「コヘレトは言う。
なんという空しさ なんという空しさ、すべては空しい。」
から始まるコヘレトの言葉。空しいと言いながら虚無的な内容ではない。
しかし、この言葉は不思議な魅力を持っている。
一度読んだら、この言葉の魅力から離れることが出来なくなる。
聖書に出てくる言葉であることが、驚きと魅力を持つ。
9-9には次のような言葉がある。
「太陽の下、与えられた空しい人生の日々
愛する妻と共に 楽しく生きるがよい。それが、太陽の下で苦労するあなたへの
人生と苦労の報いなのだ。」
短い人生の日々を、生を享受して生きることを勧めているように思う。
「コヘレトの言葉」は、旧約聖書の知恵文学と言われる中に在る短い部分である。