晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

雨読 沖縄地名考(2) 3/22

2013-03-23 | 雨読

2013.3.22(金)晴れ

 沖縄での読み方が解らないと、その語源は探しようがない。だから宮城氏がこの地名は沖縄ではこう読むから、こういう意味がある、という風に解説されると納得するのだが、他の地名について自分で考えようとすると、沖縄での読み方が解らないから仕方がない。
 そのためには沖縄語、ウチナーグチを学習しなければならない。「沖縄語の入門」という本を図書館で探して読み始めているがなかなか難しい。
 今ひとつの問題は、ウチナーグチがヤマトーグチ化していることだ。宮城氏が研究されている大正から昭和初期の時代でもそのことを指摘されているのだから、現在となれば多くの地名や言葉が標準語読みと変わってきているだろう。
 首里の元の村名に寒水川というのがあった。スンジャガーとでも読むのだろうか。今では寒川町(さむかわちょう)と読むそうだ。これでは地名考証は出来ない。
 本書の中でも、アイヌ語との一致を言われている地名がいくつかある。先程のヒラもそうだし、ヤチ(湿地帯、谷)中城村屋宜なども言われているが、本書の中の変わった地名を紹介しよう。
 それは武見坂(ブミビラ、国頭村辺戸)国頭三坂として知られ、勾配はなはだ急にして三十幾曲がりのつづら折れ云々と書いてある。宜名真の南に武見というところがあるが、辺戸ではないのでこの坂の位置は解らない。Img_2764
 




辺戸の山原の森の中にこの坂があると思うのだけど、、。

 武見坂のもとは「ホーミビラ」で女陰見坂という意味である。本土では尻見坂とか尻見峠とか急登の坂の意味で、前を行く人の尻が目の前に来るぐらい急登ということだ。沖縄では尻が女陰になっているわけだが、”ホー”というのをアイヌ語辞典で調べると、「尻、女陰」とある。
 なるほど沖縄語とアイヌ語が一致するのだと思うところだが、実は本土で”ホド”というのが記紀の時代から存在する。女陰を表し、地名としては谷間の奥まった辺りに多い。保土谷は有名だし、丹波では仏主(ほどす)などもそういう地形だろう。
 宮城氏も沖縄の言葉がアイヌに行ったともアイヌの言葉が沖縄に来たとも書いておられない。日本の古い言葉がアイヌや沖縄に残ったという風に考えていいようだ。
つづく

【作業日誌 3/22】
門柱立て
芝生草引き
薪割りP1040115




門柱兼案内板吊りが完成、芝生の緑は雑草、トホホ。

【晴徨雨読】178日目(2007.3.22)山国~杖立温泉
200日以上に及ぶ自転車の旅のなかで自転車のトラブルというのは意外に少なかった。パンクが2回、タイヤ交換1回、ホイル交換1回ぐらいである。ホイル交換は最大のトラブルで、自転車は随分頑丈に作ったものの、後輪はレース用の軽いホイールを使っていた。そのホイールが割れてきたのがこの日である。ブレーキシューに石が噛んで出来た傷が段々成長してひび割れとなったようである。このホイールを交換できるのはこのあたりでは熊本市しかない。サイクルショップにアポとってもらって、熊本に急ぐことにする。日田にも一泊したかったのだが、そんな余裕はなかった。Img_3466




伏木峠の下りから日田市を望む。


【今日のじょん】:今年2回目のシャンプー、体重18,6Kg

コメント (2)
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