高校生だった頃の話です。世界史の時間、なぜそんな話になったのかは覚えていないのですが、先生が
「ある国が別の国に軍事侵攻を行ったとき、第三国として出来る確実な平和的解決法を見つけたら、ノーベル平和賞を貰えるぞ」
という内容のことを言ったのを、なぜかずっと忘れられずにいます。そもそもそんな軍事侵攻が起きなければ問題ないのですが、これが不思議なくらい起きる。誰も幸せにならないのに。
そんなことを思い出しながら、本屋の中を彷徨っていましたら、ふとこの本が目につき、つい手に取ってしまいました。
ロシアがウクライナ侵攻を行ったこのタイミングでなかったら、多分気に止めていなかったと思います。どうやら国際連盟が間に立ち、アインシュタインとフロイトが意見交換をかわした書簡のようです。知の巨人の対話、じっくり読みたいと思います。
昨日はやまぎん県民ホールにて、三大テノールの宴が催されました。福井敬氏、村上敏明氏、笛田博昭氏、それぞれの個性が見事な音楽を響かせて下さり、人の声の持つ魅力に酔いしれた一日でした。
その翌日。ロシアがウクライナに侵攻、首都キエフを含めた、11ケ所にも及ぶ各地にミサイル攻撃を行ったというニュースが飛び込んできました。
美しいものを作る人がいる一方で、それを一瞬で壊す人がいる。ウイルスよりも恐ろしい、人間の業の深さに戦慄します。芸術分野で巨人のような足跡を残している人々を輩出しているロシア。一刻も早く、美を作り出す国に立ち戻ってほしいと切に願います。
昨日、無事に米沢公演を終えることが出来ました。このような社会情勢の中で、開催に向けてご尽力下さった皆様、そしてご来場下さいました皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました!!
さて、公演終了から徐々に強まってきた雪。幸い帰るまでは大したことはありませんでしたが、昨夜から降りしきる雪で、だいぶ溶けたと思っていた雪の山が再び。。。。
しかし昨日でなくて本当に良かった。あとは明後日の公演が出来るように、神に祈るばかりです。
北京オリンピックが終盤を迎えています。政治的な諸々を批判されることも多いものの、各選手の魂のこもった演技や試合には、やはり心打たれるものがあります。
フィギュアスケートは、私の好きな競技の一つですが、今回はペアの演技にも目を奪われました。日本人で初の入賞を果たした「りくりゅう」ペアも素晴らしかったですが、実はたまたま、アイスダンス金メダリストのフランス人ペア、「パパダキス・シゼロン」組の演技を、そうとは知らずに見て驚嘆しました。こう言う嬉しい偶然に出会えるのも、ビッグイベントならではですね。
明日はいよいよ閉会ですが、その前に、我々はユアタウン米沢公演。冬景色の美しい米沢で、春を待ちながら、美しい音楽を奏でたいと思います。
先日の定期演奏会の中止でご心配をお掛け致しましたが、念入りにPCR検査及び抗原検査を重ね、皆陰性となり、無事に活動再開となりました。あたたかいお声がけを下さいました多くの方々に、心より感謝申し上げます。まずは今週末の米沢公演に向けて頑張ります。
さて、山形生活も大分長くなった私ですが、今日、初めての買い物を致しました。それは、、、長傘などを捨てる際に貼る証紙です。
ワンタッチのバネ部分が突如として壊れ、開くも畳むもままならない状態に。割と長く使いましたし、高級品でも何でもない普通の傘。直すにも結構な手間がかかりそうな壊れ具合だったもので、諦めて捨てる決意を致しました。
しかし、傘、どうやって捨てるのか?調べると、どうやら有料のシールを貼らなければならないようです。しかし、どこで買えるのか説明がない。ということは、ゴミ袋を売っているところでは手に入るのか?でも見たことないんだけど。。。
思いきって、ゴミ袋を販売している近くのドラッグストアに行って店員さんに訊いてみると。
「ああ、これですね。」
と、あっさりレジ横のケース(ただし一般客は勝手に触れない)から出してきてくれました。なんだ、普通にあった!一枚60円が1シートで300円。一枚で良いんだけどな、、、まあ良いか。ゴミ袋も一枚だけでは売っていませんからね。
というわけで、めでたく目当てのものをゲット。これ、知らないだけで、コンビニとかでも切手のように売っているのかもしれませんね。皆様も、欲しいときは最寄りのお店で訊いてみてくださいね!
本来なら今日明日の二日間、定期演奏会が開催の予定でしたが、残念ながら団内でコロナ感染が確認されたため、中止になってしまいました。大事をとっての判断ですが、楽しみにされたいたお客様には申し訳ありません。
第6波は、症状自体重いものは少ないと言われていますが、その感染力はこれまでとは桁違いな感じがします。十分注意していても感染してしまう時はあるものです。できることは限られているものの、今後も皆様に良い音楽をお届けできるよう、頑張っていきたいと思います。
皆様もくれぐれも体調に留意しつつ、しかし気持ちまでは暗くならずにお過ごしくださいませ。どうぞ今後とも、山形交響楽団を宜しくお願い致します。
北京オリンピック大注目競技の一つ、フィギュアスケート。今回の日本男子勢は最強の布陣というべきもので、平昌の雪辱を誓ったであろうネイサン・チェン選手に敗れはしたものの、鍵山選手銀、宇野選手銅という、見事な結果を収めました。
大勢の期待を一身に背負った羽生結弦選手は、ショートプログラムで、ジャンプ直前に氷の穴にはまるというアクシデントでの出遅れがひびき、その時点で8位。フリーではそれを4位と巻き返し、転倒はあったものの、人生をかけて挑戦してきた4回転アクセルが認定されるという偉業を成し遂げました。
応援している方はつい「たられば」を考えてしまいますが、「全て出し切りました、報われない努力だったかもしれないけどこれ以上ないくらい頑張りました」と言い切った羽生選手に、そんな考えは不要かもしれません。計り知れないプレッシャーの中で、安全策ではなく挑戦し続けた羽生選手は、本当にこの競技の進化を牽引するパイオニアだなと、ため息が漏れます。その姿を追いかけて来た鍵山選手、宇野選手も、さらなる成長を見せてくれるのではないでしょうか。白熱の素晴らしい演技、生き様を見せてくれた選手の皆様に、大きな拍手を送りたいと思います。
今週末は川西町で室内オペラ公演。二日間川西町に通い、同じ山形県といえど、置賜地方は山形市とは別世界であるということを実感致しました。
そこは白銀の世界、、、美しいとも言えますが、正直積もった雪が風に舞い、地吹雪のようになった中での運転は恐ろしいの一言。雪に慣れた方は、そんな中でもそこそこの速度を出して運転なさるので、「前の車のライトに付いていけば安心」と油断していると、「待って!置いていかないで!!!」の状態に。前方がはっきりしないままゆっくり進むか、前のスピードについて行って視界の安心感を確保するか、、、、究極の選択です。
しかし無事、こんなご時勢の中オペラ公演を迎える事ができ、更に二日間の川西町往復を終え、我が家でホッと一息ついております。まあすぐに次の仕事にかからなければいけませんが。来週は山形市内ですので、腰を落ち着けて準備に励みたいと思います。
山形に移り住んで早11年。来たばかりの時は、タクシーの運転手さんなど、たまに何を言っているかわからないということもありましたが、基本ほぼ困らずに来た私。まさかここに来て山形弁に困惑することになるとは。。。
ことの起こりは我が家の風呂場の換気扇の故障。先日全く動かなくなり、賃貸ゆえ、大家さんに電話しました。すると、以前から大家さんと懇意にしていた会社の方がやってくることに。
まず家に来る前に、電話がかかってきたのですが、、、久々に「スムーズな会話が成立しない」ということが起こり、思わぬ緊張感を経験しました。
これは家に来た時はどうなるかな、、、とドキドキしたのですが、電話の方より若い世代の方が担当でいらしたようで、ホッと一安心。最初は状況検証、二回目は換気扇の交換にいらしたのですが、問題なく作業に取り掛かって頂きました。
二回目にいらした時は、作業は二十分ほどで済むということでしたので、「じゃあ私は隣の部屋におりますので、何かあったらお声がけください」と言って退散。風呂場から聞こえてくる作業の声を聞きながら、次の演奏会の下準備をしていましたらば、、、、「???」何言っているのか全くわからない。。。。単に扉を隔てて聞こえにくい、という問題ではなく、言葉としてわからない。考えてみれば、職場は山形出身の方も方言では話さないので、私の山形弁は、在住年数に関わらず、全く上達していないのでした。困らなかったのは周囲の優しさなんですね。山形弁、奥深し!