晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

米さんのこと 山行 3/9

2013-03-09 | 日記・エッセイ・コラム

2013.3.9(土)快晴

 冬富士
 21才の頃、11月の連休明けだったと思う二人で冬富士に登る。御殿場ルートから七合目幕場まで登る。絶好の登山日和でまるで春のようだ。天幕を張っていると背負子を背負った二人の登山者が降りてきた。
 「明日から荒れますよ、二つ玉が来てるから」
 当時はまだ山頂に気象庁のレーダーがあり、測候所の職員が交替で泊まり込んでいたのだ。二人はその測候所の職員だった。
 賑わっていた富士山も二人きりになり、空も怪しげな鉛色となってきた。天気予報を聞くと明日の昼頃から荒れそうだ。Img_1866
 



2006.11.25の御殿場側の写真、丁度このくらいの時期だった。左のえくぼが宝永火口で七合目はその右肩ぐらいか。

 その夜は風もなく静かな夜だったが、心は沈んでいた、これから荒れるというのがわかりきっているからだ。京都からわざわざやってきた米さんに富士山に登らせてやりたい、でも冬富士の怖さは充分解っている。
 明日、ピークを往復してくることは可能かもしれない、でも今回の山行は冬山の雪上テクニックの習得である。翌日は二人でスリップストップや確保の訓練をして、低気圧の襲来に備えた。テントを絶対に飛ばされないように確保し、登山靴を履き、ザイルを結び合ったまま夜を過ごした。確かに吹き荒れたけれど、わたしが過去に体験した冬富士の嵐には及ばないものだった。
 翌日天気が回復すれば頂上を目指そうと考えていたが、いざ夜が明けると精神的に登頂する余裕は無かった。
逃げるように山を降り、大和の下宿に帰ると、嘘のように静かな日和だった。そして事件は起こった。
 銭湯に行き、酒や食糧を買い付け、打ち上げと称して大きな土鍋で炊き始めた。
くつくつと湯気が上がり、乾杯をしてさあ食べようかと思ったその時である。
ピシッと音がしたかと思うと、ジュンジュンジュンと湯気が上がりガスコンロが消える。土鍋の底が割れたのだ。米さんの目が点になっていたのを思いだす。

【作業日誌 3/9】
ジャガイモ植えつけ、男爵1KgP1040034




大きな種芋は切って植えつける。切り口に腐敗防止の草木灰を塗布する。
灰が御要り用の方はじょんのびまで、買えば結構高いのよね。

 
 【晴徨雨読】166日目(2007.3.9)桜島
 鹿児島は何度も訪れているが桜島に渡ったのは初めてだ。火山は世界中にあまたあるが、これほど都市に隣接した火山はないだろう。鹿児島市にとって桜島は良きにつけ悪しきにつけ親しみのある存在なのではないかと思えるが、当の桜島の人々にとっては、生活どころか生命さえ脅かされる存在であるということがひしひしと伝わってくるのである。
 山自体の姿、被災地の光景もそうだが、屋根付きのお墓、避難シェルター、ヘルメットを被った小学生など現実の生活が物語っている。Img_3117 Img_3100 Img_3114




退避壕、屋根付きの墓、飛んできた火山弾

【今日のじょん】:初ダニ発見。ここ三日の以上な暑さに、出て来そうだなと思っていたらやっぱり出てきた。2日前に思い切ってフロントラインしていたのが大正解だった。昨今問題になっているマダニだけに、人間も注意しよう。P1040031P1040033 






朝から暑い けーとくちんでダニ発見するも、カメラを用意している間に逃げやがった。

コメント
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