東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

海の街より

2021年11月28日 22時46分08秒 | 山形交響楽団

 昨日は石巻の新ホール、マルホンまきあーとテラスにて、仙台フィルとの合同演奏会でした。ゲストの落語家、林家たい平師匠のナビゲートもさすがで、がっちりとお客様の心を掴み、とても良い演奏会になったと思います。

 指揮のパスカル・ヴェロ氏は、指揮が素晴らしいのは勿論、コンセプトが明確で説得力があり、我々に迷いを抱かせません。あたたかいお人柄がそのまま出たような指揮で、また、ご一緒した仙台フィルの皆様の演奏にも大変刺激を受け、実に楽しい三日間でした。

 そういえば、今回演奏したドビュッシーの「海」の認識が、今回少々(というかかなり?)変わりました。前回も書きましたが、これまではどちらかといえば色の重なりで、語弊はありますがややボンヤリした映像を思い描いていたのですが、さにあらず。ヴェロ氏の言葉を借りれば「atmosphere 」と「object」をしっかり描き分けなければならず、それによってより鮮やかな色や形が現れるということを、身をもって体感しました。貴重な経験がまた一つ増えました。関係者の皆様、そしてご来場の皆様、豊かな時間をありがとうございました!

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冬の海へ

2021年11月24日 22時59分23秒 | 山形交響楽団

 週末の定期はお陰様でほぼ満席。辻彩奈氏の熱演も相まって、満足げなお客様のお顔を拝見でき、こちらも嬉しく思った演奏会でした。ご来場の皆様、ありがとうございました!

 ここでホッと一息、、、とはいかず、明日から仙台フィルとの合同演奏会のリハーサルが始まります。

 プログラムのメインはドビュッシーの交響詩「海」。言わずと知れた名曲ながら、実は私は初めて演奏する曲です。まあ山響だけではまず出来ない編成ですからね。。。。曲の作りもいつもと勝手が違い、仕込みにも試行錯誤です。

 ドビュッシーは浮世絵にも影響を受け、楽譜の表紙に北斎の富嶽三十六景が使われたのは有名な話ですが、正直、曲の感じは私の浮世絵イメージとはあまりリンクしません。どちらかといえばモネの印象派の方が近いのでは?と思ってしまいます。フランス人はまた違った感想を持つのでしょうか。

 何はともあれ、演奏会場は石巻。海に近しい皆様にも納得の海を描けるよう、頑張りたいと思います。

 

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気がつけば

2021年11月19日 23時06分35秒 | 山形交響楽団

 コロナ感染もなんとか落ち着きを見せ、芸術の秋を通りこして、忙しいまま師走に突入しそうです。

 そして今週末は山響定期。スケジュールを確認すると、今更ですが、なんとこれが今年最後の定期ではないですか!時が過ぎるのが年齢と共にはやくなっていくというのは、どうやら本当のようです。

 プログラムは芥川也寸志の「弦楽のためのトリプティーク」、シベリウスのヴァイオリン協奏曲、ブラームスの交響曲第4番と、密度の濃い内容になっています。辻彩奈氏のシベリウスは、期待に違わず、と言うか期待以上に素晴らしく、一人でも多くの人に聞いて頂きたい演奏です。若くしてこんな完成度の演奏をしてしまうなんて、どこまで行ってしまうのやら、、と末恐ろしい気がしてしまう程です。

 そしてブラームスの4番。ブラームスの交響曲の中で、私が一番好きな曲です。もう最初のフレーズだけで泣けます。晩秋に相応わしく、心静かに向き合いたい名曲、阪氏のタクトで演奏できるのは気が引き締まる思いながら、とても楽しみでもあります。どうぞ会場にいらしてご堪能下さいませ!

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東京會舘とわたし

2021年11月16日 22時11分18秒 | 

 先日の文化庁公演で長距離移動がありましたので、久々の読書ネタです。せっかくの「読書の秋」だというのに、最近忙しさを理由にご無沙汰気味。この移動を有効利用しなければ!と意気込みつつも、小難しいものだと寝落ちの可能性が高まりますので、自分の好みに合いそうで、且つ読みやすさも重視しつつセレクトしました。

 辻村深月氏の「東京會舘とわたし」です。東京會舘。ご存知ですか?私は、、、名前なら知ってます(笑)。行ったことはありません。時々デパ地下でお菓子が売っているのを見るくらいの知識なので、実はこんなに由緒正しき所だったのか!!と、この本で初めて知りました。まさか戦前は、クライスラーの演奏会までしていたとは。。。。

 この小説は、東京會舘に深い愛情も持つ方々のアンソロジーという形の短編集です。もっとも一つ一つで完結しつつも、同じ人物が登場したりして、全体としての統一感も保たれており、一つの大きな物語として成立しています。

 なぜ私が「この本が自分の好みに合いそう」と思ったかというと、単純に「仕事に矜持を持って働く人の物語」が好きなのです。主人公は必ずしもそこで働く人ではなく、訪れた客だったりしますが、その客もそこで働く人々に、少なからぬ影響を受けます。人とのつながりについて、つい思いを巡らせてしまいました。

 作者本人がモデルと思われる人物も登場して、どこまで現実に近いのかは定かではないものの、作者の東京會舘愛がひしひしと伝わってきます。読んでいてあたたかい気持ちになる作品です。秋の夜長のお供にいかがでしょうか。

 

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気温ギャップ

2021年11月13日 23時06分23秒 | 雑記

 延期になっていた関東エリアの文化庁公演をつつがなく終え、無事山形に戻って参りました。

 関東に行って驚いたのは、人の多さ、、、もありますが、気温の高さです。11月なのになんでこんなに暖かいのですか?と誰かに訊いてみたくなるほど。ありがたい反面、山形に戻ってからのギャップが恐ろしいと一抹の不安も。

 そして予感的中。まだ本格的に冬、とまではいきませんが、それもそう遠くないなと感じてしまいました。季節の変わり目は一番体調を崩しやすいので、どうぞ皆さまお気をつけて、楽しい晩秋をお過ごし下さい☆

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食欲の秋

2021年11月06日 22時22分47秒 | おやつの時間

今年は月山道を何度かドライブ(勿論仕事で)したお陰で、沢山紅葉を満喫致しました。

そして秋と言えば、やはり外せないのは食でしょう!
私の場合、最初に思い浮かべるのは栗です。先日、栄玉堂さんで、「いつもはないのですが、、、」とオススメ頂いた栗羊羹。一も二もなくお願いしましたら、栗がたっぷりで、上品な甘さの小豆と素晴らしい秋のハーモニーを奏でていました。たまたま作ったものらしく、ラッキーでした☆

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選挙の後

2021年11月03日 22時27分33秒 | 雑記

衆議院選挙が終わりました。私も行きましたが、記入の筆記具をアンケートなんかについている簡易なものを使い、終わったら回収という形をとって、感染対策に気を使っていることが感じられました。

ところで、選挙に行く人が増えるよう、行った人にサービスを設けたお店なんかもある、とマスコミで見聞きはしていましたが、実際見たことないよな、、、と思っていたら。見つけました、山形駅で。

平田牧場さんです。昼時に長い列になっていましたので、コロナがおさまってこんなにも観光客が、、、と思っていたら、そうではなかったようです。これは良いサービスですね!知っていたら利用したかったところです。(相変わらず下手な写真ですみません。。。)

正直サービスがなくても選挙は行こうよ、とは思いますが、こういう努力で少しでも政治に目を向ける人が増えるなら、それはそれで喜ばしいことかもしれませんね。

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