平和1丁目 ~牧師室より~

福岡市南区平和にあるキリスト教の平尾バプテスト教会の週報に載せている牧師の雑感

2010年6月13日 相手を優れた者と思いなさい

2010年08月07日 17時05分34秒 | Weblog
 相手を優れた者と思いなさい(ロマ12章10節)

 昨年9月に、長い間、自民党を中心に一方的な政治形態を押し付けていた政府が、民主党に変わるという大きな変化が起こった。しかし、首相と幹事長が不明朗な金銭の問題をはっきりと釈明できないことから、遂に、また8ヵ月ちょっとで辞職する羽目になった。今度こそ、ガラス張りの、誰にもわかり易い政治を行使してもらいたいものだ。
 日本の政治は、いつになったら明るくスマートなものになっていくのか、待ち遠しいものだ。もちろん、国民の一人ひとりにも責任はあるのかもしれない。以前の「平和一丁目」でも述べたが、『それでも日本人は戦争を選んだ』(加藤陽子)にあるように、われわれは、第2次大戦に至るまでの経過と戦後の過ごし方についてもう少し考慮し、議論を重ねる必要があるだろう。
 現在における日本社会の人間の生活のあり方にも、いくつかの問題がある。そのうちの一つは、お互いの感情交流が豊かでなくなったということ。すなわち他人の感情、心、気持を聴き取る力の不足とでも言うべきである。
 物、金銭の多寡、知識や点数の多少、成績の高低などにとらわれない人物の評価を重くとらえ、人間の喜びと生き甲斐、芸術や幸せの理解を深める社会にすることが最も大切だ。


松村師

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