【問題】
9月12日(日)、福山市鞆町(ともちょう)で子どもの成長を願う伝統行事が行われました。
この行事は江戸時代に始まって昭和初期に廃(すた)れましたが、2002(平成14)年に住民の手によって復活しました。
さてこの行事とは、次のうちどれでしょうか?
1.お手火まつり
2.お弓神事
3.ゲタリンピック
4.八朔(はっさく)の馬出し
【正解】
4.八朔の馬出し
【解説】
子どもの成長を願う伝統行事「鞆の津 八朔の馬出し」が12日、福山市鞆町であった。
法被(はっぴ)や浴衣(ゆかた)姿の子どもを乗せた「馬の台」が、路地を練り歩いた。
高さ約1・7メートルの木製の白馬や毛糸で編んだ高さ約20センチの馬など計15台が、沼名前(ぬなくま)神社を出発。
中学生までの約45人が交代で台に乗り、太鼓を打って「ソリャ、ヤートコセー」と音頭を取った。
(「子どもの成長願い「馬出し」」中国新聞 2010年9月14日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201009140007.html
八朔の馬出しについては、RCC(中国放送)アナウンサーの山原玲子(やまはら れいこ)が書かれた記事を参考にさせてもらいました。
↓八朔の馬出しの記事については、こちら↓
「第111回『鞆の津 八朔の馬出し』2007年9月26日」RCCテレビ イブニング・ふぉー『広島ジャパネスク』
http://www.rcc-tv.jp/four/corner/j_0709.htm
今日は、「八朔の馬出し」「写真コンテスト」「企画展」について調べてみようかの。
まずは、八朔の馬出しについて。
「八朔」とは旧暦の8月1日のこと。
ほいじゃけぇ、八朔の馬出しも旧暦の8月1日に近い日曜日に行われるとるんじゃ。
ちなみに今年の旧暦の8月1日は、9月8日(水)じゃった。
八朔の馬出しは沼名前神社をスタートして、江戸風情が残る港町を約2時間かけて歩き、同神社に帰ってくるんじゃ。
馬は江戸時代・明治時代に作られた馬や、最近作られた馬などが参加したそうじゃ。
「子どもの成長を願う伝統行事」ということじゃが、どんないわれがあるんじゃろうか。
鞆は舟運(しゅううん)で栄えた港町です。
大きな商いをする家が多くありました。
それらの家で“跡取り息子”が生まれた時の祝いが八朔の馬出しでした。
大きな財力で立派な馬を作り、その家から馬を出し鞆の町に繰り出したのです。
馬出しは1回だけでなく一定の年齢になるまで八朔の日に行われていたようです。
鞆の八朔の馬出しは鞆の繁栄ぶりを物語るものでした。
しかし鉄道が船にとって変わりました。
昭和の初めには不況がありました。
そうした関係で馬出しは行われなくなったのではないか、とのこと。
(「第111回『鞆の津 八朔の馬出し』2007年9月26日」RCCテレビ イブニング・ふぉー『広島ジャパネスク』)
「子の誕生を祝い、健やかな成長を願う」ために、この祭りが始まったようじゃ。
ほいで、地元の有志の手によって復活したのが、2002(平成14)年、午(うま)年。
馬出しの行列の途中、昔の馬出しが再現されました。
幅一間(いっけん)の重厚な作りの大戸が滑車で吊り上げられると江戸時代の白馬が姿をみせました。
夫々(それぞれ)の家が八朔の日の午前中このような形で馬出しをしていたのです。
(同上)
この戸は、滑車を使ってロープで吊りあげる「跳上げ式大戸(はねあげしきおおど)」じゃろう。
戸を上にあげるということは、地面に段差がないということじゃ。
大八車などで荷物を出し入れする商家などでは、こんな造りが便利じゃったんじゃろうの。
ちなみに、一間は6尺のことじゃけぇ、約1メートル80センチ。
↓八朔の馬出しの写真については、こちら↓
八朔の馬出し(沼名前神社~善行寺) http://homepage.mac.com/satoseigaen/new40/PhotoAlbum547.html
八朔の馬出し(善行寺~鞆幼稚園)
http://homepage.mac.com/satoseigaen/new40/PhotoAlbum548.html
次に、写真コンテストについて。
八朔の馬出しの写真コンテストがあって、作品を募集されとるそうじゃ。
コンテストでは、祭りを写した2L判程度の写真を募る。
写真の裏に住所、名前、電話番号を記し、同町の市鞆の浦歴史民俗資料館に持参するか、郵送する。
30日必着。
同館では10月15日~11月23日、全応募作品を展示。
大賞作品は来年の馬出しのポスターとチラシに採用する。
同館=電話084(982)1121。
(「「八朔の馬出し」写真応募を」中国新聞 2010年9月11日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201009110152.html
「大賞作品は来年の馬出しのポスターとチラシに採用」というのが、ええですのう。
↓福山市鞆の浦歴史民俗資料館については、こちら↓
福山市鞆の浦歴史民俗資料館
http://www.tomo-rekimin.org/
最後に、企画展について。
八朔の馬出しについて知りたい方は、こちらを見学されてはいかがですかの。
企画展が、同町の市鞆の浦歴史民俗資料館で開かれている。
10月11日(月・祝)まで。
全国的にも珍しい行事といい、馬と台車には、海を走っている様子を連想させる水玉模様や、波の彫刻が施されているのが特徴。
企画展では同館が所蔵する、幕末から現代にかけて製作された高さ約1・7~0・3メートルの白馬の模型14個や、行事の様子を写した写真などが展示されている。
入館料は一般150円、高校生以下無料。
月曜休館(祝日の場合は翌日が休館)。
問い合わせは同館(084・982・1121)。
(「「八朔の馬出し」 模型で紹介」読売新聞 2010年9月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20100910-OYT8T00027.htm
今日は、「八朔の馬出し」「写真コンテスト」「企画展」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。
ほいじゃあ、またの。
9月12日(日)、福山市鞆町(ともちょう)で子どもの成長を願う伝統行事が行われました。
この行事は江戸時代に始まって昭和初期に廃(すた)れましたが、2002(平成14)年に住民の手によって復活しました。
さてこの行事とは、次のうちどれでしょうか?
1.お手火まつり
2.お弓神事
3.ゲタリンピック
4.八朔(はっさく)の馬出し
【正解】
4.八朔の馬出し
【解説】
子どもの成長を願う伝統行事「鞆の津 八朔の馬出し」が12日、福山市鞆町であった。
法被(はっぴ)や浴衣(ゆかた)姿の子どもを乗せた「馬の台」が、路地を練り歩いた。
高さ約1・7メートルの木製の白馬や毛糸で編んだ高さ約20センチの馬など計15台が、沼名前(ぬなくま)神社を出発。
中学生までの約45人が交代で台に乗り、太鼓を打って「ソリャ、ヤートコセー」と音頭を取った。
(「子どもの成長願い「馬出し」」中国新聞 2010年9月14日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201009140007.html
八朔の馬出しについては、RCC(中国放送)アナウンサーの山原玲子(やまはら れいこ)が書かれた記事を参考にさせてもらいました。
↓八朔の馬出しの記事については、こちら↓
「第111回『鞆の津 八朔の馬出し』2007年9月26日」RCCテレビ イブニング・ふぉー『広島ジャパネスク』
http://www.rcc-tv.jp/four/corner/j_0709.htm
今日は、「八朔の馬出し」「写真コンテスト」「企画展」について調べてみようかの。
まずは、八朔の馬出しについて。
「八朔」とは旧暦の8月1日のこと。
ほいじゃけぇ、八朔の馬出しも旧暦の8月1日に近い日曜日に行われるとるんじゃ。
ちなみに今年の旧暦の8月1日は、9月8日(水)じゃった。
八朔の馬出しは沼名前神社をスタートして、江戸風情が残る港町を約2時間かけて歩き、同神社に帰ってくるんじゃ。
馬は江戸時代・明治時代に作られた馬や、最近作られた馬などが参加したそうじゃ。
「子どもの成長を願う伝統行事」ということじゃが、どんないわれがあるんじゃろうか。
鞆は舟運(しゅううん)で栄えた港町です。
大きな商いをする家が多くありました。
それらの家で“跡取り息子”が生まれた時の祝いが八朔の馬出しでした。
大きな財力で立派な馬を作り、その家から馬を出し鞆の町に繰り出したのです。
馬出しは1回だけでなく一定の年齢になるまで八朔の日に行われていたようです。
鞆の八朔の馬出しは鞆の繁栄ぶりを物語るものでした。
しかし鉄道が船にとって変わりました。
昭和の初めには不況がありました。
そうした関係で馬出しは行われなくなったのではないか、とのこと。
(「第111回『鞆の津 八朔の馬出し』2007年9月26日」RCCテレビ イブニング・ふぉー『広島ジャパネスク』)
「子の誕生を祝い、健やかな成長を願う」ために、この祭りが始まったようじゃ。
ほいで、地元の有志の手によって復活したのが、2002(平成14)年、午(うま)年。
馬出しの行列の途中、昔の馬出しが再現されました。
幅一間(いっけん)の重厚な作りの大戸が滑車で吊り上げられると江戸時代の白馬が姿をみせました。
夫々(それぞれ)の家が八朔の日の午前中このような形で馬出しをしていたのです。
(同上)
この戸は、滑車を使ってロープで吊りあげる「跳上げ式大戸(はねあげしきおおど)」じゃろう。
戸を上にあげるということは、地面に段差がないということじゃ。
大八車などで荷物を出し入れする商家などでは、こんな造りが便利じゃったんじゃろうの。
ちなみに、一間は6尺のことじゃけぇ、約1メートル80センチ。
↓八朔の馬出しの写真については、こちら↓
八朔の馬出し(沼名前神社~善行寺) http://homepage.mac.com/satoseigaen/new40/PhotoAlbum547.html
八朔の馬出し(善行寺~鞆幼稚園)
http://homepage.mac.com/satoseigaen/new40/PhotoAlbum548.html
次に、写真コンテストについて。
八朔の馬出しの写真コンテストがあって、作品を募集されとるそうじゃ。
コンテストでは、祭りを写した2L判程度の写真を募る。
写真の裏に住所、名前、電話番号を記し、同町の市鞆の浦歴史民俗資料館に持参するか、郵送する。
30日必着。
同館では10月15日~11月23日、全応募作品を展示。
大賞作品は来年の馬出しのポスターとチラシに採用する。
同館=電話084(982)1121。
(「「八朔の馬出し」写真応募を」中国新聞 2010年9月11日)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201009110152.html
「大賞作品は来年の馬出しのポスターとチラシに採用」というのが、ええですのう。
↓福山市鞆の浦歴史民俗資料館については、こちら↓
福山市鞆の浦歴史民俗資料館
http://www.tomo-rekimin.org/
最後に、企画展について。
八朔の馬出しについて知りたい方は、こちらを見学されてはいかがですかの。
企画展が、同町の市鞆の浦歴史民俗資料館で開かれている。
10月11日(月・祝)まで。
全国的にも珍しい行事といい、馬と台車には、海を走っている様子を連想させる水玉模様や、波の彫刻が施されているのが特徴。
企画展では同館が所蔵する、幕末から現代にかけて製作された高さ約1・7~0・3メートルの白馬の模型14個や、行事の様子を写した写真などが展示されている。
入館料は一般150円、高校生以下無料。
月曜休館(祝日の場合は翌日が休館)。
問い合わせは同館(084・982・1121)。
(「「八朔の馬出し」 模型で紹介」読売新聞 2010年9月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20100910-OYT8T00027.htm
今日は、「八朔の馬出し」「写真コンテスト」「企画展」について勉強をさせてもらいました。
今日もひとつ勉強になったでがんす。
ほいじゃあ、またの。