ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

toeの新作「For Long Tomorrow」は、すごくいいと思う。

2010年02月24日 09時47分56秒 | CD&コンサートレビュー
For Long Tomorrow

スリーディーシステム

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AMAZONも好きだけど、タワーレコードも好きだ!


たしかにアマゾンは便利だし、日本にないCDをアメリカのアマゾンから買うことだってできる。

でも、提案力のあるCDショップ、信頼できるCDショップの推薦でCDを買うのは大好きだし、試聴だって気軽に出来る、ジャケット買いや、なんかいい感じがするという買い方がないと、知らない音楽を自分のものにしていくことができない。

特にもう学生じゃないからさ、なかなか友達から
新しいCDの話を聞いたりとかすることも少ない。
だから、タワーで話題になっているCDなんかを
日がな一日、とはいかないが、
小一時間ぐらいタワーで過ごす時間は、
至福の時間なのであった。

さて、このtoeは
日本のロックバンドだが
ポストロックといわれるジャンルのロックで
歌がない。でもとてもロックである。
いわゆるインストでもない。

ロックなインストっていうと
ジェフ・ベックのワイヤードとか
スピニング・トウ・ホールド
(クリエイション!古い!でも今でも最高にかっこいい)
高中のギターものとかを
連想するかも知れないけど
ある技巧を伴ったソロがメインというわけでもない。
もっとサウンド全体を見せるモノで
テクスチャーがあり、でもロックの本質は
むしろ顕わになっているもの。

パンクやニューウェイブを超えたポストロックと呼ぶにふさわしい。
僕は彼らの前作、牛の顔のやつをタワーのリコメンドで買ってみて
大変感銘を受けた、かっこよかった。
ああ、こういうやりかたもあるんだ、と思った。
何度も、ほんとうに何度も聞いたアルバムだ。

そして新譜がでた。
タワー渋谷に敬意を表して、アマゾンで買わずに、
わざわざ渋谷に出かけて買おうと。
で、この冒頭のディスプレイがあった。
やっぱり、大プッシュしている!
さすがだな、と思った。

そうだな、月に一度は
忙しかろうが何だろうが、
渋谷のいタワーレコードで
二、三時間過ごす時間を作ろうと思う。
そして、できるだけ
CDを買おうと思うのだった。

というのも、あなたが想像している以上にずっと
CDは売れていないのであるのよ。
今度、そのことについて書きます。

the book about my idle plot on a vague anxiety
toe,toe,osumi aka big o
CATUNE

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For Long Tomorrow

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an anxious object
mouse on the keys
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リナックスを作ったリーナス トーバルズ著「それがぼくには楽しかったから 」を読んだ

2010年02月24日 09時37分27秒 | レバレッジリーディング
それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)
リーナス トーバルズ,デビッド ダイヤモンド
小学館プロダクション

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リーナス。
乱雑なベッドルームでリナックスを作った学生。
それがマイクロソフトを脅かしている。
その原動力はお金でも名誉でもなく。
ただ楽しかったから。
同じ思いのプログラマーたちが、
お金のためでなくリナックスをどんどん改良していった。

マイクロソフトのビル・ゲイツが、
どうして優秀なプログラマーがただでプログラミングするヒマがあるのか
理解できなかったという。アップルのジョブスも基本的には同じ地平だ。
しかし、ソフトウェアのように知的労働だけで作れるモノなら(?)
(!いや、それだけではないのかも!)いまや人はお金のためでなくアクションする、
ということを、このリナックスはしめしている。

リナックスというオープンソースのパラダイムの新しさは、ここにある。
それからお金からフリーであること、
そして衆人の知恵を結集するということだ。
中央集権的でない、フラットなあり方。

これは、旧来の経済的なモーメントでは理解できないことだが、
これは確実に起きているし、
これからの世の中のモーメントを理解することになるだろう。

多少なりとも生存が保証された社会では
お金は最大の原動力にはならない。
人は情熱に駆り立てられた時に最高の仕事をするモノだ。
楽しんでいる時も同じだ。
オープンソースモデルは人々に情熱的な生活を送るチャンスを与える。
楽しむチャンスも。(本文より)


フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
クリス・アンダーソン
日本放送出版協会

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日経 Linux ( リナックス ) 2010年 03月号 [雑誌]

日経BP出版センター

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リナックスの革命 ― ハッカー倫理とネット社会の精神
ペッカ ヒマネン,リーナス トーバルズ,マニュエル カステル
河出書房新社

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オープンソースソフトウェア―彼らはいかにしてビジネススタンダードになったのか
クリス ディボナ,マーク ストーン,サム オックマン
オライリー・ジャパン

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