味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

兄弟には美を致す。

2015-04-16 13:58:55 | ブログ
第2300号 27.04.16(木)
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兄弟には美を致す。『左伝』
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 兄弟に対しては、できるだけよい行いをすべきである。(史佚のことば)
 兄弟が貧乏をしているなら、これを救ってやり、慶事があったらそれを祝ってやる。251

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 【コメント】今日も作家の叔母様が、家族をあてにするな等、今までの日本社会に培われてきた家族のありようについて独自の主張を展開しました。すべてが円満と言えないまでも、たまには兄弟姉妹の意見の衝突というのはあることでしょう。でも、出来るだけ、お互いが理解しやすいように配慮したいものです。
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『大学味講』(第137回)
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   第十節  訟なからしめんか
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 大学の著者は、「誠意」の条目を取って、上述の如く懇切丁寧に解説してまいりましたが、次の一節を以ってそのむすびとしております。
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 子曰はく、訟(うったえ)を聴くことは、吾猶人のごとし。必ずや訟なからしめんかと。情(まこと)なき者は其の辞を尽すことを得ず。大いに民の志を畏れしむ。此れを本を知ると謂ふ。
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 註 釈
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 情=ここでは「まこと」と訓んで、真実の意味に用いている。
 畏=この字は「おそれ」と訓むが、「恐れ」とは違って「畏敬」という熟語となり、相手に対しては「うやまう」「かしこまる」という意味に用いられ、そして自らに対しては「つつしむ」という意味に用いられる。神前に奏する祝詞でいう「畏こみ畏こみまうす」の「かしこみ」がそれである。

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『論語』(第237)
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 朝にして下大夫と言へば侃々如たり。上大夫と言へば々如たり。君在せば踧踖如たり。与与如たり。
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 朝廷にいてまだ君が出御にならない間に、同列の下大夫と政を論ずる時は礼義を守って是非を曲げるようなことはない。上官の上大夫と政を論ずる時は、辞を和らげ顔色を悦ばして是非を諍う。
 君が出御になる時は、恭敬の心から安んじておられないことろがある中にも自然に中正を得てゆったりとしたところがある。

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『農士道』(第116回)
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 「古先聖王のその民を導く所以のもの、まづ農を務む。民の農なるは、ただ地の利を為すのみにあらず、その志を貴ぶなり。民農なれば則ち樸、樸なれば則ち用ひ易く、用ひ易ければ則ち邊境安く主位尊し。民農なれば則ち重く、重ければ則ち私義少く、私義少なければ則ち公法立ち力専一なり。民農なれば則ちその産復す。その産復すれば則ち徒るを重んず。
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百人一首
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わたの原 漕ぎ出でて見れば 久方の
 雲ゐにまがふ 沖つ白波 【法性寺入道前関白太政大臣】76