「恕」の字を教わった。漢和辞典を開くと、「如+心」とある。
「相手を自分と同じようにみること。思いやり。許す。大目に見る。」との意味である。
「恕」の字を見た途端、あまり良い感じはしなかった。
すぐに「怒」と言う字を思い浮かべたからである。
意味は似ても似つかぬ真反対である。「口」と「又」だけの違いである。
「恕」は、良い言葉である。
「怒」になるのは簡単であるから、なった時には「恕」の字を見えるところに置くとよい。
いつでも「恕」の字を書いた紙を、手元に置いておくとよい。
子貢問て曰く、「一言にして以て修身之を行うべきものありや。」
子曰く、「其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。」