大石田で制作している陶芸家、ブルーノ・ピーフルさんのカップです。この形、見覚えがありませんか?写真の角度ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、、、私の大好きなリンゴです!側面が写っていませんが、とても美しいブラウンなんですよ。
和菓子にカップはあまり合わせませんが、カップの持つ懐深い雰囲気が、あたたかく受け入れてくれました。予想を上回る、素晴らしい使い心地です。大切に使い続けたいと思います。
週末、無事終えることができた仙台フィルとの合同演奏会。ブルックナーの交響曲NO.8という大きな山を登りきることができました。ご一緒して下さった皆様も、それぞれの景色を楽しんでいただけたのではないでしょうか。ありがとうございました!
実はこの曲、ロンドン留学時代に、Promsという音楽祭で聞いたことがあるのです。場所はロイヤルアルバートホールで、ホールという名前ですが、コンサート以外のイベントで使われることも多い場所です。それだけに広い!天井に近くて安い席(椅子があるわけではなく、いわばスペース代ですね。立ち見です。立ってなくても良いのですが)のチケットだったのですが、ホールのてっぺんから聞くブルックナーは、まさに神の音楽だと思いました。
こんな一期一会も、世の中が落ち着いていてこそ。コロナやらサル痘やら、不穏要素が後を絶ちませんが、平常心で活動を続けていきたいものです。
今週末、土曜日は仙台フィルさんとの合同演奏会。演目はブルックナーの交響曲第八番です。
名曲にして大曲。このスケール感を出すためには、それなりの規模の編成が必要です。というわけで、今回のような合同演奏会は絶好のチャンスと申せましょう。
そして今日は、その最初のリハーサルでした。感想は、、、ズバリ、山登り。しかも富士山のような「山」ではなく、「山脈」。山また山、、、推敲に推敲を重ね、これを作ったブルックナーは本当に凄いと思います。
それだけに、ゴールして山頂から見る景色は素晴らしいことと思います。旅の仲間は指揮の飯森範親氏と山響&仙台フィルのメンバー、そして会場にお越し下さったお客様です。皆様、夏の思い出となる山登り、是非ご一緒致しましょう!
山響定期が無事終了。いらしてくださったお客様には、きっとご満足いただけたことと思います。シトコヴェツキー氏、素晴らしかったですね。名演は名曲の新しい顔を見せてくれるということを、肌で感じた二日間でした。
次の共演があるのかどうかわかりませんが、山形を大変気に入ってくださったようですし、きっとまた会えるということを信じ、これからも精進して参りたいと思います。
今週末は山響定期。世界的名ヴァイオリニストにして指揮者のドミトリー・シトコヴェツキー氏をお迎えしています。
2017年の初共演でも感動的なベートーヴェンを聞かせてくださいましたが、今回はブラームスのコンチェルト。しかも弾き振りです。演奏が素晴らしいのは言わずもがなですが、この難曲を弾きながら、指揮をし、オケに的確な指示を出し続け、すべてを把握しながら音楽を表現する超人的仕事ぶりに声も出ません。もう三日間のリハーサルで、かけがえのない経験を積ませて頂きました。ありがたい限りです。
が、メインイベントたる本番はこれから。この貴重な機会、ぜひ皆様に一緒に体験して頂きたいです。土曜は19時、日曜は15時の開演で、会場は山形テルサ。一人でも多くのご来場、お待ちしています!
長い文化庁公演を無事に終え、久々に映画を見て参りました。「はい、泳げません」。長谷川博己と綾瀬はるかいう、二大スター俳優(しかも実力も折り紙つき)が主演だったので選んだものです。
コメディ調の感動作ということで、わりとコミカルなのかなと思っていたのですが、思いがけず深いシーンが多くて、良いものを見た!という満足感がありました。
一言で言ってしまえば、ある事故で深く傷ついた主人公(長谷川)が再生する物語。その傷を乗り越えるために必要だったのが水泳で、コーチ(綾瀬)や周囲の助けで克服していきます。
面白かったシーンは沢山ありますが、理詰めで、ともすれば頭でっかちになりがちな主人公に対する実戦的なコーチの教えが、主人公の成長に伴って、言うことも変化していくのはなるほどなぁと唸ってしまいました。前言っていたことと違う、という主人公に対し、今は以前と違うのだというコーチ。成長に合わせて意識が変わり、教え方も変わるのは理にかなっていますよね。
もう一つ印象的だったのは、リハビリの語源が「再び人間らしく生きる」というもの。この布石になっているのが、主人公と同じ大学の先生(小林薫)が、「小鳥遊(たかなし。主人公の名字)先生が一番小鳥遊先生らしく生きられる」という内容のセリフです。短いシーンなのですが、この映画を象徴しているとも言える名シーンだと思います。
見ると元気になれる映画です。泳げる人も泳げない人も是非!