2003年5月25日 主が整えられる

　　　　主が整えられる

　最近、恥じ入ることや謙虚にさせられることが多い。あれほど大酒飲みで、どうしようもなかった亡き父親のことですら、自分にはあの父ほどの威厳もないのだなあ、と思えて、はっとさせられてしまう。小学生の三女とカード遊びをしながら、「お父さん、ゲームもう一度やりたいの、どうなの」とか言われて、「じゃあ、やるかな」とどちらが遊んでもらっているのかわからない会話などを交わしながら、ふとそう思う。
　昨日、Ａ先生宅にうかがった。この方の大きさは、私が牧師になってから、私の中では日増しに大きくなるばかりである。あの頃の生意気だった私を真摯に受け止めてくださった。夫婦げんかの絶えなかった私たちに、ほんとうはあきれはて、一喝したいほどだったろうに、そのたびに、「夫婦仲良く、仲良くだよ」と言われ、やさしく祈ってくださった。
　私たち夫婦も、悪いことをしでかした子どものように、この牧師の前では素直になれたのである。そして、今でも、この先生の前では、あの頃の一信徒にもどって甘えることばかりである。先生は、私の慕う牧師像である。
　だが、そうした願いはあるものの、人それぞれに神様の与えてくださっている賜物があるから、やはり私は私を喜びたいし、信徒の方々にも、この今の私に出会い、理解していただくしかないのである。
　それでも、大切なことは、イエス・キリストの教会がしっかりと立つように、牧師も信徒も教会の状況に応じて、もう一度、主に願って、整えられねばならないということはあるのだろう。

平良牧師