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味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

一狐裘三十年、豚肩豆を掩わず。

2016-11-01 09:50:49 | ブログ
第2863号 28.11.01(火)
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一狐裘(いっこきゅう)三十年、豚肩豆(とんけんとう)を掩(おお)わず。『十八史略』 
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 斉の晏平仲という人は、困窮家庭を数十軒も助けていたが、私生活はきわめて倹約で、一つの狐の毛皮を三十年も着ていたし、また、祭りに供える豚の肩の肉は食物をのせる豆(小さな容器)にのせてもいっぱいにならないほどに小さかった。589
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 【コメント】晏平仲の人助けは普通の人に出来ない芸当だと思います。狐の毛皮を三十年着ていたとのことですが、お天気の良い日は日干しにするなど工夫をすれば、長持ちすると思います。
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 例えば日本の国で、A党が質素倹約をしようとすれば、B党が可愛想だからといってバラマキをする、これらが国民を惑わす元だと思うのですが如何でしょう。
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 地球に住む人々が贅沢をしたら、物の奪い合いになり、戦争の危険性もあるからです。貧しい家庭で育った私は、少しぐらいの我慢は出来ると思っています。
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 アメリカ大統領選挙も間近で大変な熱気を感じます。権力を縱にしてメールを不正使用したとクリントン氏は厳しく問われていますが、悪いことをしてはいけません。
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 そして韓国大統領も国家機密を漏らしたとかで、大変な騒ぎになっています。これらは順調の時に身を正す習性をつけなくてはならないのですが、難しいみたいです。
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 漢籍を読み、時代が変わった今でも人々に参考になるのをまとめて関係者に差上げる準備をしているのですが、贅沢をせず、勤勉であればどうにか出来るのではないかと考えます。

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『臥牛菅実秀』(第398回)
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 この第六十七国立銀行の第六十七というのは政府の開業免状下附のナンバーであり、国立銀行というのは、わが国の銀行の産みの親といわれる渋沢栄一がモデルにしたアメリカのナショナル・バンクの苦心の訳語で、国営を意味するものではなく、民間資本による株式会社組織であった。ただこの当時の銀行は紙幣発行権を与えられていたが、その事情について『地方銀行小史』-----全国地方銀行協会刊----には、
   当時、政府は華士族の秩禄処分に終止符をうつため、九年八月、金禄公債証書発行条例を公布し、有禄者にこの公債を交   付することになった。しかるに、この公債は総額一億七千四百余万円にのぼり、政府は急にこのような巨額の公債を発行   すれば、その市価は下落し、華士族は困窮し、ひいては国家の治安に重大な影響をあたえることを憂慮した。そこでこの   公債証書を銀行紙幣発行の抵当として大蔵省に呈出することを許し、その運転活用の途をひらき、よって公債価格を維持   し、華士族の困窮をふせぎ、あるいは救おうとはかったのである。
とある。

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