ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
私的メールマガジン「ほぼ週刊イケヤ新聞」のブログ版です。

ハイセンスな広告って、終焉かもしれない

2010年02月16日 20時12分43秒 | 広告・コピー論・批評
ハイセンスな広告って、終焉かもしれない。
僕が広告の仕事を始めた頃は80年代の終わりですが、
その前ぐらいから広告、グラフィックデザインは脚光を浴びていて
時代の先端を行くモノ、あるいはピュアなアートより先端的で
ものすごくエッジを持ったモノだったように思います。

グラフィックも、コピーも、とがっていて、
物凄い精度で、磨き抜かれたコンセプトを洗練したデザインで
定着させていて、それがテレビや新聞、ポスターなどになって
いやー、かっこいいな、なんて思っていたし
いつかああいう広告を作りたいと思ってました。

そして時が過ぎ、失われた10年も過ぎて、
リーマンショックも過ぎて民主党政権になったりした今。

いわゆる、以前のようなファインアートといえるようなぐらい
研ぎ澄ませたコンセプトの広告が、もう滅多にないけど
こんなふうにあったとしてどうか。

その力量には感心するし、クライアントだってエライと思う。

でも、もう広告として効いていないような気がするんですよ。
これをみて、ああ、この商品が欲しいな、
これを買うと、この広告のような世界を自分で展開できるのかも、
ともう思えない。

端的に言うと、そういう時代ではなくなってしまったのかもしれない。

広告がハイセンスだと、すでに、実体経済というか、生活実感から
離れてしまうような気がします。

もちろんこれは、広告職人、コピー職人としては、悲しい話なんですが。

でも、実感だな。終わってしまっているのではないでしょうか。

もちろん、広告そのものは終わりませんよ。
広告は永遠に不滅です。

でも、やたらとカッコイイ、ハイセンスな広告は、
もう終わっているのではないでしょうかね。

広告業界の同志諸君、いかがですか。


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人から見た印象というのは自分で思っているより 厳しく考えたほうがいい。

2010年02月16日 09時03分32秒 | DIARY
オリンピックの国母和弘選手の服装について、
着崩しがものすごく話題になってますよね。

その件について、昨年一緒に仕事をさせてもらった
パーソナルスタイリストの第一人者の
政近さんのブログにとても参考になることが載っていました。

特に心に響いたのが以下のセンテンス。

人から見た印象というのは自分で思っているより 

厳しく考えたほうがいい。


勉強になります。

さらにこのブログのサブタイトルも、本質を教えてくれますね。

外見は、中身(内面)を垣間見せるもの。まんま、ではない、内面と外見とのギャップが素敵の肝。どう生きるか?が解決されないと、スタイルがある人生は送れない。ファッションは自己表現である。


みなさんもぜひご覧ください。
こちらです。
パーソナルスタイリスト政近準子★ファッションレスキュー社長DAYs。素敵な人生は素敵な装いから。
http://ameblo.jp/jmasachika/entry-10458387893.html

本日の朝日新聞の夕刊に神保彰さんの記事が載ってました

2010年02月16日 00時38分34秒 | BAND
朝日新聞の夕刊に神保彰さんの記事が載ってました。
以前インタビューしたときのことを思い出します。

今回のインタビューにも載ってますけど、これは大事だと思うのが
力を抜くということ。
以前は力任せで突っ走っていた。
でも、年をとるとそうはできない。
であれば力を抜くことを考える。
そうすると、逆に速く、強くたたくことができる。
つまり鞭のようにしなることができる、
という趣旨の話を聞いたことを思い出した。

たしかに、それは真実だと思うし
ドラムだけではなくすべての楽器、あるいは
すべてのことに通じることだなーと
改めて思ったのでした。

それから、80才までやりたい、ロイ・ヘインズは84だけど枯れてないと神保氏がいってるけど、数年前に見たロイは、まさに驚異的としか言いようがない存在だった。思い切り今のジャズを全身でたたいてしかも、レジェンドならではのオーラと余裕もあるという、ほとんど神に近い。思えば、パーカーともマイルスともやっていたこの人は、ジャズで起きたほとんどのことをステージ上で見ている、いっしょにやってきているのであって、信じがたい存在であって、それはもう、脱帽するしかないけど、せめてその年でも演奏を十分できるようにはしていたい、と僕も思うのでありました。


朝日新聞の神保さんの記事はこちら
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201002150317.html


こちらにも記事があります。
http://www.yamaha.co.jp/myujin/detail_tv.php?med=184




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