NHK連続ドラマ小説『ブギウギ』は、
「ブギの女王」といわれた歌手
笠置シヅ子をモデルにした、
花田鈴子=福来スズ子(演:趣里)
の活躍を描く物語。
第7週「義理と恋とワテ」の最後で、
スズ子は
「センチメンタル・ダイナ」を歌う。
↓『ブギウギ』については、こちら↓
「ブギウギ」NHK
今日は、
「センチメンタル・ダイナ」
についての話でがんす。
第7週「義理と恋とワテ」では、
大阪から東京へ出てきて
梅丸楽劇団(UGD)に所属するスズ子が、
松永(演:新納慎也)から
ライバルである日宝への
移籍話を持ちかけられた。
松永に恋心を抱いていたスズ子は
UGDへの義理と松永への恋の間で揺れ動く。
「ワテ、松永さんのことが好きです」
と告白するスズ子に、松永は
愛する人がアメリカにいると告げる。
落ち込んで下宿に戻ってきたスズ子に、
羽鳥(演:草なぎ剛)と
藤村(演:宮本亞門)は
新曲を用意して待っていた。
今回の移籍話で迷惑をかけ、
この曲を歌う資格はないというスズ子に、
「僕が聴きたいんだよ」と羽鳥はいう。
スズ子が受け取った楽譜には
「センチメンタル・ダイナ」
と書かれていた。
同じころ、スズ子と同じく大阪から出てきて
UGDに所属していた
秋山(演:伊原六花)は、
中山(演:小栗基裕)のプロポーズを断り、
大阪でもう一度男役として出直すと決めた。
スズ子は羽鳥の歌を歌うため、
日宝への移籍話を断り
UGDに残ることを決意する。
そして迎えた本番の舞台で
「センチメンタル・ダイナ」を歌い踊る。
「ほほえみは消えて 溜息ばかり」
「歌を忘れた 踊りも忘れた」
スズ子に対して、
「ほほえめよ」「歌えよ」「踊れよ」と、
当て書きともいえる歌詞が
盛り込まれている。
自らの決断で次のステップへと進んだ
スズ子と秋山への応援歌ともとれる、
力強い希望の歌。
テレビでは、
舞台で生き生きと歌い踊るスズ子と、
汽車の中でタップを踏む
秋山の踊りがシンクロし、
ふたりの新たな旅立ちを
祝っているかのようだった。
↓「センチメンタル・ダイナ」については、こちら↓
「[ブギウギ]『センチメンタル・ダイナ』フルバージョン オンステージ | 朝ドラ | 連続テレビ小説 | NHK」YouTube
↓「センチメンタル・ダイナ」(笠置シヅ子版)については、こちら↓
「「センチメンタル・ダイナ」(笠置シヅ子) オフィシャルオーディオ」YouTube
以下、余談。
(ディック・ミネ「エンパイア・オブ・ジャズ」テイチクエンタテインメント 2011年)
わしにとって「ダイナ」といえば、
ディック・ミネの歌じゃ。
「ダイナ」は1934(昭和9)年、
ディック・ミネのデビュー曲として発売、
100万枚の売上(!)を記録し、
テイチクレコード第一号ヒット曲となった。
ちなみに、訳詞の三根耕一は、
ディック・ミネのペンネームなんじゃの。
↓「ダイナ」については、こちら↓
「ダイナ/Dinah」YouTube
「ダイナ」はもともとは外国の曲で、
1925年にアメリカで発表された。
わしがよく聞くのは、
トランペッターにして歌手の
ルイ・アームストロングのカバーじゃ。
↓「ダイナ」(ルイ・アームストロング)については、こちら↓
「Louis Armstrong "Dinah" 1933」YouTube
「ダイナ」で忘れてならないのは、
エノケンこと榎本健一のカバー。
ディック・ミネが、
♪ダイナ 私の恋人
胸にえがくは 美(うる)わしき姿
と、愛の歌として歌っているのを、
エノケン版では、
♪ダンナ 飲ませてちょうダイナー
おごってちょうダイナー
と、酒飲みの歌に変えている。
ちなみに、訳詞を手がけたのは
詩人のサトウハチロー。
この方、こんな歌詞も書かれるんじゃの。
↓「ダイナ」(エノケン)については、こちら↓
「エノケンのダイナ 榎本健一」YouTube
以下、さらに余談。
「ダイナ」といえば、
平成ウルトラマン三部作のひとつ
『ウルトラマンダイナ』
(1997年9月から1998年8月)
も忘れちゃいけん。
この作品では、地球防衛組織
スーパーGUTSのテーマソング
「Take off!! スーパーGUTS」に
ワンダバが使われている。
↓「Take off!! スーパーGUTS」については、こちら↓
「Super guts take off」YouTube
以下、もひとつだけ余談。
「センチメンタル・ダイナ」が
レコードとして発売されたのが、
1940(昭和15)年3月。
1940年といえば、
1937(昭和12)年に起こった
日中戦争が泥沼化し、
翌1941(昭和16)年12月には
太平洋戦争が起こった。
「センチメンタル・ダイナ」
のようなレコードを出しても
ギリギリ許されたころ。
「こんな歌を発売するのはけしからん」
といわれる時代が
すぐ近くまできているのだ。
今日は、
「センチメンタル・ダイナ」
について話をさせてもろうたでがんす。
ほいじゃあ、またの。
(文中、敬称略)
「ブギの女王」といわれた歌手
笠置シヅ子をモデルにした、
花田鈴子=福来スズ子(演:趣里)
の活躍を描く物語。
第7週「義理と恋とワテ」の最後で、
スズ子は
「センチメンタル・ダイナ」を歌う。
↓『ブギウギ』については、こちら↓
「ブギウギ」NHK
今日は、
「センチメンタル・ダイナ」
についての話でがんす。
第7週「義理と恋とワテ」では、
大阪から東京へ出てきて
梅丸楽劇団(UGD)に所属するスズ子が、
松永(演:新納慎也)から
ライバルである日宝への
移籍話を持ちかけられた。
松永に恋心を抱いていたスズ子は
UGDへの義理と松永への恋の間で揺れ動く。
「ワテ、松永さんのことが好きです」
と告白するスズ子に、松永は
愛する人がアメリカにいると告げる。
落ち込んで下宿に戻ってきたスズ子に、
羽鳥(演:草なぎ剛)と
藤村(演:宮本亞門)は
新曲を用意して待っていた。
今回の移籍話で迷惑をかけ、
この曲を歌う資格はないというスズ子に、
「僕が聴きたいんだよ」と羽鳥はいう。
スズ子が受け取った楽譜には
「センチメンタル・ダイナ」
と書かれていた。
同じころ、スズ子と同じく大阪から出てきて
UGDに所属していた
秋山(演:伊原六花)は、
中山(演:小栗基裕)のプロポーズを断り、
大阪でもう一度男役として出直すと決めた。
スズ子は羽鳥の歌を歌うため、
日宝への移籍話を断り
UGDに残ることを決意する。
そして迎えた本番の舞台で
「センチメンタル・ダイナ」を歌い踊る。
「ほほえみは消えて 溜息ばかり」
「歌を忘れた 踊りも忘れた」
スズ子に対して、
「ほほえめよ」「歌えよ」「踊れよ」と、
当て書きともいえる歌詞が
盛り込まれている。
自らの決断で次のステップへと進んだ
スズ子と秋山への応援歌ともとれる、
力強い希望の歌。
テレビでは、
舞台で生き生きと歌い踊るスズ子と、
汽車の中でタップを踏む
秋山の踊りがシンクロし、
ふたりの新たな旅立ちを
祝っているかのようだった。
↓「センチメンタル・ダイナ」については、こちら↓
「[ブギウギ]『センチメンタル・ダイナ』フルバージョン オンステージ | 朝ドラ | 連続テレビ小説 | NHK」YouTube
↓「センチメンタル・ダイナ」(笠置シヅ子版)については、こちら↓
「「センチメンタル・ダイナ」(笠置シヅ子) オフィシャルオーディオ」YouTube
以下、余談。
(ディック・ミネ「エンパイア・オブ・ジャズ」テイチクエンタテインメント 2011年)
わしにとって「ダイナ」といえば、
ディック・ミネの歌じゃ。
「ダイナ」は1934(昭和9)年、
ディック・ミネのデビュー曲として発売、
100万枚の売上(!)を記録し、
テイチクレコード第一号ヒット曲となった。
ちなみに、訳詞の三根耕一は、
ディック・ミネのペンネームなんじゃの。
↓「ダイナ」については、こちら↓
「ダイナ/Dinah」YouTube
「ダイナ」はもともとは外国の曲で、
1925年にアメリカで発表された。
わしがよく聞くのは、
トランペッターにして歌手の
ルイ・アームストロングのカバーじゃ。
↓「ダイナ」(ルイ・アームストロング)については、こちら↓
「Louis Armstrong "Dinah" 1933」YouTube
「ダイナ」で忘れてならないのは、
エノケンこと榎本健一のカバー。
ディック・ミネが、
♪ダイナ 私の恋人
胸にえがくは 美(うる)わしき姿
と、愛の歌として歌っているのを、
エノケン版では、
♪ダンナ 飲ませてちょうダイナー
おごってちょうダイナー
と、酒飲みの歌に変えている。
ちなみに、訳詞を手がけたのは
詩人のサトウハチロー。
この方、こんな歌詞も書かれるんじゃの。
↓「ダイナ」(エノケン)については、こちら↓
「エノケンのダイナ 榎本健一」YouTube
以下、さらに余談。
「ダイナ」といえば、
平成ウルトラマン三部作のひとつ
『ウルトラマンダイナ』
(1997年9月から1998年8月)
も忘れちゃいけん。
この作品では、地球防衛組織
スーパーGUTSのテーマソング
「Take off!! スーパーGUTS」に
ワンダバが使われている。
↓「Take off!! スーパーGUTS」については、こちら↓
「Super guts take off」YouTube
以下、もひとつだけ余談。
「センチメンタル・ダイナ」が
レコードとして発売されたのが、
1940(昭和15)年3月。
1940年といえば、
1937(昭和12)年に起こった
日中戦争が泥沼化し、
翌1941(昭和16)年12月には
太平洋戦争が起こった。
「センチメンタル・ダイナ」
のようなレコードを出しても
ギリギリ許されたころ。
「こんな歌を発売するのはけしからん」
といわれる時代が
すぐ近くまできているのだ。
今日は、
「センチメンタル・ダイナ」
について話をさせてもろうたでがんす。
ほいじゃあ、またの。
(文中、敬称略)
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