昨日、山響メンバーを中心に結成されたカルテット「キルシェ弦楽四重奏団」のデビュー定期演奏会がありました!第一回演奏会ながら沢山のお客様がご来場。大変良い雰囲気の中で、瑞々しい演奏を聞かせて下さいました。
その音楽と共に印象的だったのが、最後にメンバーが語った「山形にいつも音楽で溢れているようにしたい」という言葉。全く同感です!頼もしい仲間が増えて嬉しい限り、我々山形Qも負けずに頑張ります☆皆様、10/17は是非文翔館にお越し下さいませ!
グリーグの若林氏の演奏は本当に素晴らしく、きっとご堪能頂けたことと思います。
さて、本番を終えた後の楽しみと言えばこの一杯。勿論アルコールではありません。
今日はお土産に頂いたフランスの紅茶、クスミティーというブランドから「アナスタシア」。フランスの紅茶はフレーバーティーが多く、苦手な方もいらっしゃると思いますが、こちらはアールグレイに近い上品な香りで、大変飲みやすいです。しばし癒やされたいと思います☆
明日は山響定期。指揮者に現田茂夫氏、そしてピアニストに若林顕氏をお迎えしています。
若林氏が演奏するグリーグのピアノ協奏曲は、私の好きな曲の一つ。そしてこの曲との最初の出会いはあまりに鮮烈で、忘れる事ができません。
時を遡ること◯年余り。私は千葉大学にめでたく入学、サークルも管弦楽団に入ることに決め、新入生歓迎合宿に参加したときのこと。我々新入生を楽しませるべく(?)、先輩方が趣向を凝らしたイベントを企画して下さったのですが、夜の宴会に組み込まれたクイズ大会に「イントロ曲あてクイズ」がありました。その名の通り、イントロを聞いただけで曲をあてるというものですが、管弦楽団だけあって、曲はクラシック。そしてその一問目が、このグリーグのピアノ協奏曲だったのです。
そのイントロ、どこまで聞けたのかと言えば、ズバリたったの一小節。真打ち、ピアノが登場する直前(とはいってもちょっとかぶっていた気はしますが)の、迫り来るティンパニの音のみ。ちなみに当時の私は、この曲を聞いたことがなかったのですが、チェロパートの新入生の一人が見事に正解(後でわかったことですが、彼の母はピアノの先生でした)!そのことにも驚いたのですが、これだけでわかる曲のその後はどんな風に続くのだろうかと、無性に気になって仕方がなく、後日手に入れたCDでその全貌を知り、改めて曲の美しさに驚嘆したのでした。導入も秀逸で、当時このクイズを作った先輩のセンスはなかなかのものだったと思います。(しかしその後は、演奏で指揮者を当てるとかマニアックなものばかりだった記憶が。。。)
さて、若林氏のピアノは期待に違わず、北欧の叙情をたっぷりと聞かせつつも、太い背骨が感じられる正統派。是非ご来場下さいませ!
なんでも自然に近い形で育てた牛なんだそうで、赤身の肉質が素晴らしい。出汁も良いのか、かなり私の理想に近いビーフカレーでした。
レトルトでも売っていたので、お土産に一つお買い上げ。今週からは定期が始まり、早速利用してしまいそうな予感…。
その美しさを是非写真に撮りたかったのですが、中があまりに暗すぎて、私のガラケーではこれが限界(笑)!!美しさが全く伝わっていませんね…。私は自分の肉眼レンズにしっかり写してきたので、それで良しとします。
見たことのない皆様、損はさせませんので、どうか実物を見にいって下さいませ。
トリプル協奏曲ソリスト陣は、20歳になるかならずかという男性三人、先が楽しみな逸材ばかりです。
これくらいの年齢層の演奏を聞くと「最近の若い人は凄いね~」みたいな感想になってしまうのですが、よく考えれば、それこそベートーヴェン以前から、凄い若者はいたのでしたね。未来の巨匠を探しに行くというのも、演奏会の一つの楽しみ方なのかもしれません。
今日はその本番当日。そして今回は私がMC担当…。手に汗握るコンサートの始まりです。
準備は万端のはず!と思ってスタートしたわけですが、そう思っていても抜けている所があるのがお約束でして。案の定、MC担当の重要な仕事、時間調整をするための腕時計を忘れてしまったのでした。
しかし神は我を見捨てず、やや見づらい位置ながら、会場にはちゃんと時計がありました。良かった~!!オープニングの曲を弾きながらミスに気付いたときはどうしようかと思いました。
そんな静かなアクシデントに会いながらも、メンバーのナイスアシストに助けられ、どうにか予定通りコンサート終了!ご来場下さったお客様の温かい拍手に安堵しながら、汗を拭ったのでした。これでようやく、秋を迎えられそうです。
70年前の今日、日本は終戦を迎えました。
安保法案で揺れる中で迎えた節目でもあり、この夏は平和について色々考えさせられました。平和な世界を築くために、他者の声に耳を傾けながら、大切なことは何なのかを各々が考えられるようになりたいと思った8月15日です。
実家帰省を利用して、地元千葉市の美術館で開催されている「ルーシー・リー展」に行って参りました。大規模とまでは言えないまでも、彼女の代表作に挙げられそうな作品が広い年代に渡って公開されており、見応えのある展示となっておりました。
中核となっているのは、60歳以降の作品群と言って良いと思います。イギリスに渡る前の作品は、勿論まだ経験も浅いということもあるでしょうが、正直魅力に乏しいように感じられ、それだけに晩年の完成度の高さには驚かされます。おそらく、渡英後の釉薬研究などが下地となり、その後の飛躍へと結びついたのでしょう。大器晩成を地でいく偉業、満喫致しました!
仕事前の腹ごしらえに頂いたのが、庄内名物、麦きり。冷やした細めのうどん(違うと言う方もいらっしゃると思いますが…)を、つゆにつけて頂きます。
今回は鶏麦きりというものをセレクトしたところ、つゆが肉そばのつゆのようなものになっていました。麺は冷えているのですが、つゆが温かくてびっくり!しかしこれはこれで、お腹に優しい感じで、仕事前に丁度良かったです。やっぱり夏は麺ですね♪
私にしては珍しく、タイトルを人様に伝えても「そんな映画やってるんだ?」と言われなくてすむ話題作を見に行って参りました。「海街ダイアリー」。「誰も知らない」や「そして父になる」など、海外でも評価の高いフィルムを世に送り出している、是枝裕和監督の最新作です。是枝監督の作品は、きちんと映画館で見るのはこれが初めてで、上映最終日に駆け込んだのでしたが大正解でした。
つくりものではない「美しいもの」で溢れている、とても優しい映画でした。よそに別の家庭をつくって家出をした父、続いて自分の母に娘達を託して家出をしてしまう母。そんな両親を持ち、鎌倉の一軒家で暮らす三人姉妹のもとに父親の訃報が届き、葬儀で出会った腹違いの妹と一緒に住むことになる。。。そんな、ちょっと普通では考えられないシチュエーションで展開して行く物語なのですが、これがちっとも作為的な感じがしないのです。腹違いの妹なんて引き取る必要は全くないのに、哀しみを隠して、必死でしっかりとした自分を保とうとしている四女・すずの姿を見ただけで、一緒に暮らそうと言い出す長女にも、なんの躊躇いも見せずにこれに同意する次女と三女にも、全く違和感を感じず、「そうだよね、そう思うよね」と納得してしまう、そういう不思議な説得力(という程強いものではなく、あくまでも自然なのですが)がありました。
なんといっても俳優陣の表情が本当に良い。全然演技をしている感じがしないのです。脇で固めた実力派の樹木希林や大竹しのぶらは言わずもがなですが、四人の姉妹(綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)が実に良い雰囲気で、役そのもののようでした。それぞれの俳優さんたちの実力も勿論あるのでしょうが、良さを引き出す監督の力量のようなものも感じさせられました。
花火、桜並木、障子貼に梅仕事。姉妹のけんかやふざけあっている様は、そのまま自分に当てはまるものではないにしても、「ああ、わかるわかる」「似たようなことあったな」という懐かしいような気分になり、なんでもない場面でジーンとしてしまいます。見終わった後、いつもより少し優しくなれるような、そんなあたたかさに満ちた作品です。