映画監督の黒澤明といえば、「世界のクロサワ」。
世界的に名前が知られている、日本映画界の巨匠ですのう。
【問題】
2010年夏、「黒澤明生誕100年祭」が行われるのは、次のうちどこでしょうか?
1.尾道市
2.広島市
3.福山市
4.宮島町
【正解】
4.宮島町
【解説】
今夏、廿日市市宮島町で映画監督・黒澤明氏の生誕100年を記念したビッグイベントが催される。
7月1日~20日の20日間、「黒澤明生誕100年祭IN宮島」と題し展示会やコンサート、黒澤監督未完の記録映画の国内初上映などがあり、世界文化遺産の島を黒澤一色に染める。
100年祭は、昨年5月からモナコや香港などで順次、開催してきた。
国内は宮島が初開催だ。
国内初上映の「能の美」。
黒澤監督が日本各地の能の舞台を撮影してきたが、映画「乱」の製作に専念するため未完のまま終わったという。
展示会は、黒澤監督の残した私物や映画の衣装、台本、小道具などファン垂涎(すいぜん)の品が並ぶ。
映画「乱」のセットを再現。
戦国時代を多く撮り続けた黒澤監督をたたえ、戦国名将の甲冑を一挙公開する。
(「黒澤監督の未完映画上演 今夏宮島で生誕祭開催」Web西広島タイムス 2010年2月19日)
http://l-co.co.jp/times/modules/log/index.php?content_id=938
今日は、「生誕100年祭IN宮島」「関連イベント」「黒澤映画」について調べてみようかの。
まずは、生誕100年祭IN宮島について。
主なイベントをあげると、以下のとおりじゃ。
(日程順)
■黒澤明展
日時:7月1日(木)~20日(火) 9:00~16:30
場所:豊国神社(千畳閣)
■戦国名将大甲冑展
日時:7月1日(木)~20日(火) 9:00~16:30
場所:大聖院
■黒澤明フィルムコンサート 指揮:西本智実 管弦楽:広島交響楽団
日時:7月1日(木)、2日(金) 18:30開場、19:00
開演場所:はつかいち文化ホール さくらぴあ大ホール
■IZANAI総おどり祭in宮島
日時:7月4日(日) 11:00~16:00(雨天決行)
場所:御笠浜
■黒澤映画上映会
日時:7月7日(水)17:00~
場所:宮島ホテル まこと 大ホール
■奉納公演:「津軽三味線演奏会:真夏の宴」 吉田兄弟世界遺産宮島スペシャルライブ
日時:7月11日(日) 開場18:30、開演19:00
場所:嚴島神社「能舞台」
■奉納公演:喜多流能楽舞台「能の美」
日時:7月19日(月)、20日(火)
場所:嚴島神社「能舞台」
個人的には、黒澤明展を見たいよのう。
黒澤映画の衣装、台本、小道具や創作ノートなどを展示。
そして、途中降板となった映画『トラ・トラ・トラ!』用に書き下ろされたコンテを多数公開されとります。
さらに、映画『乱』のセットも再現されとるそうじゃ。
↓黒澤明生誕100年祭IN宮島について、くわしくはこちら↓
黒澤明生誕100年祭IN宮島 公式サイト
http://ak100project.com/hatsukaichi/
黒澤明生誕100年祭IN宮島
http://www.yoroi.co.jp/topics/2010/kurosawa.html
次に、関連イベントについて。
7月2日(金)には、あの藤岡弘、が来られるんじゃ。
「黒澤映画の甲冑と大甲冑展」にて、<侍・藤岡弘、『武士の美学』講演会> 決定!!
広島県廿日市市の世界文化遺産の嚴島神社がある宮島で、7月1日から20日まで開催される『黒澤明生誕100年祭IN宮島 』にて、黒澤映画の甲冑と戦国名将の浪漫あふれる「黒澤映画の甲冑と大甲冑展」が開催されます。
その大甲冑展のなかで、藤岡氏が「武士の美学」について講演します。
開催場所は、その昔、天下統一を果たした豊臣秀吉が盛大な歌会を開いた大聖院です。
数々の武将の思いの詰まった島「宮島」 で、現代の侍・藤岡氏が「武士の美学」を語る貴重な講演会です。
是非、お越しください。
(藤岡弘、オフィシャルサイト)
http://www.samurai-hiroshi.com/new/
関連イベントではないが、イベントを手伝うボランティアも募集されとるそうじゃ。
こんなイベントに参加できる機会は、滅多にないですけえの。
ボランティアは開催前の6月30日(水)~閉会後の7月21日(水)のうち、都合の良い時間に参加できる。
会場設営や施行 、来場者の誘導や案内、チケットのもぎり、展示物のセキュリティーなどさまざま。
英語の話せる人は外国人へのガイドなど多岐にわたり活躍できそうだ。
基本的に無償だが、ボランティアの時間によっては1食もしくは2食付き。
交通費も支給する。
希望者は、委員会に必要書類を提出する。
公式ホームページ(http://ak100project.com/)からでも申し込みできる。
詳しい問い合わせは、同委員会 TEL(0829)56・5686。
(「黒澤生誕100年祭「イベントを手伝って」」Web西広島タイムス 2010年5月14日)
http://l-co.co.jp/times/modules/log/index.php?content_id=1322
「もぎり」なんて言葉、今でも使われとるんじゃのう。
劇場や映画館、競技会場などの入場口や受付で、入場券の半券をもぎ取ることじゃ。
映画好きのわしの友達が、何人かやっとったことがありますのう。
最後に、黒澤作品について。
黒澤明は日本を代表する映画監督。
1943(昭和18)年の『姿三四郎』から1993年の『まあだだよ』まで、31作品を作られとります。
キネマ旬報の「オールタイム・ベスト 映画遺産200 日本映画篇」では、黒澤作品が12作品も選ばれとります。
↓くわしくは、こちら↓
「「オールタイム・ベスト 映画遺産200」全ランキング公開」キネマ旬報
http://www.kinejun.jp/special/90alltimebest/index.html
わしが観たことがあるのは、『生きる』『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』 くらいかの。
一番好きなのは、『生きる』(1952年)。
ラストで、志村喬演じる主人公がブランコをこぎながら「ゴンドラの唄」を歌う有名なシーンも、もちろん、ええ。
♪命短し、恋せよ乙女…
じゃが、20歳台半ばでこの映画を観たわしは、30年無欠勤の市役所勤めの主人公と好対照の生き方をしとる、小田切とよに惹かれたんよの。
今、観たら、同居しとる主人公の息子に感情移入してしまうんじゃろうか?
歌う志村喬を堪能されたい方は、映画『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』(1939年)を、ぜひご覧下さい。
『蜘蛛巣城(くものすじょう)』(1957年)のラストで、三船演じる武時が味方から矢を射られる。
これは実際に矢の名手が三船めがけて矢を射た、という話はあらかじめ知っとったんじゃが、実際に映画で見ても度肝を抜かれた。
「こりゃ一体、どうやって撮影したんじゃろうか!?」
実際撮影が終了した後、三船は黒澤に「俺を殺す気か!?」と怒鳴ったとのこと。
その後も、自宅で酒を飲んでいるとそのシーンのことを思い出し、あまりにも危険な撮影をさせた黒澤に、だんだんと腹が立ってきたようで、酒に酔った勢いで散弾銃を持って黒澤の自宅に押しかけ、自宅前で「こら?!出て来い!」と叫んだという。
石坂浩二の話によると、このエピソードは東宝で伝説として語り継がれている。
そんな三船は頻繁に「黒澤の野郎、あいつバズーカ砲でぶっ殺してやる!」ともらしていたという。
(「蜘蛛巣城 撮影に関するエピソード」ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E5%B7%A3%E5%9F%8E
『隠し砦の三悪人』(1958年)は、ジョージ・ルーカス自ら『スターウォーズ』のアイディアの元になったと語った映画。
個人的には上原美佐演じる雪姫に参ってしもうた。
『用心棒』(1961年)は、わしが小学のころに読んだ石森章太郎の「マンガ家入門」(1965年 秋田書店)の中で、自身の作品『龍神沼』を解説し、1ページ目の導入部は『用心棒』オープニングシーンから引用した、と書かれとったんじゃ。
実際に『用心棒』を見たら、ほんまにそうじゃった。
他にも『姿三四郎』(1943年)から、「時間経過の表現方法」が引用されとたように記憶しとります。
↓黒澤映画について、くわしくはこちら↓
「黒澤デジタルアーカイブ」龍谷大学
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/index.html
今日は、「生誕100年祭IN宮島」「関連イベント」「黒澤映画」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。
今年の10月には山梨県北杜市(ほくとし)で、「黒澤明生誕100年祭IN北杜市」が行われるそうじゃ。
↓くわしくは、こちら↓
黒澤明生誕100年祭IN北杜市 公式サイト
http://ak100project.com/hokuto/
ほいじゃあ、またの。
世界的に名前が知られている、日本映画界の巨匠ですのう。
【問題】
2010年夏、「黒澤明生誕100年祭」が行われるのは、次のうちどこでしょうか?
1.尾道市
2.広島市
3.福山市
4.宮島町
【正解】
4.宮島町
【解説】
今夏、廿日市市宮島町で映画監督・黒澤明氏の生誕100年を記念したビッグイベントが催される。
7月1日~20日の20日間、「黒澤明生誕100年祭IN宮島」と題し展示会やコンサート、黒澤監督未完の記録映画の国内初上映などがあり、世界文化遺産の島を黒澤一色に染める。
100年祭は、昨年5月からモナコや香港などで順次、開催してきた。
国内は宮島が初開催だ。
国内初上映の「能の美」。
黒澤監督が日本各地の能の舞台を撮影してきたが、映画「乱」の製作に専念するため未完のまま終わったという。
展示会は、黒澤監督の残した私物や映画の衣装、台本、小道具などファン垂涎(すいぜん)の品が並ぶ。
映画「乱」のセットを再現。
戦国時代を多く撮り続けた黒澤監督をたたえ、戦国名将の甲冑を一挙公開する。
(「黒澤監督の未完映画上演 今夏宮島で生誕祭開催」Web西広島タイムス 2010年2月19日)
http://l-co.co.jp/times/modules/log/index.php?content_id=938
今日は、「生誕100年祭IN宮島」「関連イベント」「黒澤映画」について調べてみようかの。
まずは、生誕100年祭IN宮島について。
主なイベントをあげると、以下のとおりじゃ。
(日程順)
■黒澤明展
日時:7月1日(木)~20日(火) 9:00~16:30
場所:豊国神社(千畳閣)
■戦国名将大甲冑展
日時:7月1日(木)~20日(火) 9:00~16:30
場所:大聖院
■黒澤明フィルムコンサート 指揮:西本智実 管弦楽:広島交響楽団
日時:7月1日(木)、2日(金) 18:30開場、19:00
開演場所:はつかいち文化ホール さくらぴあ大ホール
■IZANAI総おどり祭in宮島
日時:7月4日(日) 11:00~16:00(雨天決行)
場所:御笠浜
■黒澤映画上映会
日時:7月7日(水)17:00~
場所:宮島ホテル まこと 大ホール
■奉納公演:「津軽三味線演奏会:真夏の宴」 吉田兄弟世界遺産宮島スペシャルライブ
日時:7月11日(日) 開場18:30、開演19:00
場所:嚴島神社「能舞台」
■奉納公演:喜多流能楽舞台「能の美」
日時:7月19日(月)、20日(火)
場所:嚴島神社「能舞台」
個人的には、黒澤明展を見たいよのう。
黒澤映画の衣装、台本、小道具や創作ノートなどを展示。
そして、途中降板となった映画『トラ・トラ・トラ!』用に書き下ろされたコンテを多数公開されとります。
さらに、映画『乱』のセットも再現されとるそうじゃ。
↓黒澤明生誕100年祭IN宮島について、くわしくはこちら↓
黒澤明生誕100年祭IN宮島 公式サイト
http://ak100project.com/hatsukaichi/
黒澤明生誕100年祭IN宮島
http://www.yoroi.co.jp/topics/2010/kurosawa.html
次に、関連イベントについて。
7月2日(金)には、あの藤岡弘、が来られるんじゃ。
「黒澤映画の甲冑と大甲冑展」にて、<侍・藤岡弘、『武士の美学』講演会> 決定!!
広島県廿日市市の世界文化遺産の嚴島神社がある宮島で、7月1日から20日まで開催される『黒澤明生誕100年祭IN宮島 』にて、黒澤映画の甲冑と戦国名将の浪漫あふれる「黒澤映画の甲冑と大甲冑展」が開催されます。
その大甲冑展のなかで、藤岡氏が「武士の美学」について講演します。
開催場所は、その昔、天下統一を果たした豊臣秀吉が盛大な歌会を開いた大聖院です。
数々の武将の思いの詰まった島「宮島」 で、現代の侍・藤岡氏が「武士の美学」を語る貴重な講演会です。
是非、お越しください。
(藤岡弘、オフィシャルサイト)
http://www.samurai-hiroshi.com/new/
関連イベントではないが、イベントを手伝うボランティアも募集されとるそうじゃ。
こんなイベントに参加できる機会は、滅多にないですけえの。
ボランティアは開催前の6月30日(水)~閉会後の7月21日(水)のうち、都合の良い時間に参加できる。
会場設営や施行 、来場者の誘導や案内、チケットのもぎり、展示物のセキュリティーなどさまざま。
英語の話せる人は外国人へのガイドなど多岐にわたり活躍できそうだ。
基本的に無償だが、ボランティアの時間によっては1食もしくは2食付き。
交通費も支給する。
希望者は、委員会に必要書類を提出する。
公式ホームページ(http://ak100project.com/)からでも申し込みできる。
詳しい問い合わせは、同委員会 TEL(0829)56・5686。
(「黒澤生誕100年祭「イベントを手伝って」」Web西広島タイムス 2010年5月14日)
http://l-co.co.jp/times/modules/log/index.php?content_id=1322
「もぎり」なんて言葉、今でも使われとるんじゃのう。
劇場や映画館、競技会場などの入場口や受付で、入場券の半券をもぎ取ることじゃ。
映画好きのわしの友達が、何人かやっとったことがありますのう。
最後に、黒澤作品について。
黒澤明は日本を代表する映画監督。
1943(昭和18)年の『姿三四郎』から1993年の『まあだだよ』まで、31作品を作られとります。
キネマ旬報の「オールタイム・ベスト 映画遺産200 日本映画篇」では、黒澤作品が12作品も選ばれとります。
↓くわしくは、こちら↓
「「オールタイム・ベスト 映画遺産200」全ランキング公開」キネマ旬報
http://www.kinejun.jp/special/90alltimebest/index.html
わしが観たことがあるのは、『生きる』『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』 くらいかの。
一番好きなのは、『生きる』(1952年)。
ラストで、志村喬演じる主人公がブランコをこぎながら「ゴンドラの唄」を歌う有名なシーンも、もちろん、ええ。
♪命短し、恋せよ乙女…
じゃが、20歳台半ばでこの映画を観たわしは、30年無欠勤の市役所勤めの主人公と好対照の生き方をしとる、小田切とよに惹かれたんよの。
今、観たら、同居しとる主人公の息子に感情移入してしまうんじゃろうか?
歌う志村喬を堪能されたい方は、映画『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』(1939年)を、ぜひご覧下さい。
『蜘蛛巣城(くものすじょう)』(1957年)のラストで、三船演じる武時が味方から矢を射られる。
これは実際に矢の名手が三船めがけて矢を射た、という話はあらかじめ知っとったんじゃが、実際に映画で見ても度肝を抜かれた。
「こりゃ一体、どうやって撮影したんじゃろうか!?」
実際撮影が終了した後、三船は黒澤に「俺を殺す気か!?」と怒鳴ったとのこと。
その後も、自宅で酒を飲んでいるとそのシーンのことを思い出し、あまりにも危険な撮影をさせた黒澤に、だんだんと腹が立ってきたようで、酒に酔った勢いで散弾銃を持って黒澤の自宅に押しかけ、自宅前で「こら?!出て来い!」と叫んだという。
石坂浩二の話によると、このエピソードは東宝で伝説として語り継がれている。
そんな三船は頻繁に「黒澤の野郎、あいつバズーカ砲でぶっ殺してやる!」ともらしていたという。
(「蜘蛛巣城 撮影に関するエピソード」ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%98%E8%9B%9B%E5%B7%A3%E5%9F%8E
『隠し砦の三悪人』(1958年)は、ジョージ・ルーカス自ら『スターウォーズ』のアイディアの元になったと語った映画。
個人的には上原美佐演じる雪姫に参ってしもうた。
『用心棒』(1961年)は、わしが小学のころに読んだ石森章太郎の「マンガ家入門」(1965年 秋田書店)の中で、自身の作品『龍神沼』を解説し、1ページ目の導入部は『用心棒』オープニングシーンから引用した、と書かれとったんじゃ。
実際に『用心棒』を見たら、ほんまにそうじゃった。
他にも『姿三四郎』(1943年)から、「時間経過の表現方法」が引用されとたように記憶しとります。
↓黒澤映画について、くわしくはこちら↓
「黒澤デジタルアーカイブ」龍谷大学
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/index.html
今日は、「生誕100年祭IN宮島」「関連イベント」「黒澤映画」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。
今年の10月には山梨県北杜市(ほくとし)で、「黒澤明生誕100年祭IN北杜市」が行われるそうじゃ。
↓くわしくは、こちら↓
黒澤明生誕100年祭IN北杜市 公式サイト
http://ak100project.com/hokuto/
ほいじゃあ、またの。
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