示唆されているという。「これは、生理的レベルで、人が動物との間に感じる触れ合いに相応する反応が存在することを示しています。さらにそれはストレス軽減にも関係しており、そのことが心筋梗塞からの回復など心血管系に関わるいくつかの重要な知見の根底にあると考えられています。とにかく、私たちはもっと多くのことを知る必要があるのです」
 考慮されなければならない要因の一つはペットとそのオーナーとの間の実際の関係であると Griffin 氏は指摘する。「家庭で飼っている猫が嫌いだとしたら、猫がストレスレベルを下げることはとうてい起こりそうにありません。これに対して、もし、強い愛情を持っていて、膝の上に載せて可愛がるとするならば、そのような効果はより発揮されやすいでしょう」と彼は説明する。
 しかし、健康障害の可能性についてはどうだろう?最も大きな問題は咬みつかれることであると専門家は言うが、それ以外にもペットから人に感染しうる疾患は幅広い。これには寄生虫、トキソプラズマ症、猫ひっかき病などがある。昨夏 Pediatrics のオンラインで発表された研究で、2006年から2008年の間に汚染された乾燥ドッグフードやキャットフードからサルモネラを発症したことが報告された。その症例の約半数は若年小児であった。
 「危険性はありますが、比較的小さいものです」と Virginia Commonwealth University School of Medicine の Center for Human-Animal Interaction のセンター長で精神医学教授の Sandra Barker 氏は言う。彼女によると、免疫不全の人はカメや鳥を飼うべきではなく、その他の動物に対しても特別な注意が必要であると考えられるが、それ以外の人では「常識的で適切な衛生管理がいかなる問題の予防に大いに役立ちます:とにかく一に手洗い、二に手洗い、三に手洗いです。特に子供の手洗いが重要です」
 対応がはるかに困難となり得ること、そして精神的健康と満足な生活状態に対して非常に大きな影響を持ちうること、それはかけがえのないペットを失うことである、と Baker 氏は言う。
 それは私たちが昨秋、実際に体験して実感したことだ。Scrappy が車にはねられ死んでしまったのである。私は一週間泣き続け、それについて書こうとするだけでいまだに涙があふれてくる。しかし、この経験が私に教えてくれたことは Scrappy が間違いなく私たちの家庭をより穏やかで、ゆったりとした場所にしてくれていたということである。私たちの関係は単純で無条件なものだった、そして今の私にわかることは、その最愛のワンちゃんがそばにいた時、夫と同じように本当に気が楽になっていたということである。

これまで何度か当ブログにも登場したことのある
我が家の愛犬チャッピーが、昨年12月2日に
悪性リンパ腫であっけなく逝ってしまった。

Coolpix_062

元気だったころには、
室内で毛が抜ける、
おしっこはシートからはみ出してする、
いろんなものを咬み散らかすなど、
大変なことも多かった。
しかし確かにチャッピーは我が家に
安堵の空気をもたらしてくれていた。
チャッピーがいなくなってからの日々は
暮らしの中にポッカリと穴があいたようである。
犬を飼った経験から思うのは
総じてペットが人間にもたらすものは、
有益性が勝っているに違いないということ。
一方で、さらに上手な動物との付き合い方について
今一度考えてみることも大切かもしれない。

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君は悲観犬?

2010-10-17 22:58:02 | ペット

犬は笑うことはない。
尻尾を振っていればきっとうれしいのだと思う。
しかしそれは、
人間が勝手にそう思っているだけかもしれない。
犬に理性はないかもしれないが、
情動はきっとある。個体差もありそうだ。
中には悲観的な犬がいるのは間違いないだろう。

10月12日付 time.com より

Bowl Half Empty? How to Tell If Your Dog Is a Pessimist 片方のボウルに必ず餌はない?あなたの犬が悲観的なタイプかどうかの調べ方
By Kate Pickert

Lola_2

 私が飼っている犬が尻尾を振るのをやめるのは眠くなった時だけだ。言ってみれば、彼女は実に幸せな犬である。少なくとも、そのように思っていた。Journal Current Biology の新しい研究の筆頭著者によれば、彼女が『基本的に悲観的な心の状態』にある可能性を示唆している。
 英国のUniversity of Bristol と University of Lincoln の研究者によれば、『分離に関連する行動:separation-related behavior (SRB) 』を示す犬は生来悲観的な犬であるかもしれないという。この行動には、飼い主に放っておかれた時、吠えたり、咬んで物を壊したり、うんちやしっこをすることなどが挙げられる(私の飼い犬 Lola は2つ目の行動を示す)。
 この研究で、研究者らはどのような犬が SRB を示すかを調べるために シェルターに収容された24頭の犬を観察した。次に、部屋の一方に置かれたボウルには食べ物があるが、他方におかれたボウルには食べ物がないということを犬に教え込んだ。犬がそのことを会得した後、試験的にボウルを部屋の別の場所に置いた。食物があると期待してそのボウルに走って行く犬は『楽観的』、その新しいボウルには食べ物はないと考えてそれを無視する犬は『悲観的』と分類した。
 本研究の著者らは SRB を示した犬と、このボウル試験で悲観的とされた犬との間に相関を認めた。この研究の筆頭著者である Mike Mendl 氏は公開インタビューで、「幸せな人は漠然とした状況を前向きに判断する傾向が強い。このことは犬にも当てはまるようです」と述べた。彼の言う漠然とした状況とは放っておかれることだった。この研究によれば、悲観的な犬はその状況を悪いものと見なしそれに反応した行動をする一方、楽観的な犬はそういう反応を示さない可能性があるという。
 さて話を私の犬 Lola に戻そう。夫と私がある救済団体から彼女をもらい受けたとき、すぐに金属製のケースを購入し、『クレート・トレーニング』のコースを開始、監視下にある時やうんちやおしっこのために散歩する時間になった時だけクレートから外に出ることを許可した。そのしつけが身につくと、私たちは仕事の間、彼女をクレートから外に出しっぱなしにした。これによって一日中彼女はアパートの中を自由に歩き回ることができた。
 咬んで壊してしまう行動の合間、どのくらい歩き回っていたのかは確かでない。最初に、彼女は犬のベッドを壊し、それをバラバラにし中味をすべて引っ張り出した。それから私たちのベッドのボックス・スプリングを咬んで壊した。それから、アンチークな書き物机の木製の取手をかじった。そこまでは私たちはあまり気にしなかった。というのもそれらは所詮私たち自身の所有物だったし、適応するのに猶予を与えたいと思ったからである。しかしその後、窓の下枠を咬んだ。これは借りているアパートに備え付けのものだったので、さすがに懸念材料となった。いたずらはさらに度を越え、堅木張りの床の割れ目を咬み始めるようになりだしてようやく私たちは Lola の SRB に対処することにした。
 こうして、私たちは誰も家にいない時はかならず Lola をクレートに閉じ込めておくことにした。多くの人はこれは残酷だと思うかもしれないが、そこにはいくつかの軽減事由があった。一つめは、Lola が自分のクレートを大好きだということ。私たちが家にいる時、クレートの扉を開けておくと彼女はのんびり歩きまわった後そこに戻り、丸くなって眠り、その場所が自分の『ねぐら』であることを主張する。二つめに、彼女がクレートの中にいる時、Lola は落ち着いており、ほとんど一日中でも眠る。(咬むいたずらを繰り返す時ペットカムを用いて調べたのでこのことがわかっている)。三つめに、私たちは毎朝少なくとも一時間、近くの公園で Lola の紐をはずしてやっている。
 しかし、この新しい研究に照らし合わせてみると、Lola が悲観的な犬であるという明確な徴候を夫と私は見落としてしまっていたのだろうか?一体全体、悲観的であるということは何だろうか?もしそれが憂鬱の徴候であるとしたら、いつも尻尾を振っていることはどのように説明されるのだろうか?陽性強化法に私たちは成功したのだがこれはどうだろうか?私たちは Lola がお手をするたびにドッグ・ビスケットを与えることで、命令に応じてお手をするよう訓練したのである。この要領を彼女がつかむと、私たちはお手に対してほんの時たまのみビスケットを与えることにした。このことによって彼女があいさつで前足を伸ばすのを止めてしまうことはなかった。逆に、私たちが『Lola、お手は?』と要求するたびに、彼女は小さな白い前足を上げて期待するように目を輝かせる。その姿はきわめて楽観的な行動であるように私には思えるのだ。

今回の実験の反応結果だけで、
悲観的な犬と言い切ってしまうのはどうだろう。
本研究については今回ネット上でも話題になっており、
様々な意見がある。
単に餌に執着がないだけだろうとか、
過去に人間に対するトラウマがあるのではないかとか…
それでは、ひとのスリッパや靴下を完膚無きまでに
バラバラに食いちぎっておきながら、
どんなに叱りつけても一向にこたえず、
ケロッとしているふうに見える我が家の犬は
一体どちらのタイプと言えるのであろうか?

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犬の本心

2009-09-29 20:42:44 | ペット

犬が現在のように飼い慣らされるようになったのは

9,000年前のことだという。

その後、人間に大いに役立つということで繁殖も行われ、

私たちにとって欠かせないパートナーの地位を確立した。

さらには癒しとしての役割もあわせ持つ存在ともなる。

一方、犬は犬で、人間との共生によって

安定した食糧と安全な生活を確保できることから、

人間に服従するとともに、人間のご機嫌をうかがう能力を

身に付けた。

犬が持つ人間の視線や合図を読み取る能力は

類人猿すら持ち合わせていないそうである。

犬は人間に絶対服従の心から従順な心の持ち主か、

はたまた、巧妙に人間に取り入ろうとする

狡猾で計算高い動物なのか…

犬の本当の心とは?

TIME.com の記事から紹介する。

9月21日付 TIME.com

The Secrets Inside Your Dog’s Mind 犬の心の中の

Dogsmind_2

  Duke University  の進化人類学の准教授、Brian Hare 氏は犬用ビスケットを差し出した。

 「Henry!」と、彼は言う。Henry というのは、同じ Duke 大学の人類学者 Tracy Kivell 氏の飼い犬である。シュナウザーとプードルの混種の黒い大きな犬で、Kivell 氏によればシュヌードル(schnoodle )という種類である。Kivell 氏が Henry の首輪をつかんで離さなかったので、Henry はそのビスケットをただ見つめているしかなかった。

 「いいか?」と、Hare 氏は Henry に尋ねる。それから Hare 氏は後ずさりして床の上に逆さに置いた一対のプラスチック製のカップの間に立った。彼はすばやくビスケットを持っている手を一方のカップの下に持っていき、それからもう一方にも持っていった。そして空になった両方の手をかかげた。Hare 氏は実に有益な当てっこゲームを行うことになる。この部屋の誰も犬も人もどちらのカップにビスケットが隠されているか言い当てることはできない状態だ。

 Henry にしてみればカップを嗅いだりひっくり返したりすればビスケットを見つけることができた。しかし Hare 氏はそう簡単には Henry  にビスケットをゲットさせはしない。代わりに、彼は右側のカップを指さすだけだ。Henry は彼の手に目をやり、向けられた指に従う。Kivell が鎖をはずすと Henry Hare 氏が指さした方のカップに向かって歩いてゆく。Hare 氏がそのカップを持ち上げるとご褒美のビスケットが現れる。

 このシュヌードル Henry は実に驚くべきことができたのである。さされた指を理解することは簡単に思われるかもしれない。しかし次のことを考えていただきたい:人間や犬はそれを自然にできるだろうが、それ以外にこれができる種は動物界には知られていないという事実。また、さされた指が何を意味しているかの理解につながるすべての知的活動についても考えていただきたい。その知的活動とは、人間に対して詳細な観察をすること、さらに、身ぶり(合図)が一つの考えを反映しており、自分たち以外の動物が考えを持ちうることを認識することである。Kivell 氏が愛情たっぷりに認めている通り、Henry 馬鹿なやつthe sharpest knife of the drawer)ではなく、他の動物に比べれば真の能力者であるといえるのである。

 Hare 氏の指さしテストに合格する人間と犬の二つの動物種がさらに深い異種間の結びつきを共有していることは偶然ではない。多くの動物たちにはある程度の社会的知性が備わっており、同一種の他のメンバーと共存し協力しあうことを可能にしている。たとえば犬の先祖と考えられるオオカミは獲物を狩る群れで生活し、そこには複雑な序列が存在する。しかし、犬は私たちとの生活に順応したことで並はずれて豊かな社会的知性を進化させた。犬について私たちが愛するすべてのこと私たちがそばにいると犬が喜んでいるようにみえること、私たちの生活に溶け込もうとする多くの態度などが彼らの社会的スキルから生ずる。Hare 氏らは、人間と犬の親密な共存がどのようにしてこの動物の顕著な能力を形成してきたのかを明らかにしようとしている。

 犬の心を推し量ろうとすることは犬の飼い主たちにとってお気に入りの作業となる。「誰もが自分の飼い犬の専門家だと思っています」と、Barnard College の認知科学者で新しい著書 “Inside of a Dog: What Dogs See, Smell, and Know” の著者である Alexandra Horowitz 氏は言う。しかしこれまでのところそのような確信を検証する研究は科学者たちによってほとんど行われてこなかった。

 この秋、Hare 氏は Duke Canine Cognition Center を開設し、希望する飼い主から持ち込まれた何百匹もの犬を検査することにしている。また Harvard University の認知心理学者 Marc Hauser 氏は最近、自身の研究所を開設し研究対象として1,000 匹の犬を準備した。この他にも米国やヨーロッパでいつくかの施設が活動を始めたと

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心の中でこそ永遠に

2009-01-06 08:39:04 | ペット

愛犬の命はせいぜい 15 年。

この上もなく可愛いワンちゃんなら、

あまりにも短い年月と言えるだろう。

どの飼い主も、

必ず別れの時が来ることを、承知の上で飼い始めたはずなのに…

残された時間には限りがあるのだ。

ところが、最近のクローニング技術を用いると、

愛犬とうり二つのクローンを作ることができ、

かけがえのないワンちゃんとの生活を生涯続けることが

可能になるという。

クローン犬やクローン猫の作成が商業化される日も

それほど遠くなさそうだ。

そんなお話。

12月31日付 New York Times 電子版

Beloved Pets Everlasting?
愛するペットは永遠に?

Photo 同じ犬からのクローン、MissyToo(左)、と Mira(右):大好物のチキンを待っているが彼らは好みも同じだ

クローン犬についてもっとも困難なことは、それらを区別できないことではなく、それらがなぜ寸分の違いもなくそっくりではないのかを説明することである。
2002 年に死んだコリーとハスキーの雑種犬 Missy の、再生目的で保存されていた DNA から胚細胞が作られ誕生した Mira と MissyToo の二匹の犬を連れた散歩がてら Lou Hawthorne 氏が直面した問題だ。

確かに、それらはお互いに極めて似ており、Missi にもそっくりである。
それらの犬がクローンであることを聞かされた人からは、当然のように次のような質問が出てくる。

「どうして一匹だけ毛が縮れているの?」
「どうして二匹は同じ大きさじゃないの?」
「どうして一匹は犬が黒っぽいの?」
「どうして一匹だけ耳が垂れているの?」

Hawthorne 氏(48才)はそっくりなものを作り出そうとする意欲に多額の投資を行っている。
クローン技術を用いることは、果たして、そっくりを作り上げることに有用なのだろうか?
実際にクローニングを行っているのは、Hawthorne 氏の経営するバイオテクノロジー会社 BioArts である。
同社は Bay Area に本社を置いているが実際のクローニングが行われているのは韓国にある研究所だ。

彼の研究所の主任遺伝研究者、韓国 Sooam Biotech Research Foundation の Hwang Woo Suk(黄禹錫 ファン・ウソック)博士の経歴を考えると、Hawthorne 氏にはこれらクローンの信憑性に関わる質問に敏感である特別な理由がある。
Hwang 博士は、2004 年に彼が主導していた研究チームがヒトの胚子と幹細胞のクローン作成に成功したという虚偽の報告をしたことで有名である。
偽りの報告が明るみとなった後、彼は教授として研究を行っていたソウル大学を解雇された。
しかし彼は 2005 年のアフガン・ハウンド犬のクローニング成功に関与した人物として広く認められている。

「Hwang 博士の過去には、確かに問題があります。しかし、我々は犬のクローニングに成功した彼の研究室とその業績はこの分野では最高であると思っています」と、Hawthorne 氏は言った。
「彼は私に対して正直に自分の過ちを認めました。動物のクローニングについても彼が嘘をついていると言う者はいません」

Davis にある University of California、Veterinary Genetics Laboratory の副所長 である Elizabeth Wictum によれば、彼女と彼女の部下が今年の初めに Hawthorne 氏の犬から DNA を採取し、保存してあった Missy の DNA と比較を行ったという。
その結果、クローン犬として矛盾はないと結論した。

「その犬たちは Missy と同一の核 DNA を持っていましたが、クローン犬から得られるミトコンドリア DNA は異なっていました」と Wictum 女史は話す。
「もし同じ犬あるいは一卵性双生の犬からサンプルを二つ持ちこみそれがクローンのものであると主張していたなら、核 DNA とミトコンドリア DNA の間になんら差異は見られなかったでしょう」
( MrK 註:核外 DNA であるミトコンドリア DNA は卵子由来のため)

Missy 1.0―それは Hawthorne 氏が Missy を専門的に呼ぶ言い方で、Mira と MissyToo の“遺伝子のドナー”の意味―は彼の母親の犬だった。
彼によると、これまでに4匹の Missy クローンが作られ走り回っているというが、それらはいずれも 2007 年 12 月から 2008 年 6 月の間に生まれている。
Mira は Mill Valley にある Hawthorne 氏の家に住んでおり、MissyToo は Mill Valley と San Francisco の間を行き来している。
No.3 と No.4 は友人に譲られており、今はそれぞれ Phoenix と Boulder に住んでいる。(さらに他に二匹が作られたが生まれたとき parvovirus に感染し死亡した)

7 月、Hawthorne 氏は一連のオンライン・オークションを行い、飼い犬のクローンに 130,000 ドルから 170,000 ドルの値段をつけた四人の高額入札者に彼のサービスを提供することになった。
(エリート偏向の非難をかわすため、Hawthorne 氏は無償となる5人目の依頼者の募集も行った)
この数週間のうちに、このグループから最初の3匹の犬が韓国で誕生した。

Hawthorne 氏は、Missy のクローンが世界で最初の商業化クローン犬であると主張する。
しかし、彼が特許権―すなわちクローン犬市場を独占する好機―をめぐって法的闘争となった相手側の韓国企業 RNL Bio もまた同様の主張を行っている。
2004 年から 2006 年の間には、Hawthone 氏が経営する別の会社は少数の顧客に対して有料でのクローニングを猫で行った。
犬はその生殖システムがきわめて特殊であるため最もクローン化が難しい哺乳類の一つであると科学者たちは言う。
しかし、Hawthorne 氏はこのマーケットは熱いと考えている。

Hawthorne 氏が Missy のことを思い起こす時、どうしても優生的見地に向かう傾向にある。
「Missy は素晴らしい犬でした。頭が良く、信じがたいほど美しく、従順で、とてもいい性格でした」と彼は言う。
「私が特に好きだったのは、その堂々とした尻尾の毛でした」
そして、そのクローン犬も「それらのすべての特徴を持ち合わせている」と当然のことのように語った。

いくつかの相違点を探せば、そのクローンにおいては大きさや色に違いが認められるのであるが、そもそもそれらは数ヶ月の間隔で生まれており、いずれもまだ成長しきっていないという理由が考えられる、と Hawthorne 氏は言う。
「毛の色の濃い部分は、最初赤黒色から、いずれさらに黒味が強くなります。顔の部分は最初は黒ですが、一年以内に白くなるのです」

それぞれのクローンの胚子は、別の犬の核を抜き去った(つまり DNA を除かれた)受精卵に Missy の核 DNA を入れることによって作られた。
Missy からの新しい DNA が入った受精卵は成長し分裂を始め、その後、さらに別の犬の子宮に置かれ出産まで妊娠を維持された。
この段階ではその犬の遺伝子構成には全く影響はないのであるが、毛の巻き方や耳介が上向きか下向きかなどの外観的性質には影響が及ぶ可能性がある。
(それはコラーゲン・レベルの違いが関係しているに違いない)

Lagunitas 湖畔の午後の散歩で、Hawthorne 氏は『clisters』―クローン姉妹のために彼が作った単語―と呼ぶ2匹の犬が代わるがわるお互いを追いかけている光景を目の当たりにしているピクニック中の家族に対して必死にこれらの説明を行った。

「ココナッツもクローニングできるの?」一人の少女が尋ねた。

「残念だけど、植物はやってないんだ」と、Hawthorne 氏は答えた。

その子の両親の一人が説明を加えた:ココナッツはその家族の犬の名前だった。
「3才のよくしつけられた犬をクローニングできますか?」

Hawthorne 氏は続けて言った。
「学習した行動については引き継ぐことは無理です。でも遺伝に基づく行動も多くあります」

高度に訓練可能な犬などの動物について言えば、どこまでが本能でどこからがしつけかを知ることはきわめて困難であることを Hawthorne 氏は認めるが、彼の犬のケースでは、クローン犬に認められる本質的なところでの Missy たる点に疑いの余地はない、と言う。

(中略)

昨春、Hawthorne 氏の小学校3年生の息子である Skye 君は行動比較の図表をまじえた『おばあちゃんの犬のクローニング』と題した科学研究を完成させた。
色々な観察の中に、Missy のブロッコリーや『すり寄ること』が好きだった性癖を Mira が共有していたこと、また、『長く歩くことが好き』などのカテゴリーで5項目中すべて一致した。(もっとも、『大部分の犬は長く歩くのが好きだろう』と『コメント』で Skye 君は述べているのだが)
不一致となった二つの重要な事柄は、『車に飛び乗ること』(「クローン犬はどの車が自分たちのものかということをまだ学習していなかった」)と、『カメラのフラッシュを嫌がること』(「クローン犬は通常のフラッシュに反応しなかった」)である。

最終的に、Mira はきわめて Missy に似ていたが、行動様式については 77 %しか一致しなかったと結論した。
「しかしそれは4月のことであり、今ではもっと似てきていると思います」と Hawthorne 氏は言う。

(中略)

Hawthorne 氏はもう一匹のクローン犬 MissyToo を、元の犬 Misssy がいなくなったことを未だに淋しがっている彼の母親 Joan Hawthorne さんに譲った。
しかし、彼女はまだこの Missy の後継犬を好きになっていない。
「まるで似ていません」と、Hawthorne さんは Missy と新しい犬について語った。
「もちろん外見的には少しは似ています。でも、MissyToo は華奢で、攻撃的です。Missy は頑強で非常に穏やかでした」
さらに付け加えて「Missy は家の中に入ってきてすべてのワイングラスをひっくり返すようなことはしませんでした」と、言った。

(中略)

貯水池の周りを散歩していたその日、Hawthorne 氏は 7 月のオークションの落札者である Nina と Ed の Otto 夫妻に電話した。
彼らは 155,000 ドル支払ったが、このプロジェクトの第1号のクローン犬の栄誉あるオーナーとなったことを実感しはじめている。
亡くなった彼らの黄色いラブラドール、Lancelot のクローンは2、3日前韓国で生まれていた。

スターバックスの中庭から、携帯電話でフロリダの彼らの自宅に電話をかけ、「あなた方の小さな Lancelot はここにいます」と Hawthorne は Otto 夫人に伝えた。

彼は Lancelot 誕生の日時、体重(540 g あるいは 19 オンス)を伝え、その写真2枚をEメールで送った。

「息をしていますよ。どんな風に見えますか?」と Hawthorne 氏は尋ねた。

「ネアンデルタール人のようですね」と、後ろの方から Otto 氏の声が聞こえた。

「そんなことないわ」と、夫人は言った。

「それは私たちの前の犬に全くそっくりではない」と Otto 氏は叫んだ。

「いえ、そっくりよ」と、夫人は言う。

アメリカまで空輸可能な 10 週齢に達するまで自分たちの新しい犬には対面できない。
その間、自分たちの Lancelot そのものが戻ってくるということで有頂天になっていたと Otto 夫人は言った。

「私たちははやる気持ちを抑えることができませんでした」と、Otto 氏は言った。
彼は医療機器会社の経営責任者であり、彼の父親はかつての Nescar の創業者である。
「私たちには8人の子供、11 人の孫と9匹の犬がいます。Lancelot はその行動がもっとも人間に近かった犬です。彼は昨年癌で死んだのです」

「犬の唯一の問題は、その命がたいへん短いことです」と、Otto 夫人は言う。

「クローニングは、生涯にわたって同じ犬と過ごせる機会が与えられる可能性を意味しているんです」と Otto 氏は言う。

クローン犬といえども元の犬の形質すべてを引き継いでいるわけでは

なさそうだ。

それでも、最愛の昔の犬を彷彿をさせるところが

随所に見られるにちがいない。

我が子供のように可愛がっていたペットを失った人には

救いとなることだろう。

しかし、ペットとはいえ、自然の摂理や生命倫理の観点から、

クローンの作成を商業化することはいかがなものか。

対象が無常である事実からこそ、

生まれてくる深い愛情というものがきっとあるに違いないと思うのだ。

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