昨日は石巻の新ホール、マルホンまきあーとテラスにて、仙台フィルとの合同演奏会でした。ゲストの落語家、林家たい平師匠のナビゲートもさすがで、がっちりとお客様の心を掴み、とても良い演奏会になったと思います。
指揮のパスカル・ヴェロ氏は、指揮が素晴らしいのは勿論、コンセプトが明確で説得力があり、我々に迷いを抱かせません。あたたかいお人柄がそのまま出たような指揮で、また、ご一緒した仙台フィルの皆様の演奏にも大変刺激を受け、実に楽しい三日間でした。
そういえば、今回演奏したドビュッシーの「海」の認識が、今回少々(というかかなり?)変わりました。前回も書きましたが、これまではどちらかといえば色の重なりで、語弊はありますがややボンヤリした映像を思い描いていたのですが、さにあらず。ヴェロ氏の言葉を借りれば「atmosphere 」と「object」をしっかり描き分けなければならず、それによってより鮮やかな色や形が現れるということを、身をもって体感しました。貴重な経験がまた一つ増えました。関係者の皆様、そしてご来場の皆様、豊かな時間をありがとうございました!