最近読んだ本です。植物にまつわる言葉を紐解き、その深淵な世界を垣間見せてくれる一冊です。
例えばイソップ童話「樫の木と葦」の中で、樫の木にその弱々しさを気の毒がられた葦の言葉、「わたしはたわみはしますが、折れはしません」。葦は茎が中空で軽いので、強風にはたわみ、水には浮きます。また中空ゆえ上に高く伸びることも出来ます。ただし大きくなりすぎると茎がしなってしまうので、ところどころに竹のような節を入れ、補強も万全。
決して弱い植物ではないのです。
そしてこれは書かれていませんが、オーボエのリードの素材でもあります。葦がなければオーケストラも成り立たない、というわけですね。葦に感謝です!
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