東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

伝説

2015年04月28日 21時41分11秒 | 音楽

 なぜかクラシック音楽に関しては、不思議なくらい引きの強さがある私。クレーメル&マイスキー&アルゲリッチのトリオ公開リハ(演奏会形式)、メトロポリタンオペラの公開リハ、五嶋みどりの演奏会などなど、当たった公演は数知れず(というのはややオーバーですが。。。)。今回も雑誌の懸賞に当選して、多賀城市文化センターで開催されたイヴリー・ギトリスのヴァイオリンリサイタルに行って参りました。

 今年で93歳になるギトリス氏。もはやヴァイオリン演奏で世界中を巡っているということ自体が奇跡、まさに生ける伝説と申せましょう。東日本大震災の際も、次々と演奏家が来日をキャンセルする中、「是非私に行かせてくれ」と、混乱おさまらぬ石巻に来て演奏したというのですから、本当に頭が下がります。

 さて、噂には聞いていたギトリス氏の演奏、初めて生で聞かせて頂きました。曲はモーツァルトのヴァイオリンソナタホ短調(K.304)、ベートーヴェンのスプリングソナタ、クライスラーをはじめとした小曲です。

 感想は一言でいうと、さすが真の音楽家、ということでしょうか。技術的には勿論、若かりし日のようにというわけにはいきませんが、演奏の端々にキラリと光る音を聞かせて下さいます。そして何と言っても、「音楽をしている」という姿勢、演奏家として一番大切なものが全身から溢れ出ている様は実に感動的です。音楽が生きている、というのはこういうことなんだと思います。

 ギトリス氏はシェークスピアの言葉を引用し、雑誌のインタビューで、若い奏者には「Be true to yourself(自分自身に誠実であれ)」と伝えたいと語っています。そして「そこに込められた魂、フィーリングを表現することこそ、音楽にとって最も大切。正確さを目的にすることなんて、あり得ないのです」とも。音楽に、そして自分に誠実に向き合うギトリス氏は、その言葉を身をもって示されているように感じました。胸に刻んでおきたいと思います。

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第55回定期終了

2015年04月26日 22時34分07秒 | 山形弦楽四重奏団

 昨日無事、山形Q第55回定期が終了致しました。快晴に恵まれ、マニアックなプログラムにも関わらず多くのお客様にご来場頂きました。本当にありがとうございました!!

 回を重ね、未知の曲にもひるまず聞きに来て下さるありがたい音楽好きが増えてきて下さっているように感じます。そもそも弦楽四重奏というジャンル自体が、どの作曲家も「最も挑戦しがいのあるもの」と捉えている反面、聴衆にはなぜか「地味」と誤解されているという憂き目に会っている状態。そのジャンルを定期的に聞きに来て下さるのは、それだけでも特筆すべきものですが、そのジャンルの中でも目立っているとは言い難いプログラムが並んでいるのですから、本当にありがたいことです。

 しかし、有名でなくても名曲はあるのです。そんな曲たちに、今後もたびたび登場して頂くことになると思いますが、どうぞあたたかく見守って下さいませ。

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決戦前日

2015年04月24日 23時21分46秒 | 山形弦楽四重奏団

 いよいよ明日が決戦の日!なんて書くと大層物騒ですが、山形Q第55回定期演奏会でございます。

 本番に備えて、今日も切るか切られるかの緊張感に満ち満ちたリハーサル、、、というわけではありません。真剣に、しかし和やかに。きっと明日は良い演奏になるはず!

 輝かしきゴールデンウィークの幕開けに、文翔館で演奏会を聞く。どうです、粋でしょう?きっと素敵なGWになること間違いなし!どうぞ沢山のご来場、お待ちしております☆ 

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至福のひととき

2015年04月23日 23時24分46秒 | 雑記



ここ数日、新年度スクールコンサートのリハーサルでした。今年も頑張って良い音楽を子どもたちに届けましょう!
リハーサル後は珍しいメンバーで(両手に花?)、カフェ「シャンソン物語」で憩いのひととき。ここ、コーヒーも美味しいしとても落ち着くのですよね。置いてある雑誌も私好みです。
時間的には完全にティータイムですが、ガッツリランチになってしまいました(笑)。
その後奥さま方登場。何のことはない、奥さまたちが練習が終わるのを待っていたダンナ様方だったのでした。彼女達が練習していたのは、勿論来る山形Q定期のプレコンサート!その成果、ぜひ確かめにおこし下さいませ☆

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寒晒し蕎麦

2015年04月21日 23時08分03秒 | 雑記
最近蕎麦屋の店先に「寒晒し蕎麦」の文字が見られるようになりました。桜の頃から短期間だけお目見えするこのお蕎麦、数量限定でお高めの価格なため、いつも「別にいいや」と素通りしていたのです。
が、先日、たまたまこの蕎麦についての記事を読んで興味を持ち、ついに初挑戦!一緒に天ぷらも頼みたいところでしたが、蕎麦で贅沢をするので蕎麦の実なめこに変更。
寒晒し蕎麦は、普通のお蕎麦より甘みが感じられ、上品な味わいです。なめこ共々美味しく頂きました!季節の贅沢、たまには良いものですね☆
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第三日曜は

2015年04月19日 23時34分45秒 | 雑記

 定期明けの休日。やらねばならぬ事は数あれど、まず図書館へ本の返却に。

 しかし、妙に静かな建物の様子に嫌な予感を覚えつつ近づいてみると、、、ヤラレタ!そう、本日は毎週月曜に加え、月に一度だけ、日曜なのにお休みという休館日なのでした。

 ああ、以前も一度こんなことがあったけど、性懲りもなくまたやってしまった。。。。と呆然と扉の前に佇む私の横を通り、返却ポストに本を入れる女性が一人。その品の良いおばさまは、あらあら、休館日だってことご存知なかったのね?という風情でニコニコと話しかけてきました。

「毎月第三日曜は家庭の日なんですってよ。」

え。。。家庭の日、、ですか??

「月に一度の家庭の日くらい、家で家族サービスしなさいってことなんでしょうねぇ。まあこんな日があるのも良いことかもしれないわね?」

そう言って、さっそうと車に乗って去っていったのでした。そうか、この異色の休館日にそんな理由があったとは。まあ、私にはあまり関係ないですけど(苦笑)。教えてくれた方、ありがとうございました!お陰様でもう忘れずにすみそうです、多分。

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これも桜

2015年04月18日 20時09分46秒 | 

山響定期は沢山のお客様にご来場頂き、盛況のうちに良いスタートを切ることが出来ました。ありがとうございました!今年度も宜しくお願い致します☆
さて、家に帰ると留守中に宅配があった模様。何かと思えば、先日出席した結婚式の引き出物カタログギフト。私が選んだのは樺桜の茶筒です。ティータイムが益々楽しくなりそう!使いこんで大切にしたいと思います♪

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春を祝う

2015年04月17日 21時43分11秒 | 山形交響楽団

 桜が見頃を迎えています。まさに春!

 このタイミングを狙ったかのように、明日は山響年度始めの定期演奏会。プログラムはシューマンの交響曲第1番「春」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲(ソリスト:イリーナ・メジューエワ氏)、広瀬量平の「朝のセレナーデ」です。最初の演奏会にふさわしい、華やいだ気分になる曲が揃っています。指揮者にお迎えしている阪哲朗氏は本場ドイツを本拠地に活躍されており、ヨーロッパらしい「萌え出る春」をお楽しみ頂けると思います。

 ちなみに阪氏は、作曲家広瀬氏とも生前ご交流があり、その意味でも我々にとって貴重な経験となっています。景気の良いスタートが切れるようにしたいと思います。

 

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サクラサク

2015年04月15日 23時00分06秒 | 雑記
いよいよ山形にも桜が咲いて参りましたね!毎日の楽しみが増えました♪
生憎天気は崩れ傾向ですが、長く咲いていて欲しいものです。
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おみおくりの作法

2015年04月14日 22時10分30秒 | 映画

 イギリス映画「おみおくりの作法」を観て来ました。イギリスらしい、大変静かで、しみじみとした感動を誘う作品です。

 主人公のジョン・メイは役所の民生係で、一人で亡くなった人の遺族を探し、葬式を執り行うという仕事をしています。メイは辛抱強く死者の関係者と連絡を取ろうとし、それが叶っても葬式の参列は断られたりもするのですが、それでも一人でふさわしいBGMを選び、分かる範囲で故人の人生を偲ばせる弔辞を書き、誠心誠意死者を弔う儀式をするのです。その静かながら信念すら感じさせられる仕事ぶりに、なぜそこまでするのかという疑問が湧き、(映画の中では明らかにされませんが)メイは一体どういう人生を歩いてきたのかと想像せずにはいられません。

 ジョン・メイ役のエディ・マーサンが素晴らしい。抑えた演技の中で、細やかな心の機微が見てとれます。結末はここではふれませんが、誰にでも一人の人間として歩んで来た尊い人生があるというシンプルな事実について、改めて厳粛な思いを抱かせられます。周囲にこれを観た人がいたら、感想をきいてみたい、そんな映画です。

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ナショナルギャラリー 英国の至宝

2015年04月11日 23時37分00秒 | 映画

 休日を利用して映画館へ行って来ました。前回同様、ドキュメンタリー。「ナショナルギャラリー 英国の至宝」です。至高のバレリーナの次は美術の至宝。どうやら私は究極の美がお好き、、、というつもりもないんですけど。芸術の秋でもないのに、何故か最近、この手の映画が多かったので。単なるタイミングです。

 しかしこの映画、留学中にお世話になった大好きなナショナルギャラリーの話なんですが、正直観るのをためらいました。だって上映時間が3時間、休みなし。短めの映画だったら二本分です。こんなに集中して観てられるだろうか、、、しかもドキュメンタリー。折角の休日をよもや映画館で睡眠なんてことになったら、、、と思ったわけですが、幸い最後まで面白く観ることが出来ました。ただ、わりと集中力の要する話が続いて弛緩する所があまりないので、興味のない方だったら大学の講義よろしく、すぐ夢の中だと思います。

 一言で言えば、ナショナルギャラリーを支える人々を、あくまでも淡々と、クールに映し出した作品です。その中で、多くの時間が割かれているのはいわゆる「作品ガイド」をしている学芸員たちの姿ですが、他にもイベントにまつわる企画会議の様子や、絵画修復、額縁制作、ライティングを含めた会場設営、そしてほんの少しですが、館内の清掃をする人や会場の花を飾る人なども映し出されます。ここまで言うと気付かれるかもしれませんが、絵画はここでは重要なモチーフでありながら、主役ではありません。主役はあくまでも「ギャラリーに関わる人々」なのです。なので、収蔵品をみたくてこの映画を観ようと思ったなら、ちょっと肩すかしをくった気分になるかもしれません。

 そしてもう一つ、重要な主役は作品を見つめる来館者達の姿です。真剣に、あるいは笑いながら、語り合いながら。それぞれのやり方で、しかし真摯に絵画と向き合う横顔は、非常に印象的です。皆絵画の中に、自分と繋がる物語を見ているのでしょう。

 ある学芸員が「絵は時間を保存する」というようなことを言っていましたが、確かに昔の人が作ったものがそのままそこに残っている、というのは、音楽や舞踏、劇といった「再現者」を必要とする芸術と違い、そのままダイレクトに受けてに伝わります。絵画と向かい合う人々の目を見ていると、芸術は時を越えたコミュニケーションなのだなと、改めて感じ入ったことでした。芸術に携わるものの端くれとして、心にとめておきたいと思います。

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アサリの季節

2015年04月09日 22時48分02秒 | 雑記

 春です。桜です。そしてアサリの季節の到来!別に無類のアサリ好きというわけでもないのですが、やっぱり旬の時期には食べておきたい食材の一つです。

 しかし、以前にも書いた気がしますが、アサリは殆ど唯一の「自分で命を殺めなくてはいけない食材」。蛤は高いから買わない(!)し、元気に動いているシジミというのも買ったことがない。ネギや豆苗も伸びるのだから生きてると言えるのでしょうが、やはり動くものほど「命を取る」実感がない。だからでしょうか、アサリを料理するときは「絶対美味しく食べなくては!」という気合いが入ります。

 さて、何にしよう。単純に味噌汁にしようと思ったけれど、もしや幸せに昇天して頂くには、酒蒸しが一番なのではないか?酔っぱらって良い気分になったまま、知らない間にあの世に行けるかも。うん、コレだ!しかし結構な量を買ってしまったから、ちょっと全部酒蒸しは厳しいな、、、やっぱり汁物にしよう。出汁まで余す事なく味わえるし。しかし折角だから、味噌ではなく、塩味で潮汁にしよう。その方がアサリの味が生きるに違いない!

 というわけで、散々悩んで作った潮汁。途中熱くなってガチャガチャとのたうちまわるアサリに「済まぬ、もう少しで楽になるから。。。」と手を合わせるという修羅場もありましたが、無事完成。苦労の甲斐(?)あり、頂きもののアサツキも良い味を出してくれて、美味しく出来ました。ありがとうアサリよ、きっとアナタ達の養分は私の右手の神経回復にも役立つことでしょう!

 

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大江女子会

2015年04月07日 21時53分54秒 | 雑記


山形Qの練習を頑張ったご褒美に、練習後、大江で女子会をしてきました☆
以前も書きましたが、大江って本当に美味しい店が多いのです。今日は、かねてから話に聞いていて行きたかったカフェレストラン、ウーピーさんへ。靴を脱いで入るので、本当に親戚の家に遊びに来たかのようにくつろげます。
頂いた食事はどれもこれも美味しいものばかりでしたが、お茶好きな私にとって何より嬉しかったのがハーブティーの種類の多さ!「こういうのに効くものを」という要望も聞いてくれるということだったので、寝不足だったりストレスが溜まるとすぐ吹き出物が出る私は「美肌効果のあるお茶」をリクエスト。レモンバーベナ、ヒース、ローズなどの入ったお茶を用意して下さいました。癒やされますね…。また来ます♪

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圓通神社

2015年04月05日 22時18分53秒 | 雑記


本日は盛岡にて、山響の本番でした。お仕事前に散歩をしていたら、某ホテルの裏にひっそりと佇む神社を発見!原敬の別邸があった所らしく、その縁が記されていました。
原敬といえば「政党政治家」「大正デモクラシーの人」以上の知識がありませんでしたが(いかにも教科書の太文字そのまま…)、大層立派な方だったのですね。どうぞ日本が変な方向に行かないように見守って下さい、とお願いして参りました。

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ポストイット活用術

2015年04月04日 14時36分50秒 | 雑記
最近文房具の進化が著しく、知らなくて損をしているのでは…と思うことが結構あります。
そんな中で、地味に脚光を浴びているのがポストイット、いわゆる付箋紙。手帳なんかでも、うまく活用するための名脇役になっているようです。
先日図書館で本を借りた際、なんと栞代わりにこれが使われていました。なるほど!これ、本を読んで浮かんだちょっとしたアイデアなんかを書き留めておくのに便利かもしれませんね。ちなみに挟まっていたポストイットは無地でしたが…。
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