ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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ピアノというでかい楽器全体が鳴ることの、凄さについて

2010年02月20日 23時59分21秒 | Photo&エッセイ
ピアノというでかい楽器全体が鳴ることの、凄さについて

最近家でピアノの練習をしているのであります。
というのも、菊地成孔さんのバークリーメソッドのレクチャーに通っていて、
そこでのレッスンにキーボードのスキルが欠かせない、
ということで、レッスンの前半はキーボードに慣れることに費やされました。

何をやってるかというとどのキーでもドレミが弾けるとか、トライアドが弾けるとか、そんなことなんですけどね。
それらについては次の機会にご説明しましょう。

で、いいたいのは、日頃電子ピアノを弾いていて、
あるひアコースティックピアノを弾いたり聴いたりするととても驚くのが、
ピアノというのは、スピーカーから音が出るのではなく、
楽器全体がなっているのだと言うこと、そして、
なる部分ばメチャクチャ大きく、素材も多用だということ。

たとえば管楽器なら、音が出るのは朝顔管であり、
そこにマイクを立てればいい。
しかし、ピアノはもちろん弦がなっているが、
それがフレームを共鳴させ、ボディを共鳴させ
天蓋を共鳴させ、天蓋の蝶番、
そして足、さらには、床を鳴らす。

つまり、全てのモノが揺れるわけで、
全体が巨大な発音弦になっているわけです。
天板の支えの木までが。

そういう巨大な発音体って、
あまりない。ドラムだってもっと小さい。
素材だってドラムは一様だが、
ピアノは異素材入りまくり。

なんつーか。凄い楽器。楽器の王様
楽器の進化の極北、楽器のフリークス。
楽器の進化の袋小路にいる機械仕掛けの楽器は電子羊の夢を見るか?