私流避暑法その2、それは映画館に行くこと!ちょうど山響はちょっとした連休期間でしたので、見たい映画が昼下がりの一番暑い時間帯に上映されると知り、先日いそいそと映画館に出かけたのでした。
ところが!着いてみると、なんとその映画の上映時間が、私の思っていた時間と全く違っているではないですか。どうやら私の見ていたスケジュール表は、翌日からのものだったようで。。。がっくり。
しかし外は炎天下。映画館の会員になっているので懐が痛まないということもあり、せっかくだから、ちょうどこれから上映される映画でも見て帰ろうではないかと思い立ち、スケジュール表をチェック。するとタイミング的に丁度良いのは、「ブラック・ウィドウ」という、全く知らないシリーズものの最新作のみ。ディズニーの映画で、どうも戦闘もののようです。実は私は、戦闘ものはホラーと同じくらい関心のない分野。しかもシリーズものとあっては、楽しめるのかどうかすら甚だ疑問です。
しかし外は炎天下。しかし映画は多分興味を持てない。しかし炎天下。。。。1分くらい逡巡した後、英語の勉強になるかもしれないと思い、見ることにしたのでした。
結果。色々な意味で興味深く、最後まで退屈することなく見ることができました。因みにこの映画は、アべンジャーズという、地球壊滅を目論む悪と戦うヒーロー軍団の活躍を描くシリーズのようですが、私が見たのはそのメンバーの一人、ブラック・ウィドウを主人公にしたスピンオフのようなものでした。おかげでシリーズを知らなくても問題なし。物語はその女性暗殺者がいかに誕生したか、幼少期までさかのぼって描かれています。
驚いたのは、彼女がKGBの元で幼い頃から訓練された、いわば選ばれし秘密兵器であること。物語序盤から、家族(ミッションのための疑似家族で、血のつながりはない)がキューバに亡命する(アメリカの追っ手を振り切り、隠し持っていた小型飛行機でキューバに逃げた)というシーンがあり、度肝を抜かれました。しかし、いくらフィクションとはいえ、こんな風にロシアを描いて問題ないんですかね。。。。設定では1980年代だったかと思いますが。身体能力に優れた幼い少女たちを訓練し、科学的処置を施した上で洗脳し、兵として戦わせるという設定は、少年少女を兵士に仕立て上げる現実が世界には沢山あるだけに、フィクションですから、とは片付けられないものを感じます。最近瀬谷ルミ子氏の『職業は武装解除』という本を読んだ後だっただけに、なおさら恐ろしく思いました。話としては、友情や家族愛がテーマにはなっていましたが、子供も沢山見るものだけに、色々と考えてしまいました。
ところで、「avengers」の元となるavenge、もはや日本語化している「リベンジ (revenge) 」とどう違うのか?検索してみると、revengeは個人的な復讐、avengeは不正や悪事に対する、正義感からくる復讐で、制裁のような意味合いがあるようです。なんだかモヤモヤが深まった英語学習になってしまいました。