通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

何でも逆らう息子と父の昔話は何でしょう?

2009年11月18日 | 広島の話題

広島にも、いろいろな昔話がある。

【問題】
佐伯区五日市沖の津久根島を舞台とした、何でも逆らう息子と父の昔話は何でしょう?

1.おさんギツネ  2.あまのじゃく  3.えんこう  4.ばたばた


【ヒント】
わざと人の言うことに逆らう、へそまがりな人を何と言う?



ひろしま通認定試験は2009(平成21)年12月6日(日)実施です。


【正解】
2.あまのじゃく


【解説】
あまのじゃく
(「あまんじゃく」とも)には、こんないわれがある。

広島市佐伯区五日市の沖合いには、お椀を伏せたような形をした津久根島(つくねじま)という小島が浮かんでいる。
この島には、あまのじゃく伝説の主人公のひとりである道空(どうくう)の墓がある。
なぜ、この島に墓があるのかというと…。

瀬戸内海の見える海辺の町に、父・道空(どうくう)と子・道裕(どうゆう)が住んでいた。
道裕は、親のいうことにことごとく逆らう変わり者。
「おとなしくしろ」と言われれば大暴れをし、「海で魚を捕れ」と言われれば「山で鳥を撃つ」といった具合で、村人は「あまのじゃく」というあだ名を付けていた。

山に墓を立ててもらいたかった道空は、死ぬ前にこう言い残した。
「わしが死んだら、あの津久根島に葬っておくれ」
これを聞いた道裕は、「父の遺言だけは守ろう」と、父の墓を津久根島に建ててしまった。


おさんギツネには、こんないわれがある。

江波山(えばやま)に「おさん」という名のキツネが住んでいて、夜ごと美女や役者に化けては通りすがりの人をだまして遊んでいた。

ある夜、一人の能役者が歩いていると「おさん」が現れ、いろいろな人に化けては驚かしてきた。
そこで能役者は、持っていた道具袋の中から能面を出した。
「おさん」は、「その袋の中をのぞかせろ」とせがんだ。
「それじゃあ、中に入ってみろ」と能役者が袋の口をあけると、「おさん」は喜んで袋に飛び込んだ。
その途端、袋の口を締められたうえに袋を振り回され、「おさん」は痛い目にあわされた。


広島電鉄の江波車庫前には、立ち上がった姿のキツネの像がある。

県立広島商業高が近くの洋菓子店と共同で、「おさん狐(きつね)サブレ」を商品化。
10月28日から来年1月末までJR広島駅構内(南区)で販売しとるんじゃそうな。

狐サブレ、味はだましません 中国新聞


えんこう(猿猴)の話はこちら。


ばたばたには、こんないわれがある。

1758(宝暦8)年の大火事の後、バタバタとムシロを叩くような音を立てる正体不明の妖怪が、鷹野橋あたりに現れた。
これを「ばたばた」(「バタバタ」「婆多婆多」とも)と呼んだ。

タカノ橋商店街には「バタバタ石」という石像があるが、この話と関係があるんかのう?
この話にくわしい人がいらっしゃったら、教えてください。


今日は、広島の昔話について勉強をさせてもらいました。
(まだまだたくさんあるとは思いますが…)
おさんギツネの話は、今回初めて知りました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。


ほいじゃあ、またの。

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