赤褐色

　サワラ砂漠は、資源の宝庫と言われている。
先進国は、砂漠の中に眠っている油田に目を付けて、大規模な工場を建設し、
石油を掘り出している。分け前に預かりたいとして、アルカイダが人質を取って今回の事件となった。
新聞やＴＶの映像を見ると、赤褐色の砂地が何処までも続いている。
「サワラの砂は、ピンクである。」と聞いているが、その通りである。

　昨年、モロッコのメルズーガ砂丘に行き、そこの砂を採取して瓶詰めにして送ってくれた友がいる。
それは、赤褐色をした細かい砂である。ＴＶでの映像も、新聞の写真も同じ色である。
見渡す限り、赤褐色の砂地が広がっている風景を想像するが、
やはり自分の目で見た者と想像するだけの者は、その風景に大きな違いがある。
“百聞は、一見にしかず”との言葉通りである。