東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

衝撃の値上げ

2024年10月28日 23時03分56秒 | 雑記

 色々な値上げを思い知る今日この頃。もうそんなに驚かなくなりましたが、久々に心に大きな衝撃を受けた値上げに遭遇しました。それは、、、郵便料金。

 いや、わかっているのです。きっとそもそもが安すぎたんですよね。正直そんなにしょっちゅうあちこちに何かを送っているわけでもないし、ほんの数十円、大して家計に影響のある話ではありません。はっきり言ってヴァイオリンの弦の値上げの方が大大大打撃です。でも。封筒一通84円だったのが110円って、値上げ率で考えるとなかなかじゃないですか?

 今月から値上げというのは知っていたのですが、正確にいくらと認識していなかったので、初めて利用してかなりびっくりしました。ちなみにハガキは85円です。年賀状、覚悟しないとですね。。。。

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読書シーズン

2024年10月26日 22時23分10秒 | 

 春眠暁を覚えずと言いますが、(旅が多い)移動の秋もよく眠ります。いえ、正確に言えば一年中いつでもよく眠ります。ただ年と共に、やや眠りが浅くなった感はありますが。

 何が言いたいかと申しますと、移動中の読書がやや停滞気味で、今読んでいるのは大変面白いのですがスラスラ読めるものではないので、未だ読後感を書けずにおります。

 というわけで、最近知った漫画の話をします。そのタイトルは「チ。」というもの。ラジオでその存在を知ったのですが、タイトルを「ち」としか言わないので、何を言っているのかと訝しんでしまいました。お話はかつて天動説が信じられ、地動説は異端として弾圧されていた頃のお話。間違っているのは天動説で、地動説の方が正しいのではないかと感じ始めた人々が、その仮説を明らかにする意思と研究を継承していく物語です。

 絵は私の好みとは違うのですが、もう骨太のストーリーが素晴らしい。第一章というべき最初の主人公は12歳の少年で、彼は天才的に頭がよく、処世術にも長けているため、順風満帆の人生が約束されていたも同然でした。が、異端として弾圧を受けながらも地動説を研究する男との出会いで人生が一変。最終的に地動説を信じることを裁判で宣言したため、拷問が開始される前夜毒を飲んで自死します。死の直前、冷酷な異端審問官と会話する時間があるのですが、その中の少年のセリフが本当に感動的で、これだけでも読む価値があります。タイトルの「チ。」は、地動説の「地」、流された多くの「血」、それでも真理への探究心の源となった「知」をかけているものかと思いますが、他にも意味があるのかもしれません。

 この漫画は完結しているようなので、いつもなら大人買いをしてしまうところなのですが、実はアニメ化されて絶賛NHKで放映中なのです。そしてこのアニメの完成度がとても高いので、こちらを優先してみようかと悩み中。こうして秋の夜が更けていくのでした。。。

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芋煮日和

2024年10月21日 22時51分21秒 | 山形交響楽団

 本日は山響有志による芋煮会。このイベント、コロナで自粛になって以来ですので、少なくとも5年ぶりです。しかしコロナ前も、業務が忙しすぎて出来なかったりしたこともあるので、更に遡るかもしれません。何にせよ好天に恵まれ、絶好の芋煮日和になりました。

 久々でしたが、やはり屋外で食べる芋煮は美味しいですね。新しいメンバーも加わり、重ねてきた月日を偲びつつ、楽しい会となりました。しかし久々すぎて、写真を撮るのを忘れました。。。。定期明けなのでご容赦くださいませ。

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吹き振り

2024年10月18日 22時35分39秒 | 山形交響楽団

 今週末は山響定期。名クラリネット奏者のポール・メイエ氏が登壇されます。

 メイエ氏の素晴らしい演奏は皆様ご存じの通り。今回はシュポアの協奏曲第二番で、その流麗な音楽を余すことなく堪能できます。吹き振り(ってあまり聞かない気がしますが)ですので、室内楽的対話の様子がよくわかるのではないでしょうか。そのあたりにも着目して楽しんで頂けたらと思います。

 当日券発売予定です。皆様のご来場お待ちしています!

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ここちよさの建築

2024年10月16日 20時34分49秒 | 

 先日、建築家の光嶋裕介氏による「ここちよさの建築」という本を購入。老眼に優しい大きめの字だったこともあり(勿論内容も面白かったのですが)隙間時間にあっという間に読んでしまいました。人と建築との関係性を考えながら、心地良い空間を提唱したもの、といった感じの内容になっています。

 出版元がNHK出版(学びのきほんというシリーズで、他にも色々面白そうなものが出ています)なので、いわゆる「断捨離」のようなhow to が書かれているわけではありません。もっとも最後の第4章のタイトルは「ここちよい住まいのつくり方」なのですが、「断捨離」とは対極ではないかとも取れるような内容で、面白く読みました。

 ここで素晴らしいと思ったのは、「心地よさは人それぞれ」という立ち位置で書かれているということ。なので物が少ない方が良いというようなことは、一切述べていません。身体が人それぞれ違うように、心地良い感覚も各々違うはず。自分の「心地よさ」はどこにあるか、感覚を開いて意識を高めよう、という提案にはなるほどと思わされました。

 折よく読書の秋。興味のある方は、是非書店でお手に取ってみて下さいませ。 

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でん六百周年

2024年10月12日 22時29分08秒 | 山形交響楽団

 明日はでん六さんの創業100周年記念コンサートです。

 一口に100年と言いますが、一世紀は長いです。人生100年時代と言いますが、正直そんなに生きられる気がしません。いや、様々な人が受け継いできた100年は、一人の100年とは違った重みがあります。

 明日は積み重なった歴史に思いを馳せ、会場の方々と100周年を寿ぎたいと思います。

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大崎市民会館

2024年10月09日 22時41分32秒 | 山形交響楽団

 昨日は大崎市民会館にて、高校スクールコンサートでした。思春期の皆様が真剣に聞いてくださり、嬉しい演奏会となりました。

 ところで会場となった大崎市民会館は、ホールの壁がレンガだったり、内部は大変昭和レトロ感の漂う(良い意味です)様相を呈しておりましたが、外観はかなり斬新。建設当時は驚かれたのではないでしょうか。

 気になって調べてみましたら、武基雄という、丹下健三と並び称された建築家の設計なんだそうです。意識してかどうかはわかりませんが、言われてみれば、丹下の代々木競技場を彷彿とさせますね。地方には時々こういうユニークな会館があり、建築好きの私を喜ばせてくれます。

 

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再会

2024年10月07日 21時53分06秒 | ヴァイオリン

 最近、ある人と再会しました。大ヴァイオリニスト、ヨーゼフ・シゲティです。勿論故人ですので、実際に会ったわけではなく、正確に言えば彼の演奏と再会しました。

 きっかけは、山響の2ndVn首席、堀越瑞生さんのイザイ全曲リサイタル第二回公演に伺ったこと。イザイの無伴奏ソナタ集は、それぞれが名ヴァイオリニストに献呈されているのですが、その時弾いた1番(シゲティ献呈)について堀越さん自身が解説して下さり、以前はシゲティの演奏は聞き辛くて苦手だったが、今改めて聞いたら彼の表現としての演奏が伝わってきた、とのお話があったのです。彼女の演奏が素晴らしかったこともあり、その言葉は強く印象に残りました。

 実は私も、学生時代に彼のバッハの無伴奏を聞いて、「この演奏は苦手かな。。。」と感じて以来、距離を置いていたのです。そこで帰宅後、改めて棚で眠っていたシゲティのバッハを手に取ったのでした。

 すると。。。おお!確かに以前とは聞こえ方が違う!!全然苦手じゃない。いや、確かに名演と言われるだけのことはあります(偉そうですみません。。)。無骨ですが、目指している世界が伝わる演奏です。昔はいわゆる弓が弦をこする際の擦過音や、その時代特有の大きくてゆっくりしたヴィヴラートがどうにも耳についてしまったのですが、今はそういうものが気にならない。いや、正直言えば全く気にならないわけではないのですが、それらは目指している表現の一部としての説得力を持っているので、これはこれとして素晴らしいものだと感じない訳にはいかないのです。いやいや、驚きました。うん、私も成長したってこと、、、かな。堀越さんに感謝です。

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新星

2024年10月04日 23時06分58秒 | 山形交響楽団

 明日は山響南陽公演。ビゼー「アルルの女」組曲と、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲という名曲プログラムです。

 ベートーヴェンの協奏曲は、私はキング of コンチェルトだと思っている作品です。演奏する全てのヴァイオリニストが心して対峙するからか、これまでの共演でも名演率が高い気がします。

 今回のソリスト、リチャード・リン氏の演奏も素晴らしく、とっておきのカデンツァも披露して下さいます。もう名演の予感しかありません。新星現る、と言いたいところですが、2013年の仙台のコンクール覇者ということは、もはや新星ではないのでしょうか。でも間違いなく若手と呼べるはず。最近優秀な若手が多くて本当に驚きます。

 音楽も成熟していますが、リハーサル後の疲れているであろうところで、ここで皆さんと演奏できて本当に嬉しい、明日の本番を大変楽しみにしています、といったことをにこやかに挨拶する、人間的にも成熟した好青年なのです。一人でも多くのお客様に聞いていただけたらと思います。まだチケットもあるようですので、お時間のある方は是非!

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いつも誰かが

2024年10月02日 22時35分36秒 | 山形交響楽団

 某陶芸家さんの展示会にお邪魔した時のことです。

 会場となったのは歴史ある日本家屋の一室で、なんだか入って良いものか若干気後れしつつも、「こんにちは〜」と恐る恐る入室。部屋にいらしたのは陶芸家さんご本人と、そのご友人と思われるお客様の二名。お二人とも旧知の間柄らしく、お話に花が咲いています。なので、私は最初のご挨拶の後は、ひたすら作品を見つめ、触り、まさに「物色」に没頭しておりました。

 その後、お話上手な作家さんが色々説明して下さり、いらしていたご友人を交えてお話しさせて頂いたところ、その方が突然「私、あなたのこと存じています」とおっしゃるではありませんか!

 えっっっ。。。それはつまり、私が山響のものだと知っているということ??しかしその時の私は楽器を持っておりません。それで私のことがわかるというのはかなりの山響通です。すっかり狼狽えている私を見て、その女性はにっこり笑い、「私、山響の定期会員なんです」とおっしゃるではないですか。なんと。。。。これだから油断できません。

 私、何か変なこと言ったりしたりしてなかったかな??ああ、そう言えば当然のように作品に触って隅々まで見ていたのは無作法だったかもしれない。美術館賞のように、静かに眺めるだけにしておけばよかっただろうか、、、などとあれこれ考えてしまいました。やはりいつも誰かが見ているものと思って、恥ずかしくない行動を心がけなければなりませんね。誰が見ていなくても神様が見ていますし、仮に神様が見ていなくても間違いなく自分が知っていますから!

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肖像画

2024年10月01日 22時15分05秒 | 山形交響楽団

 先日、米沢でスクールコンサートがありました。楽団が学校に訪問する形でのスクールコンサートは、体育館が会場になるのが常ですが、今回訪れた体育館の正面には、結構な大きさの肖像画が、左右に一つずつ飾られていました。左側はなんとなく見覚えがあるような。。。。

 客演でいらしていた米沢出身の方に尋ねたところ、「あれは上杉謙信公と上杉鷹山公です。」と即答。ちなみに見覚えがあった方は謙信公の方でした(鷹山様、ごめんなさい)。なんでも米沢の小中学校には、このお二方の肖像画が飾られているのだそうです。そうだったのか。。。。知らなかった!!こうして、米沢の礎を築いた偉人を忘れないという精神は素晴らしいですね。郷土愛を感じたスクールコンサートでした。

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