晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

米さんのこと 沢登り 3/12

2013-03-13 | 日記・エッセイ・コラム

2013.3.12(火)快晴

 東ノ川 東ノ滝、」中ノ滝
 失敗、敗退ばかりの山行だったが、やり遂げたものもあった。そのひとつが大台ヶ原東の川、東ノ滝、中ノ滝の登攀である。東ノ滝は上流にあり、ワンピッチの小さな滝だが、中ノ滝、西ノ滝は関西屈指の大滝である。わたし自身は西ノ滝左岸壁を1974年に登っていたので、米さんと東ノ滝、中ノ滝を登ったのはその4,5年後だと思う。西ノ滝は傾斜の強い壁で一部人工登攀も含む11ピッチの中級クラスのルートだが、中ノ滝はピッチ数は多くても数段に分かれていて初心者向けというところだろう。
 東ノ滝を登り、その後中ノ滝を登る。緊張感といっても最後のピッチぐらいで、すこぶる快適な登攀だったと思う。
 落ち口でザイルを解き、ループにしているとき、米さんが本当に幸せそうな顔をしていたのを思いだす。やっぱり山は成功しなければいけない。
 落ち口から沢をつめるのだが、そこでアマゴだかヤマメだかを捕まえる。もう動きが鈍くなっていたので、きっと晩秋のことだったのだろう。ビニールの袋に入れて持ち帰った。

 沢登り
 米さんは人気のルートより、未開拓や誰も行かないような沢が好きだったようだ。保津峡をめぐる沢などをコツコツ登っていた。ある夏のこと保津峡でキャンプして
保津峡右岸の沢をやることにした。山陰線の線路をトコトコ歩き、鉄橋の脇から懸垂下降で薄暗い谷床に降り立つといきなりマムシが這っている。かんべんしてヨンとばかり歩き始めるとガレや岩の上にマムシやら蛇やらやたらといる。西山がマムシの宝庫だというのは知っていたが、この地も同様だ。神経疲れるので流水を選んでザブザブと登って行く。どうも米さんは平気らしい。滝もできるだけ水流の中を登る様にしたが、高巻きの場合はヒヤヒヤだ。そしてツメが近づき水流が無くなると砂利の上を歩くのだが、マムシの場合は保護色で見分けがつかない。登山靴の横にいきなり居てびっくりする。遡行や登攀の疲れよりマムシに対する精神的疲れでくたくたになって尾根道に飛び出す。
 そこで数メートル先を歩いていた米さんが振り向いて、ストップと言う。
「なんやねん」
「そこにマムシの巣があって、塊になっているから気をつけて」
「え゛~~」
 目をつぶって走って通り越す、もう心臓ばくばく。
 その後は無言で尾根道を降りて幕場に到着、後ろを歩いていた米さんが少し遅れて到着するが、なにやらぶら下げている。マムシだ。
「どうしたんやそれ」
「踏んづけてしもてなあ、足上げたら咬まれるんでそのまま踏んづけといて頭出しよったとこを石でやっつけたんや」
「・・・・・・・・」
 こんなヘビに強い奴知らんわ。

【晴徨雨読】169日目(2013.3.12)宮崎市内見学
 宮崎総合博物館に行く。ここも無料だ。椎葉村では今も焼畑農業が残っているという。もちろん生業というより文化遺産として保存しているという感じなんだろうが。現場を見たって仕方がないという気持と何でもいいから村を見てみたいという気持が錯綜している。とりあえず博物館で下調べをするが、要するに日本中の山村がそうであったということだ。Img_3167 Img_3168




椎葉村、焼畑関連展示

【作業日誌 3/12】
 ラティス、野外テーブルなど塗装P1040049 P1040050

 



【今日のじょん】:なぜ右から回り込むのか?わんわん運動会練習中。

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YouTube: 練習4

 

コメント
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